まおーさまのための勇者(仮)
いきおいで書いた
後悔はしていない
まおー「それでは、魔王の魔王による魔王のための勇者会議を始める!」
めいど「まず、先日の議題にも上がりました勇者生誕についてから行わせていただきます。
お手元の資料をご覧ください。皆様ご存じの通りドコサ村にて勇者が生まれました」
まおー「うむ、そこで今日は勇者への対策を論じていこうと思っている。
皆の者、どんどん発言してくれ!」
おーく「フゴッ!ブゴッタ!」
まおー「何しゃべってるかわからん!次!」 おーく「フゴッ!?」
どらご「ここはやはり王道でいくべきでしょう!」
まおー「王道おおいに結構!して、具体的には?」
どらご「ハッ!まずは勇者が16歳くらいになったら母親からあなたのお父さんは実は…的な話から始めるのがよろしいかと!」
まおー「ふむ、なかなか良い案だな、しかし!16年後のことを今どうこう言ってもしょうがない!次!」
でびる「今すぐできる事となると睡眠学習がよろしいかと」
まおー「睡眠学習とな?」
でびる「はい、赤ん坊のうちから英才教育を施すことにより、もうそれは素晴らしい勇者に育つ事間違いなしかと」
まおー「それは素晴らしいな!採用!」
めいど「それでは、勇者への睡眠学習の案を即実行していきます。丁度いいことに勇者はおねむの時間ですのでモニターにてご覧ください。実行員はふぇありーに任せましょう。」
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夜も深まったころ、夜道を駆ける一匹の妖精がいた…その名もふぇありー!
今日も今日とて闇にまぎれて活動する小粋でかわいい妖精だ!
まおー「なんでナレーションが入ってるの?」
めいど「雰囲気がでるかと思いまして」
ふぇあ「はい、どうも皆のアイドルふぇありーです。本日お邪魔するお宅はなんと!あの超有名なお宅!勇者のお宅です!それではさっそく侵入したいと思います。」
まおー「うむ、たのんだぞ」
ふぇあ「たのまれました!まずは玄関からお邪魔しまーす…おっとー、鍵がかかってるようですねぇ…」
まおー「そりゃあ深夜だしね」
ふぇあ「安心してください!こんなこともあろうかと、私はこの本!《3日でなれる!勇者の極意》を読んできましたから!この本に書いてある通りにやれば他人の家のタンスや壺も荒らし放題!」
まおー「それただの強盗じゃない?」
ふぇあ「細かいことはいいんです!この本によると魔法の《アバ〇ム》もしくは盗賊の鍵を使うと書いてありますねぇ」
まおー「最後の鍵じゃなくてもいいのね」
めいど「最初に出てくる村ですから」
ふぇあ「こまけーこたぁいいんです!私は魔法も鍵もないので、普通にワンプッシュで傘が開く部分を使いますね!」
まおー「自転車の鍵なくしたときかよ!」
ふぇあ「さあ見事に侵入することができました…ここからは家族の方が起きるといけないので、小声で中継してまいります…勇者の部屋はどこでしょうか。まずはこの部屋に入ってみましょう。おおっとこの部屋は!」
まおー「台所だな」
めいど「台所ですね」
ふぇあ「台所に来たからには冷蔵庫を覗かないことには始まりませんね!それでは早速!…冷蔵庫すらありませんねぇ…というか家電製品がありませんねぇ…」
まおー「そりゃあ一応中世風の設定だしな」
めいど「設定とか禁句ですよ、まおーさま」
ふぇあ「なんたる不覚!どこかのママみたいに、マヨネーズとかちゅっちゅってやりたかったのに!仕方ありません、あきらめて部屋に行きましょうか…」
まおー「テレビ的な事はいらないから早くいきなさいよ」
ふぇあ「さあついに!勇者の部屋までたどり着きました…苦節6時間…とても長い道のりでした…こんな深夜に仕事があると聞いて来てみれば会議待ちで5時間待ち…いくらまおーさまのためとはいえ、元恋人のカメラマンと二人での長い沈黙…地獄のような時間でした…
しかーし!いまその苦労がようやく報われるのです!そうですよねまおーさま!」
まおー「あ、うん、はい、そうですね」
ふぇあ「そうですよね!私はむくわれなくちゃダメなんです!この出演をきっかけに妖精界で一番のアイドルになるんだから!そのためにはどんな仕事だろうと我慢します!
だって!私!アイドr」 「ぶんぶんうるさい!」ベシッ!!
勇者母「こんな夜中に人のうちで騒いでるんじゃないよ!いくら妖精だからってやっていいことと悪い事の区別くらいちゃんとつけるんだよ!
まったくいくら勇者が生まれたからって国も騒ぎすぎなんだよ!
だいたいあんた達妖精ってのはいつも………」
~しばらくお待ちください~
まおー「え?映像途切れたけどこれで終わり?」
めいど「みたいですね」
まおー「…本日の会議はこれで終了とする!明日も会議するので心するように!解散!」




