第12話 「モテ期って3回来るってホント?」
日曜日の昼過ぎ、天気は晴天。こういうときこそ家でゴロゴロとのんびりとしたいもんだ。
しかし現実そう甘くなかった。
僕、十夜春希は、道路を歩いていた。1人だったらまだしも隣に歩いている人物がいた。
「なんか、デートみたいだねっ」
僕の妹、十夜秋希がニコニコしながら歩いている。
「そうですか~」
適当に返答する。
「えっ?もしかしてデートだと思わない?」
「秋希と一緒に買い物行くのにデートなんて……正直言うと思わない」
「本当に……そう思っているの?」
とてもか細い声で秋希は言う。僕はこのままだと秋希が泣くと思い慌てて言い直す。
「ウソウソだって……デートだと思うよ」
本当はこれっぽっちも思ってないけどしょうがない。
すると秋希は笑顔になる。
「でしょっ?」
「うんうん思う思う、秋希とデートできるなんて幸せだな~生きていてよかった~」
ちょっと言い過ぎたかな?
しかし秋希は、
「いや~それほどでも~」
とすごい機嫌がよくなってる。
「そういや~、秋希って彼氏とかいないの?」
小学校6年生でそういうことを聞く僕はおかしいなあ~と一瞬おもうが、僕が小学校の時、少しだったが彼氏、彼女がいると聞いたことがある。
てか秋希は僕が言うのもなんだがすごくカワイイ。
しかも歳も1つしか変わらないから歩いている人たちは僕たちのことをカップルだと認識しているかもしれないが勘違いしないでほしい兄妹だ。
「いないよ、私に告白してくる人はいるけど」
まあ、そりゃそうだろうな。僕でも秋希は十分にカワイイと思っている。告白してくるにきまってる。
「でもいつも断っているの」
「なんでだ?好みの男子がいなかったのか?」
「ううん、だって私、昔から好きな人がいるもん」
「それって誰?」
一体誰なんだ?
興味本意で訊いてみる。
「目の前にいるよ」
「目の前?」
僕は前を見る。
だれもいないんだけど……?
「違うよ!私の目の前」
えっ?僕の目の前じゃないの?だから誰もいないのか……
秋希が見ている方は……僕?
僕は後ろを向く。
後ろも誰もいない……
「もうっ!お兄ちゃんだよ!」
「えっ?僕?」
「うん」
秋希はムスッとした顔で首を縦に振る。
「へっ……へぇ~そうなんだ~」
知らなかった……今まで……
皆さん久しぶりです。
忙しかったので更新できませんでした。
友達からの情報なんですが、モテ期って3回あると聞いたんですが本当でしょうか?
それが本当なら俺はまだ3回あるんだね。
まだ人生これからですね。
感想&アドバイスお待ちしています。
では次話で