表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王少年アスラ  作者: バーチ君
フェアリー大陸
73/151

マロン!謎の指輪を手に入れる!

 翌朝、目が覚めて裏庭に行ったデンデンが大声を上げた。



「な、な、なんじゃこりゃ!」



 オレ達もデンデンの大声で目が覚めた。



「あっ!風呂を片付けるのを忘れてた。」


「何やってるのよ!アスラ!どうするのよ!」



 オレ達が裏庭に行くとデンデンが風呂を調べていた。



「デンデンさん。おはようございます。」


「ああ、おはよう。これはなんじゃ。アスラ達が作ったのか?」


「ええ、そうです。邪魔なら片付けますけど。」


「いいや。そのままにしておいてくれ。これはただでもらってもいいんじゃろうか。」


「ええ、いいですけど。」



 デンデンが蛇口に手をのせると蛇口から勢いよくお湯が出た。



「そのお湯をためてこの中に裸で入るのよ。気持ちいいんだから!これがお風呂よ。」


「そうなのか。この国では体を拭くか、川で水浴びをするぐらいじゃからな。これは参考になるぞ~!すぐにみんなに教えないとな。」



 朝ごはんも食べずにデンデンが出かけて行った。それから1時間ほどして戻ってきた。



「アスラ!ちょっと一緒に来てくれるか?」



 オレ達はデンデンの後をついていった。すると、やたらと大きな館に案内された。



「一緒に来てくれ。」



 中に入ると玄関前には警備兵らしき人達がいた。玄関から中に入る。そして通された部屋には結構年配のドワーフがいた。



「そなたがアスラか?」


「はい。」


「わしはこの国の王ドワルグじゃ。そなたが人族の酒をふるまい、風呂なるものを作ったと聞いたが誠か。」


「はい。」


「どうじゃろう。わしにも酒を飲ませてくれんかのう。この館に風呂も欲しいのじゃが。」



 するとリンが国王に言った。



「いいけど。何をくれるの?こういう時は物々交換でしょ?」


「そうじゃのう。なら、宝物庫に一緒に来て選んでくれるか。」



 国王と一緒に館の奥の宝物庫に行った。そこにはドワーフ族の珍しい武器が飾られていた。けど、正直言って欲しいものが何もない。



「この盾は何ですか?」


「ああ、これは太古に時代にこの国の最高の鍛冶師が作った魔法の盾じゃ。どんな攻撃も防ぐようじゃ。」


「アスラ!この杖は何かしら?」


「それは全属性の魔法が使えるようになる魔法の杖じゃな。だが、魔力量に応じて使える魔法違うがな。」



 最後にマロンが聞いた。



「この指輪。可愛い。」


「その指輪は何かよく分かっておらんのじゃ。」


「アスラ兄。私これが欲しい。」


「決めました。この指輪をください。」


「そうか。そんなものでよいのか?」


「ええ。マロンが気に入ったみたいなんで。」


「わかった。ならばそれを持っていくがいい。」


「ありがとうございます。」



 その後、オレは魔法袋から酒を5本取り出して国王に渡した。さらに、裏庭に行って風呂を作った。国王のわがままでかなり広い風呂だ。その分、蛇口も2個設置した。



「これでいいですか?」


「ああ、感謝する。ところで、アスラは人族ではないな。」


「やはりこの質問が来た。」


「どうしてですか?」


「そなたからあふれる魔力は人族のものではないからな。」



 ここでリンがひそひそと声をかけてきた。



「アスラ。大精霊ノームを呼び出したら納得するわよ。」


「そんなことで呼び出していいのかな~。」


「仕方ないじゃない。疑われてるんだから。」



 オレは右手を前に出し、大精霊を呼び出した。



「我の前に出でよ!『大地の大精霊ノームよ。』」



 すると土が光ったと思ったら、土の中から大精霊ノームが現れた。国王とデンデンは驚きのあまり腰を抜かした。

 


「お呼びですか。ガイア様。」


「ごめん。この人達がオレのことを怪しんでいたからさ。あっ!次からはアスラって呼んでね。」


「畏まりました。」



 大精霊ノームが国王ドワルグを睨んだ。ドワルグは土下座状態で大精霊に平伏している。



「この方は怪しいものではない。安心するがよい。」


「畏まりました。ノーム様。」



 ノームが土の中に消えていった。



「アスラ様は一体何者なんですか?」


「オレは普通の人族ですよ。『様』はいりませんから。」


「わかりました。アスラ殿。」



 やはり『殿』はつけるんだ。その後、オレ達は国王の屋敷を後にして再びデンデンの家に向かった。



「おい!人族の兄さん。今日もまた、あの美味しいお酒を出してくれんか?」


「デンゾー!ダメだぞ!アスラさんはわしの客人なんだから。」


「ずるいぞ!デンデン!酒を独り占めするつもりなんじゃろう。」


「違うわ!そんなこと考えてなんかいるもんか!」



 どうやらドワーフにとってはお酒は薬物のようだ。



「デンゾーさん。すみません。国王様に献上したお酒が最後なんですよ。」



するとデンデンが寂しそうに言った。



「そうなのか?」



どうやらオレの酒を期待していた様だ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