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異世界転生した俺は、AIで魔法の精度を極めて無双する  作者: 森永あおば


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第12話 死なない攻略

中規模ダンジョンの依頼は、掲示板の中央に貼られていた。


【遺跡型ダンジョン・外周調査】

【目的:構造把握/帰還】

【報酬:銀貨四十五枚】

【討伐不要/生存優先】


額が、露骨だ。


「……高いわね」


ミラが小さく言った。


「死にやすい」


「正確には、帰ってこない」


《依頼評価:

危険度:高/期待損失:大》


AIの表示が、冷静に告げる。



編成は三人。


俺とミラ、

それから護衛役として雇われた剣士――名はロウ。


無口。

装備は使い込まれている。


《動作誤差:低》

《持久戦適性:高》


「当たりだな」


ミラが小声で言った。



ダンジョン入口。


石造りの回廊。

天井は高く、音が反響する。


《空間安定度:中》

《分岐数:多》


「奥へは行かない」


俺が言う。


ロウは短く頷いた。


ミラも、異論はない。



進行は、遅い。


急がない。

走らない。

角ごとに止まる。


《マッピング:進行》

《危険色:黄》


罠がある。

だが、作動条件が不自然だ。


「これ……」


ミラが囁く。


「侵入者を殺すためじゃない」


「迷わせる」


「そう」


《目的推定:

消耗誘発》



魔物は、少数。


だが、配置がいやらしい。


ロウが前に出る。


一撃。

確実。


俺は、最小出力で補助。


《連携成功率:高》


派手さはない。

だが、時間がかからない。



分岐点。


奥へ続く通路が、わずかに歪んでいる。


《空間歪度:上昇》

《危険色:橙》


「行かない」


俺が言う。


ミラは、すぐに同意した。


ロウも、止まる。


「……戻る」



帰路。


背後で、何かが動いた気配。


だが、追ってこない。


《追撃確率:低》


(……誘ってるな)


逃げよう、確実に罠だ。



地上。


外気が、やけに軽い。


三人とも、無傷。


「……生きてる」


ロウが、ぽつりと言った。


「当然だ」


ミラが答える。



ギルド。


報告書を提出する。


構造図。

罠配置。

危険区域。


受付の男が、紙をめくる。


「……奥、行ってねえな」


「行く意味がない」


男は、少し考え――

頷いた。


「それでいい」


銀貨四十五枚が、机に並ぶ。


《収支:大幅増》



周囲の冒険者が、こちらを見る。


「倒してないのに……」

「帰ってきただけで?」


ロウが、低く言った。


「文句があるなら、

 死なずに戻ってこい」


誰も返さない。



宿。


三人で、簡単な食事。


ミラが言う。


「分かったわ」


「何がだ」


「あなたのやり方」


彼女は、パンを割る。


「攻略じゃない。

 生存を積み上げる」


「結果として、金も残る」


ロウが、静かに頷いた。


「いいやり方だ」


《パーティ安定度:高》



夜。


一人になり、俺は考える。


倒さない。

踏み込まない。

壊さない。


それでも――

世界は、少しずつ見えてくる。


《新概念:

非踏破型攻略》


AIが、短く記録した。


(……冒険者としての最適解だ)


だが同時に、

限界も、はっきりしてきた。


この先にあるものは、

冒険者の枠では、扱えない。


それを知るには――

もう少し、情報が要る。

本話もお読みいただき、ありがとうございました!


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