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① 菜都美と僕

人物紹介(第一話時点で)


上坂菜都美こうさかなつみ

十二歳 女

おとなしくあまりしゃべらない。


僕(俺)

十二歳 男

アニメとか大好き。

テストで一位とるのが当たり前。


江美えみ

菜都美の友達。

バレエを小さい頃から習っている。


和夜かずや

僕(俺)の友達。

ゲーム大好き。

一ヶ月に二回告られるのが当たり前。

でもすべて断っている。

 僕の部屋にはもう小さくて着れそうにもない青いレインコートがかかっている。誰のでもない。僕の物だ。着れなくなった今は、僕のお守りになっていた。

 かっこわるいと思うか? でもこれは俺にとって忘れてはならない記憶の証なんだ。

 なぜそんな物を未だに手放さず持っているのか? その理由を話すには過去に戻らなければならない―――。


**************************************


 僕と菜都美なつみは幼なじみだった。まあそれなり遊んで、一緒に勉強したりしていた。別にそれが変だとは思っても見なかった。そのころ、僕にとって菜都美がいなければ世界が回らないと思っていた。菜都美がいるのが当たり前。

 それも小学二年生までだったけど。まあそれも自然だったと思う。二年になって僕には和夜かずや、菜都美には江美えみという新しい友達が出来たから。新しい友は新鮮だった。趣味も合ってるし、気兼ねなく話せた。菜都美とは気が合わない訳じゃないけど、どうしても菜都美とはゲームの話とかアニメの話とかは出来なかったのだ。

 そうして僕はしばらくの間菜都美の事は忘れていた。菜都美もきっと僕のことを忘れていたと思う。

 でもふと菜都美の事を思い出す時があった。それは雨の日の九時頃。菜都美は江美に誘われてバレエ教室に通っていたのだ。そして雨になると決まって青いレインコートを着る。菜都美は青が好きなのだ。小さい頃から。

 ざぁざぁと降り注ぐ雨の中で青いレインコートは景色くらやみにとけ込んでいた。時々不安に思った。あのまま景色くらやみに飲み込まれてしまわないかと。でも青いレインコートはそんな事も気にせず真っ直ぐに家に消えていった。



 そして。四年が経った。

 ちびだった僕たちはもう小学六年生になっていた。

ちょっと連載に挑戦してみました。

テストとか色々予定が重なってますが更新頑張ります。


ド下手ですが読んでくださると嬉しいです^^


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