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第二話 「拉致されました」

噂と言うものはすごいものである。

朝のHRが終わると、お嬢様の周りにはひとだかりが出来ていた。

しかも、よそのクラスの奴らまで入ってきていた。

一種の見世物小屋のような状況。

俺と正輝は教室の片隅に退避していた。


「しかし、すごい人気だな彼女。俺も一回でいいから

 話してみたいが、あんな状況じゃあな〜」


正輝がため息をつく。

さすがに、あの群衆の中に入っていく度胸は無いようだ。


「まぁ、俺達には憧れの存在、手に届かぬ高嶺の華と言った所だろ?

 あーいうお嬢様は大体彼氏とか、結婚相手とか決まってるん

 じゃないのか?」

「バカ! そんな訳無いだろ! きっと彼女は親の決めた結婚に

 反対してこのド田舎の高校に転校。そして、彼女はこの高校で

 運命的な男性おれと出会い、ついに結婚するという

 ラブラブエピソードを待っているのに決まってるって!」


グッと拳に力を入れて白鳥のお嬢様を見つめる正輝。

……まぁ、親友の妄想は置いといて。

しっかし、なんでこんな田舎の高校に転入してきたのかが

さっぱりわかんないよな〜。

俺はボーっとお嬢様の方を見つめる。


周りの質問に健気に対応する姿、時折見せる笑顔。

むぅ……非の打ち所の無いお嬢様だ。


「あれ? 亮介は彼女に興味が無いの?」


そこに、彼女に近づかない俺を不思議に思ったのか、

舞が俺の近くに来る。


「ん? いや、興味が無いわけじゃないんだけど……」

「そうよね〜、彼女美人だもんね〜」


ジト目で俺の顔を見つめる舞。

ん? 何故そこで俺を見つめる?


「ねぇ、彼女のどこら辺が興味あるのよ?」

「えっ? それは……」

「勿論容姿でしょ! さらにお嬢様! 逆玉と来た!

 これで燃えなきゃ男じゃ……」


俺の代わりに自分が興味がある所を話す正輝。

すかさず、舞の正拳が正輝の顔面にクリーンヒットする。

むっ、不覚にも舞の拳が見えなかった。

鋭い一撃は正輝をノックダウンさせるに充分なものだった。


「あんたには聞いてないの!」

「ひ、酷いぜ相沢さん……俺が気になるところだって興味が

 あるでしょ?」

「アンタの場合はスケベな所しか見てないから聞くまでも無いわよ!」

「しょ、しょんな〜」


がっくりとうなだれる正輝。

失礼かもしれないが、舞の言ってることは全て当たっている。

したがって、残念ながらフォローも出来ない。


「で? 亮介はどの辺が興味あるの?」

「まぁ、お嬢様という所と、どうしてこの高校に入って来たのかって

 ことには興味あるな」

「彼女自身では?」

「まだ話した事も無いのにそんなの分かるわけ無いだろ?」

「ふ〜ん、そっか」


まぁ、正輝の言ったとおり容姿は抜群なわけで。

容姿だけなら非の打ち所が無い。

しかし、それを言ったら俺が第二の犠牲者になりそうなので伏せておいた。

そうこう話していると、授業の始まりのチャイムが鳴る。

俺達は席につくことにした。



――放課後になった。


正輝と舞は部活の方へと向かっていった。

ちなみに、正輝は写真部。そして、舞はバレー部であった。

舞はそのずば抜けた運動神経の為、バレー部からの誘いを断りきれなく、

やむを得ず入ったとご自身からの証言。

しかし、入った後は才能が開花したのかエースに抜擢されるほどに。

そして俺は、この学校の部活動は強制ではない為、一人寂しく帰ろうと

していたのであった。

俺は校門の前まで歩いていくと……。


「……なんだ、あれ?」


目にしたのは校門の前に群がる黒服の外国人の方々。

スーツにネクタイ、耳にイヤホンをつけて待機してらっしゃる。

その数何と8人。

周りに黒塗りの車が2台止まってらっしゃる。

まぁ、俺には関係ないし、それに何もやましい事してないから

そのまま通り過ぎればいいか。

そして、俺はぎこちなくその黒服の方々が待ち構えている

校門を素通りしようとすると。


「……あれ?」


突然、黒服の方々が俺を囲む。

な〜んか嫌〜な予感が……

こういう時の予感というのは良く的中するものだ。

黒服の人が俺の両脇に来て、ガッチリ俺を拘束。


「ちょっ!? 俺は貴方達とは初対面ですけど!?」


ギャーギャーと喚く俺の必死の抵抗もむなしく、あっさり誘拐される俺。

車の中で暴れようにも、二人の黒服に両脇をガッチリ

固められている為、何も出来ずにいる俺がいた。


「あの、俺何かしたんでしょうか?」

「…………」


俺の質問に全く答えない黒服の方々。

わる〜いイメージだけが俺の脳内を駆け巡る。

黒塗りの車は町を離れて郊外の森へと進む。

あたりは日が沈み、夜になっていた。

一言も発しない黒服達。

父さん、母さん、僕この後どうなるんでしょうか?

