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女王の束ねた混沌  作者: GGGolem
3/15 帰還
22/132

22/132 (8/12)

 昼を過ぎた頃、一度演習を中断した。


「ルーク、来ないね……」


 僕が呟くとサキは気まずそうな顔で頷く。


「まあ、そうだね……。来られても困るけど」


「少し抜けてもいいかな?ルークを探してくるよ」


「は?なんでよ」


「大丈夫、個人的なことだから。別に連れてこようとか思ってないよ」


「いや、でも……」


「ルークはいつ学校を離れてもおかしくない。話したいことは今話しておかないと」


 僕はそう言い、シルベとサキの二人を残して部屋を出た。




 ルークは演習室の別の部屋に一人で居て、僕は彼の部屋を見つけてその中へ入った。


 ルークは僕に気付くと、一度手を止めてこちらを向く。


「アランか……サキとシルベはどうした?お前は二人と遊んでろよ」


「遊んでいられるような雰囲気じゃないよ。君のせいでね」


「俺のせい?言うじゃねえかアラン。いいぜ、そこに立てよ。サンドバッグにしてやる」


「ああ、分かった。君の拳が壊れないことを祈るよ」


 僕はそう言い指を噛んで血を流すと、教団の力を開放して強固な鎧を纏った。




 それからどれくらい時間が経っただろうか。僕もルークも互いに疲れ果て、二人で地面に座り込んだ。


「はぁ……疲れた……。ルーク、そろそろ本題に入ろう……」


「ああ……仕方ねえ、聞いてやるよ……。どうせ班のことだろ?」


「うん。君はどう考えてる?今後、僕たちはまた一緒に行動できると思う?」


「知るか。どうでもいいだろそんなこと」


「考えを聞きたいだけだよ。今の班をどう思うのか」


「何も。悪いが、俺は本気で班のことなんて考えてねえ」


「じゃあ、これからのことは?君は学校でどう過ごしていくの?」


「別に、力を付けるだけだ。お前に勝って満足したとでも思ったか?俺はこの先もずっと、死ぬ気で強さを求め続ける」


「そう……一つ聞きたいんだけど、君は何を原動力にそこまで強くなろうと思うの?過去に何かあったとか?」


「別にねえよ。理由がねえと強くなれねえような奴らと一緒にするな。俺はそんな奴らとは次元が違う」


「まあ、君らしいとは思うけど……尖った考えだね。ちょっと心配になるよ」


「はっ、うるせえな」


「僕は少なからず班に貢献したくて強さを求めた。その原動力が力になってる」


「そんなこと考えてるから俺に勝てねえんだろ。負けた奴の言葉には何の説得力もねえ」


「確かに負けたよ。でも、認めてはもらえた」


「ああ?……いや、そうだったな。いずれお前に負ける日でも来れば、その時は俺も考えを改めるかもな」


「本当に?案外素直だね」


「素直だと?何を勘違いしてんだ?元々そういう世界じゃねえか。尖った思考はねじ伏せられる。力を持つ人間が支配する。俺はただ、世の理ってやつを理解してるだけだぜ」

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