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光の砂漠 闇の迷宮  作者: 立花招夏
惑星ハルシリーズ
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惑星ハルの世界観

惑星ハルの世界観



□惑星ハルと現状


 惑星ハル(地球型惑星 公転周期398日)衛星数3つ

 衛星(1) ルシフェル(赤い月)

 衛星(2) ウエスペル(黄色い月)

 衛星(3) フォボス(いびつな月)

 中心の恒星 ジタン

(主系列星末期状態 主系列星とは中心部で水素の核融合反応を起こしていて、星の一生で最も長く、最も安定した期間。太陽も現在この段階にある)


 惑星ハルは、地球に良く似た水の惑星だった。八つの大陸があったが、地球に比べると圧倒的に陸地の面積が少ない。現在は砂漠の惑星。


 惑星ハルが公転している中心の恒星はジタン。ジタンは太陽と同様に水素の核融合反応を起こしているもっとも安定した期間にあったが、五百年ほど前から、主系列星をはずれつつあった。

 そして、悲劇は起こった。

 暴走し始めたジタンに、まずハルの極冠の氷が解けた。解けた氷は、さして大きくはない惑星ハルの大陸をじわじわと飲み込んだ。六千メートル級の高山の頂を残し、一旦ハルは青い水球となった。当時文明を築いていた人類は、逃げ惑った挙句、わずかに残った山頂の陸地を拠点として地下都市を形成し、細々と暮らしていた。次いで大地は干上がり、惑星ハルは完全に生物を拒絶する不毛の大地となった。これがジタン末期の大災害である。

 このストーリーは、ジタン末期の大災害から数百年経った惑星ハルが舞台となっている。惑星ハルの地表は、火星に似た赤褐色の茫漠とした砂漠が広がる大地となっている。




□惑星ハルの居住地域


 惑星ハルで、生物が生存している地域は四か所(生存の可能性も含む)

(1)地下都市ハデス

(2)地表の森アール・ダー

(3)地表の街ヴェスヴィウス(人を寄せ付けぬジャングルになってしまったと言われている)

(4)地表の村ダイモス(流星群に直撃されて壊滅した)




□惑星ハルに存在する文明


 末期の惑星ハルに存在していた文明は人類が築いていたが、人類は三つの種族に分かれている。


(1)一般人

 標準型の人類、地下都市ハデスで暮らしている。科学技術を進めることによって、ハル文明を存続させる役割を担っている。ハル連邦政府はほぼ一般人で占められている。人口は三つの種族の中で最多。


(2)ファームの民

 地下都市ハデスで暮らしている。(おもに地下都市のバイオラングであるエリアEに居住)体内に葉緑体を持ち、光合成をする。地下都市の植物管理にあたっている。忍耐強く、やや排他的な性質をもつ。


(3)森の民

 地表の森アール・ダーに住んでいる。見かけは一般人と同じだが、植物を操る能力を持っている。病弱。特殊な力を持つ為にハル政府が手厚く保護・管理している。地下都市での寂光下でも光合成ができるなどの有用な植物を生み出す役割を担っている。

 森の民の力の源は未だに解明されておらず、森の民を分解再生するとその力が失われてしまうことが確認されている。人口は三つの種族の中で最少。


 ハル連邦政府の方針で、地上と地下都市は隔絶されていた。一般人とファームの民が地上で暮らすことはなかったし、森の民が地下都市で暮らすことは、一部の例外を除いて、ない。




□ハル連邦が誇る科学技術


☆ メインコンピューター ハル

 ジタン末期の大災害以降、人類を生き残らせる為のサバイバルプロジェクトを遂行する為、様々なプログラムを管理統括している。また、その他のコンピューターおよびアンドロイドを統制している。


☆ アンドロイド

 トウキ型(セキュリティ担当)、ムラサキ型(エデュケーション担当)等がある。


☆ 大脳コンタクト

 直接人間の大脳にアクセスできる器械。大抵は対で使う。ヘッドホンのような器具を頭に装着すると、言葉を交わすことなしに相手が考えていることがダイレクトに伝わってくる。だから言語が違っていても伝わるし、相手が見たものの記憶をまるでその中にいるように見ることができる。記憶を記録したり、逆に情報や記録を他者に定着させたりすることもできる。


☆ 分解再生装置

 あらゆるものを分子レベルまで分解し、逆に再生できる装置。この装置の開発により、地下都市の生活レベルが格段に向上した。




□地下都市ハデスにおけるエリア区分


エリアA

 ハル連邦政府の中枢および、関連施設群があるエリア。一般人のほとんどは、このエリアで働いている。


エリアB

 メインコンピューターをはじめとする様々な制御システムが集積されているエリア


エリアC

 居住区。すべての国民は政府によって居住スペースを与えられているが、政府への貢献の度合いによって居住スペースに差がある。エリアCは地下都市内部の複雑な地形を利用している為、隙間スペースのような場所に住居がある者もいる。


エリアD

 備蓄倉庫等が集まった補給部エリア。基本的に、個人は所有できる物品数に制限がある為、不要かつ余分な物の処分を徹底指導されるが、緊急に大量に必要になる可能性があるものは、ここで備蓄している。例えば、緊急時の食糧、医療品等。


エリアE

 地下都市のバイオラング。地表の三分の一の光度を保ったジャングルエリア。三分の一とはいえ、他のエリアに比べれば格段に明るい。寂光下でも育ち、効率よく光合成をおこなえる植物が集められている。


エリアF

 データバンクエリア。子どもたちの教育機関(つまり学校)もここにある。


エリアG

 技術作業部。あらゆる科学技術を駆使した装置や機械は、すべてここで造られる。大脳コンタクトや分解再生装置のメンテナンス等もここで行われる。


エリアH

 医療センター 精神と健康を保つための、トレーニングマシンや遊戯施設などもここにある。





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