そんな心配を胸にいだきながら、遂に黒塗りの車が止まる。


そして、黒服に連れられ車から出てみると。

目の前には数台の監視カメラと、巨大な鋼鉄の門。

黒服の一人が門の前の電子ロックにIDカードを通す。

すると、大きな音と共に門がゆっくりと開いていく。

その先で目にしたものは……。


「な……なんだこれ!?」


そこには、超が付くほど豪華な家……いや、宮殿があった。

宮殿の前には噴水と歩くのが大変なほどの

だだっ広い大きな庭。

お金持ちの印象を与えるドーベルマンの集団が庭を走る。

俺はその光景にただ呆然と打ちひしがれていた。

そして、黒服に連れられて目の前の豪華な宮殿へと進む。


中に入ると、向こう側が見えないぐらい長い赤い絨毯じゅうたん

敷かれており、周りには豪華絢爛な装飾類。

獅子の銅像や、どこぞの有名画家の絵画などなど。



「神崎亮介様でいらっしゃいますか?」

「えっ? あっ、はい」


そんな別世界の空間に見惚れていた俺に一人の女性が話しかけてきた。

その姿は、まさしく『メイド』だった。

金色の長い髪に、宝石のように青く輝く目。

歳は見た目20代ではないだろうか? それぐらい若い。

歩き方など素人目から見ても解るぐらい立派なものである。


「ようこそおいでくださいました、私の名前は「ルビア=スカーレット」

 と申します。以後お見知りおきを」

「……はぁ」


俺は気の抜けた返事をする。

いきなりの自己紹介に戸惑っていた。


「こちらへ」


それだけ言うと、メイドさんはスタスタと歩き出す。

俺はなすがままメイドさんに付いていく。

そして、ある一室のドアの前で立ち止まる。


「どうぞ、中へお入りください」


俺は進められるがまま部屋に入る。

中は広々とした空間が広がり、豪華なベッドに、机、シャンデリア。

貴族の暮らしを思わせるような部屋。

その部屋の中央に一人の女性が立っていた。


「……あれ? もしかして、白鳥さん?」


そう、その女性は紛れもなく今朝の転校生。

彼女は学校の時と変わらず、冷静なお嬢様の雰囲気をかもしだしていた。

そして、彼女は俺に近づいてきて……。


「リョウ君! 会いたかったー!」


満面の笑顔で突然抱きついてきた。


「え? な……?」


あまりに予想もしてなかった彼女の行動に頭が真っ白になった。

ただ一つ分かる事は、自分の心臓が破裂しそうな事だけだった。


「ずぅーと、ずぅーと探してたんだよ!」

「ちょ、ちょっと待った!」


俺は嬉しそうに抱きついてきた彼女を引き剥がす。

学校での彼女とあまりのギャップに戸惑いを感じていた。


「は、話が全く見えないんだけど?」

「えっ? ルビから話聞いてないの?」


そういってチラリとメイドさんのほうを睨む彼女。

メイドさんは苦し紛れに咳き込む。


「申し訳ございません、てっきり全てお察ししてこの館においでになられた

 と思われていました」


何も伝えられずに誘拐された俺に何を察しろと?

メイドさんの言葉に彼女は少しため息をつく。


「ごめんねリョウ君、突然でびっくりしたよね?」

「えっ? ま、まぁイキナリ誘拐されたらそれは……」

「ゆ、誘拐!?」


俺の言葉にビックリした表情をする。

そしてキッとメイドさんの方をにらむ彼女。

メイドさんは苦し紛れともとれる部屋の掃除をしていた。


「それじゃあ、何も知らないの?」

「全く知らない。ここってもしかして白鳥さんのお家?」

「ううん、ここは別荘。学校に通う為に急遽作ったの」


さらりと金持ち発言をする白鳥さん。

学校に通う為だけに作られた豪邸とは……。


「それじゃあ白鳥さん、単刀直入で聞くけどどうして俺をここに?」

「えっと、その……二人きりで会いたかったから」


白鳥さんの爆弾発言に謎は深まるばかり。

自分の脳味噌は彼女の甘い言葉にシェイクされております。


「な、なんで?」

「だってずーっと前から話がしたかったの、リョウ君と」

「えっ? 白鳥さん、俺の事知ってるの?」

「うん。リョウ君だって知ってるよ? 私の事」


……えっ? そんな馬鹿な。

知り合いにこんなゴージャスな人がいたら忘れようにも忘れられないと思う。

しかし、彼女の口調からして俺の事を知っているようだが?


