第2話
「『マイクのテスト中、マイクのテスト中』あ〜、聞こえますか?私はゼウスです、そちらの世界では神と呼ばれる存在です。おっと、本題を話そうか。早速だけど異世界に召喚されたみたいだから頑張ってね…!あ、時間が…この世界に戻る為には魔王倒す必要あるみたいだから、頑張ってね!」
『プツン』と放送が終わる、その瞬間に周りが騒ぎだす。
「は?異世界召喚ってなんだよ?」
「ねぇ、今の声校長じゃないの?」
「チート能力キタコレ」
「エルフ!エルフ!」
「てか魔王って言ったか?神様が倒せよ…」
「自称神、うけるでござる…デュフフ」
騒ぐ奴もいるが思考が停止しているのか、何も言わないでじっとしている奴もいる。俺もよくわからずに…頭の中では『は?異世界?』となっている。
と、次の瞬間に床が光出す。周りからは悲鳴が聞こえ出す。俺は目を瞑りじっとしていた。
△□△□
『ドカッ』そんな音と共に背中に衝撃がはしる。どうやら地面に打ち付けられたようだ。
「…っ何なんなんだよ、ここが異世界って言うのかよ。」
俺は身をかがめて、頭と腰を抑えて、辺りを見回す…そして驚愕した。
ゼウスside
「はぁ…最近つまんないなぁ、面白いことでも無いかなぁ」
ゼウスはそう言って全部の世界の情報を調べだして言った。「面白い事、あるじゃないか。」
その様子を見ていた、女神ウリエルは言った。
「まったく…ゼウス様、はしゃぎすぎです。子供じゃないんですから。」
「だって200年程勇者召喚なんて無かったじゃないか、ってこの術
式ミスってんじゃん…しょうがないなぁ、直しといてやるか。」
ゼウスはウリエルに返事しながら、「ほいっ」と言い指を振る。
「あ、召喚される子達に、『異世界に召喚されるよ〜』って言ってみよっかなぁ、どんな反応するか楽しみだなぁ」
そんなゼウスを見てウリエルは言った。
「はぁ…昔からゼウス様は面白い事を見つけると人の話を聞かなくなるんですから。」
そして気がついた、この召喚式…まだ欠けてる部分が…あ、召喚されちゃった、まぁ…大丈夫でしよね。