これから起こる出来事への前降り
きっと人には成長をする過程として、感情・行動・関係などの自分とその他が交わることを必要とする。
希望・夢・想い・正しさなどの希望的観測は未来へと紡ぐ素材となるし、逆に言えば、絶望や苦しみを抱えた悲観的観測は未来に進むことを阻む可能性を得ることになる。
人というものは成長するにあたって喜怒哀楽やその感情を使って人との関係を築いたり苦難を持って将来性を高め、社会性をこれまで学んだことを活かし極め好きな道や決められた道を進んでゆく。
それはこの僕、神成貫司にも言えること。
僕は勘当され、それに便乗して自分の意志を持って家を出た訳だが、それはそれ、僕の生きるルーツやルートだと思っている。
ただなにが言いたいというと、僕は転校を繰り返して来たのだが、僕自身が思うより現実は小説より奇なりということである。
僕が偶然か必然か足を運び、踏み入れてしまったのは非公式の部活動。僕はそこでいろいろと学ぶことになるだろう。
信用足る信頼できる仲間と絆を育み、自分自身という原石を磨いて人生のレールに乗っかるのだ。
――そう。水無月恋歌と出逢ったことによって。