「白鳥さん、人違いじゃない?」

「ううん、確かにリョウ君だよ? 十年前と全然変わってないもん」

「えっ? 十年前?」

「そう。覚えてない? あの時は確か苗字が『春日かすが』だったかな?」

「! 春日!? 春日 渚!?」


俺の頭の中で突如呼び覚まされる名前。

忘れようにも忘れられない名前。

十年前に離れ離れになった俺の初恋の相手だ。

俺が彼女の事を思い出したのを感じたのか、嬉しそうに目を輝かせる渚がいた。


「覚えてくれてたんだ!」

「あ、ああ。でもどうして苗字が?」

「……十年前に親の事業が失敗して、多額の借金を抱えた時に親が離婚したの。

 それで、私はお父さんの旧姓の「白鳥」で名乗ってるの」


一瞬暗い表情を見せる渚。

そうだった、彼女は親の都合で引っ越しすることになったと十年前は言われたが、

今思い出せばそんな理由だった。


「それから借金取りに追われる毎日でどうしようも無かったの」

「そ、そうだったんだ……」

「でもね、そんな時私達を救ってくれたのが実はリョウ君だったんだよ?」

「えっ? お、俺?」


コクリと頷く渚。

俺には全く心当たりが無い。


「えっと……何かした? 俺?」

「引っ越しするときに私に渡してくれたもの覚えてる?」

「……あー!」


思い出した。

確か俺は渚が引っ越しすると聞いて当時ギャンブル中毒のジジイに聞いたんだった。

どうすれば渚が引っ越しせずにすむか。

それで、ジジイが出した答えは『宝くじ』だ。

俺は貯金箱を割って、有り金全部はたいて宝くじ買ったんだった……。

結果発表はまだ先だった為に、結局彼女は引っ越ししてしまった。

それで確かプレゼントが無いから、代わりに宝くじをあげたんだった。



「実は、あの時の宝くじが当たったの。一等で」

「……えっ?」

「どうもお父さんが言うにはキャリーオーバー? とか言うので6億円が

 手元に入ってきて、それで全て借金返済できたの」

「な、何ー!?」

「それから、お父さんは再度事業に手をつけてものの見事に成功。その後、株に手を付けて

 みたらまた成功。気づいてみたら世界に名が知れるほどの大企業になってたの」



渚の言葉に俺はがっくりとうなだれる。

あの宝くじ当たってたのかよ……俺の人生変わってたな。

まぁ、だけどそのおかげで渚が救われたと思えば安いものだ。



「そっか、それは良かった。お役に立ててよかったよ」



ハハッと、苦笑いをこぼす。

しかし、俺はこの時まだ分かっていなかった。渚の話はここからが本番だという事に!



「うん。……それでねリョウ君」

「な、何?」

「その時にリョウ君と結婚する事に決めたの」

「へ〜、そりゃ良かっ…………た? い、今何ていった?」

「リョウ君と結婚するって」

「……な、なんだって〜〜〜〜〜〜〜〜!?」



凄まじい大音量で叫ぶ俺。

魚の酸欠状態のように口をパクパクする。


「け……けけけけけ結婚!?」

「うん。あの時の出来事は運命だったんだって感じたの。だから、

 リョウ君を私のフィアンセに決定しました」


にっこりと極上の笑みを浮かべる渚。

ちょっと待てー! 幾らなんでも突拍子すぎるだろそれ!


「ちょっとそれはだ……」

「駄目です!」


俺が発言しようとする前に、イキナリ俺と渚の間に割ってはいって来たメイドさん。


「やはりそういう事でしたかお嬢様。帰ってくるなり彼を連れてきてなどと

 駄々をこねていた理由は。それさえ分かっていれば、こんな何処の馬の骨だか鹿の骨だか

 分からない男連れてこなかったのに……」

「何よ、いいじゃない! 私はあの時からリョウ君の花嫁になるって決めてたんだから」

「なりませんお嬢様。こんな如何にも貧乏そうで、容姿も並ぐらいで、何の特徴も無い

 男と結婚するなどとは……私は多忙な旦那様からお嬢様に関して全て任されておりますの

 で、こんな男と結婚した日には旦那様に顔向けできません」

「ルビアは分かってないのよ、確かに貧乏そうで、容姿も並で、何の特徴も無いかも知れない

けど私はそんなリョウ君が……あれ? どうしたのリョウ君? そんなガッカリした顔して?」



ふふふ……それは貴方達自身の胸に手を当てて聞いてみてください。

貴方達の言葉に俺のピュアな心はズタズタにされてます。


「私ね、夕飯前にリョウ君のことを考えるとお腹がキューっと締め付けられるような

 感覚に襲われるの……」

「それはお腹が空いているからです、お嬢様」

「それに、夕飯を食べた後も考えると胸が痛くなるの……」

「それはご飯を5杯も6杯も食べているお嬢様ですからね、痛くなるのは当たり前です」

「もー、あー言えばこう言うのね! ルビは!」


片隅でそれを傍観する当の事件の被害者を除いて、ギャーギャーと口論が続く

メイドとお嬢様。

おーい、そろそろ俺帰ってもいいですかね? 


