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おれと桜  作者: syun
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うるさいのは顔だけにしろ

朝、起きる。


テレビを、つける。


制服を、着る。


ご飯を、食べる。


そんな毎朝の当たり前のルーティーンでさえ、憂鬱に感じるようになったころ、俺は2年生になった。入学当初は革靴から部活、委員会に至るまで、いろんなことに興味、不安、関心を抱いていたのに、そんなものは桜の花びらと共に散り、夏になる頃には、朝、制服を着ることでさえ、面倒になっていた。部活では先輩に怒られるはパシられるは、委員会のせいで昼休みはつぶれるわ、帰ったら帰ったで親はうるさいわで、本当に日本の高校生の日常って、災難続きだと思う。だって考えてみろよ、どこに行ったって怒られるんだぜ、たまったものじゃないよ。

だが、そんな中でも嬉しいこともある。

「おはよう!佐藤くん!」

元気よく挨拶してくれたのは、生徒指導部の川崎先生。生徒指導部といえば、名前を聞いただけで竹刀を持った体育教師を連想するかもしれない。確かにうちの高校も生徒指導は厳しい(校則に)人は多い。だが川崎先生は違う。

「山田くん!シャツ出てるよ!」

「中田さん、この書類、よろしくね!」

「違う違う、こっちだよー!」

とまあ、こんな感じに、すごく軽やかに、優しく話しかけてくれるのだ。よって、生徒ウケもいい。それに対して、、、

「佐藤、もっと挨拶は大きくしろ、社会に出たらな、挨拶は人の人格を左右させると言ってな、、、、 」

これはこれは指導部長、今日もお元気で何よりです。

ちっ、こいつは生徒受けも悪い永田先生だ。本当に、語尾に「!」がつく川崎先生を見習って欲しい。どうして会って5秒で、ここまで人をいらつかせることが出来るのか、ぼくは不思議でしかない。

教室にもこのような俺があって幸せになる人物と、あって不幸になる人物は存在する、、

「おはよぉ、佐藤」

「おう、おはよう」

俺の前の席の矢吹だ。やつとは非常に仲もよく、中学からの付き合いだ。ちなみにボーイズラブではない。

そして、自分にとって存在が+な人物でもある。

「おはよう、桜さん!」

「よぉ、桜ぁー!」

「さくちん、おっはーーーーー!!!」

彼女が来ると、教室はまるで、プロ野球でホームランが出た時の場内のあの圧巻の空気になる。そんな空気に同情するかのように、彼女の元に吹き付ける春風は一体なんなのだろうか。今は夏なのに。

そんな春風に乗せるかのように、美しい声であいさつをするのは、彼女こそ、永久不滅の学級委員、桜アオイである。


そして僕が1番苦手とする人種である。

初投稿ではないんですが、まじめ(?)に書いたのはこの作品が初めてです。いつも帰りの電車で書いてます。どこまで続くかは分かりませんが、完結はちゃんとさせようと思います、、、

応援の方、よろしくお願いします!

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