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という訳で、魔王の参謀目指しました。

二話です。

よろしくお願いします。

「―――という訳で、リオよ。この国の為に、勇者になって魔王を倒して、世界を救ってくれないか?」

 目の前の髭の偉そうなオッサンが何か言っている。勇者にー、とか世界をー、とか言ってた気がするな。

 俺は読んでいた本を閉じて、あくびをしてからオウサマに向かっていい笑顔で言う。

 「だが断る。」

 「・・・え?」

 ってことで、異世界に召喚されて3時間で王宮を追い出されました☆



               ◇◇◇

 


 「さて、どうしたもんかね・・・」

 俺は追い出された王国の壁に寄りかかるようにして、空を見上げながらそう呟いた。ふと、視線を下に向ける。そこには、たまたま投げた石が当たって倒れた一人の男が力尽きていた。先ほどつま先で蹴り上げてみたが、全く反応が返ってこなかったので、死んだらしい。

 「召還された世界の住人を早速一人殺してしまった・・・。コイツどこに埋めようかな。なるべくバレなさそうな場所に・・・ん?」

 コレを埋めるための場所を探そうと、コレを担ごうとしたら、コレのポケットから何か紙のような物が足元に落ちてきた。

 拾って中を見てみるとそこにはやけに達者な文字で

『まおうぐん さんぼう あると・さすぃりーぶ』

と書かれていた。いや、マジで。

異世界でも日本語が通じるんだなー、と思ってそれを眺めていた俺は、その文の一部に目が留まった。

『まおうぐん』『さんぼう』

多分これらは、漢字に直せば『魔王軍』『参謀』となるのだろう。

つまりコレは、魔王の参謀で、結構な立場にいるらしい。そして、それをたまたま偶然とはいえ、倒したのは、この俺だ。

「これ、面白くなりそうだな・・・!」

そう呟いた俺は、今や今後の生命線となった『あるとくん』を担いで、街とは反対の方向へと歩き始めるのだった。


次回、魔王に会います(ネタバレ)。

さて、魔王は一体どんな奴なんでしょう?

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