「分かりましたお嬢様、あの男性にも意見を聞いてみようではないですか」


そうして、スタスタと俺の方へと歩いてきたメイドさん。


「亮介様、あなたはお嬢様の事が嫌いですか? ハイかイエスかの二択でお答えください」


おい、それ二択じゃないから。

このメイドさんはあくまでも俺を遠ざけようとする方針か。


「あ〜、もし万が一渚の事が好きだって言った場合どうなるの?」


メイドさんは俺の言葉に眉間にしわを寄せて、恐ろしい表情を一瞬見せる。

しかし、直ぐにキリッとした表情に戻る。


「そうですね、万が一……億が一にそうなった場合はこちらも素直に諦めるしかありませんね」


フフッと笑みを僅かに浮かべて、メイドさんは指をパチンと小さく鳴らす。

すると、扉のほうから何人もの黒服の方々が駆け込んでくる。

あんた言ってることとやってる事が全然違うじゃないか! 実力行使見え見え!

 

「さぁ、どうしますか亮介様?」


どうするもこうするも、ここで好きといえばあちらで控えてらっしゃる黒服が

俺を亡き者にする可能性も否定できないわけで。

とりあえず、自分の正直に思っていることを話すことにしよう。


「とりあえず、フィアンセというのは幾らなんでも早すぎるよ」

「それはお嬢様の事が嫌いと言うわけですね?」

「いや、そうじゃないって。突然十年振りに会った人から好きですと言われてあっさり

 僕も好きですなんて言える訳ないだろ? お互いに変わっている所があるし」


加えて言うなら、渚は既に白鳥のお嬢様。

向こうから見れば俺は全然変わってないかもしれないけれど、俺から見れば

既に過去の渚の面影はまるで無いわけで。

俺の言葉に成る程と、納得した表情をするメイドさん。


「亮介様、見直しました。あなたのその冷静沈着な洞察力と積極的ではないその行動に」


……それ、褒めてます?


「リョウ君、例えばどのあたりが変わってる?」

「やっぱり白鳥のお嬢様という所かな? 俺の貧しい家の暮らしと違うし、この差は……」


それだけ言うと、おもむろに携帯を取り出す渚。

そして何処かへ電話をかけていた。


「もしもし? 私です。いまから○○町の三番地の家を改築してください。

 そうね、十五階立てぐらいの……」

「ちょっ! ちょっと待ったー!」


俺はすかさず渚の携帯を取り上げ電源を切る。

さきほどの渚の言った住所は紛う事なき俺の家の住所だったのだ。

つまり、渚は俺の家を勝手に改築しようとしていたのだ!


「な、なにがどうなって俺の家を改築しようとしてるんだよ!」

「えっ? だってリョウ君が家の暮らしが違うからって言うから、一緒にしようかなって……」

「しなくていい。したところでご近所さんから何言われるかたまったものじゃない」

「それじゃあ、別荘でも建てる?」


渚の言う事が段々凄い事になってきている。

そしてそれをあっさりと実行しそうな所も怖い。

悩んでいる俺に助け舟を出したのは意外にもメイドさんだった。


「お嬢様、こういうのはどうでしょうか?」

「何? ルビ」

「とりあえず亮介様の言い分は今のお嬢様の事を余り知らない。逆に言えば、知れば

 お嬢様と結婚しても良いとお考えでしょう」

「えっ……そ、そうなの?」

「あ、まぁ、そうなるかな?」


確かにメイドさんの言う事は的を射ている。

しかし、あれだけ反対していたメイドさんの事だから何かありそうな予感が……。


「ですから、お嬢様もコレを機に亮介様に対する考えを改めてみたらいかがでしょうか?

 その駄目男っぷりをごらんいただければきっとお嬢様も目がさめるでしょうから、

 ええ、きっとそうです」


あ〜、そういうことですか……。

その言葉に渚も納得した様子。


「ルビの言ってる事は分かったわ。それじゃあリョウ君には私の事を分かってもらう為に

 3日間ほどこの家に滞在してもらいます」

「お嬢様! 何を言っているんですか!」

「知ってもらうには一緒に寝食を共にした方が一番でしょ? ねぇ、リョウ君」


俺の腕に嬉しそうに抱きついてくる渚。

そして、それを無理やり引き剥がそうとするメイドさん。

俺……これから一体どうなるんだ?



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