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魔王少年アスラ  作者: バーチ君
オスマイ帝国
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ランダ王国の古代遺跡

 古代遺跡の前まで来ると、冒険者が言っていた通り入り口が2つに分かれていた。片方には冒険者が出入りし、もう片方の出入り口は兵士が厳重に見張っている。



「どうするんだ?アスラ。」


「スパイ!スパイ!」



 マロンはかなり乗り気だが、兵士に見つからずに潜入するには姿を消すしかない。



「みんなに魔法をかけるよ。オレの近くに来てくれ!」



「姿を隠せ!『トランスペアレント』」



 すると4人の姿が消えて透明になった。つまり、オレ達4人もお互いの姿が見えないのだ。そこで念話で連絡を取ることにした。



“聞こえるか?リン。マロン。ミコト。”


「キャッ!」


“ミコト。これは念話よ!周りには聞こえないから。頭の中で話しかけなさい。”


“わかった。”


“それでいいのよ。”


“スパイだ~!スパイ!”



 オレ達は姿を隠して兵士の前を歩いて行った。すると入り口にいきなり階段がある。その階段を下っていくとかなり広い部屋に出た。そこでは兵士達が剣を持って行き来している。どうやら警備兵のようだ。



“あの兵士達は何を守っているのかしらね?”


“奥の部屋に行ってみようか。”



 奥の部屋に進んでいくとカンコンカンコンと何やら音が聞こえてきた。上に舞い上がって覗き込んでみると、何やら金属の筒状のものを作っている。その横には荷台に積まれた大量の武器らしきものがあった。



“アスラ。あれって古代兵器じゃないの?”


”多分な。“



 すると、出来上がった武器を将校らしき男が手に取って何やら違う部屋に行った。オレ達が後をついていくと、将校らしき男は遠く離れた的に向かって何かを発射した。



バッーン



 的は木っ端みじんに破壊された。どうやら古代兵器のようだ。将校は元の部屋に戻っていく。



「よし!合格だ!」


「ハッ」



 将校は別の部屋に向かった。オレ達もその後をついていった。すると、先ほどとは違うかなり大きな機械が置かれていた。その機械を何人かの兵士達が一生懸命組み立てている。



“これは何に使うんだろうな?”


“わからないな。”


“アスラにもわからないことがあるのか?”


“当たり前じゃないか!”



 すると将校がリーダーらしき兵士に声をかけた。



「軍務卿にすぐに伝えろ!バリアが完成したとな。」


「ハッ」



 リーダーの兵士は走って立ち去った。将校はさらに別の部屋に歩いて行った。将校の入った部屋には、先ほどとは形状が異なる武器らしき機械があった。



「まだか!まだ完成しないのか!」


「ハッ。申し訳ございません。もう少し時間をいただきたいです。」


「急げ!すでに魔王が出現したのだ!これが完成しなければ魔王を倒すことができないだろう!」


「ハッ 2~3日のうちには完成して見せます!」


「わかった!」



 将校はその場から立ち去った。オレ達も古代遺跡を出ることにした。



「アスラ!最後のあれって何かしらね。」


「多分、相当強力な兵器じゃないのか?」


「なら、今壊しちゃおうか。」



 するとミコトも同じ意見のようだ。



「アスラ。私もリンの意見に賛成だ。あんなものが完成したらお前もやばいんじゃないのか?」


「どうかな~。でも、どんな兵器かみたいじゃないか。」


「何を悠長なことを言ってるんだ!」


「2人とも知ってると思うけど、オレが不老不死なのを忘れたのか?」


「ああ、そうだった。アスラは死なないんだ。」


「そうだろ?だったら完成した物を見たいじゃないか。」


「なるほどね。それで余裕だったのね。」


「私には理解できん。どうして男というやつは武器にこだわるんだ!」


「ミコト~。それはロマンだよ。」


「ロマン!ロマン!マロン!」



 なんかマロンが壊れたようだ。その日は王都ジャイールの宿に泊まることにした。何故か4人なのに1部屋だ。



「何でミコトまでいるんだ?」


「ミコト姉も一人は寂しいんだって!」


「マロン!私は寂しくなんぞないぞ!ただ・・・・」


「ただ何よ!もしかして、私やマロンのようにアスラの妻の座を狙ってるんじゃないでしょうね!」


「べ、べ、別に私は・・・」



 ミコトの顔が真っ赤になった。



「まあ、いいよ。ベッドも3つ繋げれば十分広くなるし。それに何かあった時に一緒の部屋の方が便利だからな。」


「そ、そ、そうだ。いざという時のためなんだ。」



 するとリンが呆れた顔で言った。



「もういいわ。ミコト。でも、アスラの隣は譲らないからね。」



 リンの言葉を聞いて慌ててマロンが反対側の腕に抱き着いてきた。今までと違って何か柔らかい。ここでミコトがマロンに聞いた。



「前から気になってたんだが、マロンの指輪ってアスラの召喚の指輪に似てないか?」



 言われてみればそうだ。確かによく似ている。マロンもリンもオレの指輪とマロンの指輪を見比べた。



「確かにそうね。ミコトの言う通りよく似てるわね。」


「その指輪はどうしたんだ?」


「これはドワーフ王国でもらった~!」


「そうなのか?何か由来は聞かなかったのか?」


「不明だって!」



 オレの指輪は精霊達を呼び出せる召喚の指輪だ。もしかしたらマロンの指輪も何かを召喚できるのかもしれない。



「みんな、ちょっと出かけようか?」


「どうしたのよ。急に。」


「確かめたいことがあるんだ。」


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