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闘技場内には勢力毎に控室が設けられていて、僕たちはパールの控室で参加順について話し合った。
「事前に話していた通り、先鋒はアーティアでいいかな?僕の予想では、皇国からは第五席。カオスとブラッドは難しいけど、白狼とアイカが出てくるんじゃないかと思ってる」
サカズキの言葉に、アーティアは力強く頷いた。
「はい、問題ありません」
「頼むよ。中堅は……あまり話していなかったけど、今のところ僕が行こうと思ってる。裏をかく意味もあるけど、それ以上に、大将にはアランを置きたいんだ」
「えっ、僕を大将に?どうしてですか?」
「この大会、全参加者の中でも次元の違う人間が二人居る。一人はブラッドのルーク。彼は以前の皇国との戦争であり得ない戦績を出した男だ。そして、もう一人が君だ、アラン。教団の力を三つ保有し、人類で初めてアポピスの討伐を果たした。君とルークの二人が今回の参加者の中でも頭一つ抜けた存在で、大将戦で勝つには、君をルークにぶつけるしかないと思う」
「ですが、僕は……パールの大会でアーティア様にも負けています。本当に僕でいいのでしょうか」
「照準を合わせているんだろ?君とルークの関係は、この前アスラから少し聞いたよ。ルークとの戦闘にだけ照準を合わせるのが君のやり方で、それ以外の試合にはあまり興味が無いんじゃないの?」
「……否定はできません」
「決まりだ。じゃあ登録に行ってくるよ」
サカズキが出場順の登録を行い、後に全ての対戦表が公開された。形式は先鋒中堅大将とそれぞれ各勢力から一人ずつが参加し、その四名によるトーナメントが組まれる。三つのトーナメントから三名の勝者が決まるのだ。
大会は三日間、一日に三試合ずつ実施され、最終日に各トーナメントの決勝三試合が全て行われるように調整される。
公開された対戦表を見ると、サカズキの予想は少し外れていた。先鋒戦は第一試合にアーティア対白狼、第二試合は皇国騎士第五席対ベルクとなっている。中堅戦は第一試合にサカズキ対皇国騎士第二席、第二試合に蒼炎対アイカ。大将戦は第一試合に女王対皇国騎士第一席、第二試合にアラン対ルークだ。
闘技場のロビーで公開された表を見ていると、ルークがその場に来て声をかけられた。
「よお、アラン。やっぱ来たな」
「ルーク、久しぶりだね。君に会うために来たよ」
「はっ、そうか。俺も待ってたぜ。お前がパールで生きてるって聞いた時からな。お前の体は不死身なのか?」
「さあ、どうだろう。少なくとも際限なく生き返るわけじゃない。でも、今はこうして君とまた再戦できることを素直に喜びたいよ」
「全く、変わらねえ奴だな……。また前みたいに楽しませてくれよ。もう俺とまともにやりあえるのは、この世界じゃお前くらいなんだからよ」
「うん、大丈夫。今の君の実力なら話に聞いてる。僕はちゃんとそれを超える気で来た」
「なら安心だ。期待してるぜ」




