1話
一マス開けて、視線変えてます。
ある日のことだった。
いつも通り、仕事を遂行しようとしていた時。
僕の名前は、トレイル・タイムローズ。
この国、ヴィルルースで姉と殺し屋をしている。
「こんな、古びたお屋敷に本当に、居るのかしらねぇ。薄気味悪いわ。床が、抜け落ちそうだもの。」
姉は、少し怖がりながら話しかけてきた。
僕の、姉。
クロノワ・タイムローズは、普段戦闘時には、銃を使用して仕留める。
この国じゃ、銃は珍しい。そのため、使う武器がわかっても対策が練りづらい。
僕らには、それは都合がいい。
「お姉ちゃん。静かにして。相手に聞こえたらどうするの。」
確かに、少し薄気味悪いな。隠れるにしては、絶好の場所だな。分かってるな。ここに留まるのは、あまり好きじゃない。
「早く、終わらせて帰ろう。」
「本当、早く終わらせて帰りたいわ。虫も沢山居そうだし。」
屋敷が広いせいで、探すのにも時間がかかる。ここまでかかるということは、この屋敷の構造を、知り尽くしてるのか?。
だとしたら、少しこっちが不利か。面白い。倒せる自信があるのか。
少し歩くと、広くボロボロの柱が1m感覚である部屋に出た。
「もぉー。どこにいるのよ!。早く出て来なさい!。こっちは探し回って、挙句に迷子になりそうなんだから!。」
お姉ちゃん…。何をやっているんだい。相変わらず、行動がダメだ。手のつけようがない。
すると、奥の柱から銃声が聞こえてきた。
なんだ!。銃声?。お姉ちゃんが、うっったのか?。この短時間で撃ったのか?ありえない。
「願いどうり、出てきてやるよ!。」
奥から、銃声が聞こえたかと思えば、弾は運良く私たちに当たることはなかった。
「あら、全部外したのですか?。銃を使っていて恥ずかしくなくて?。」
私は、容赦なく相手に銃を向けて、撃つ用意をした。
「うるせぇな!。お前らに追われて疲れてんだよ!。仕方ないだろ!。」
なんだそんなことか。くだらない。そんなことで外すなんて、バカにも程がある。
「くだらない理由だこと。お手本を見せてあげましょうか。」
「ふっ。ガキに、銃なんて扱えないだろ。」
銃と言うのは、まずたまを込めて撃鉄を引いて、弾を薬室に入れる。撃つ用意は整った。そして、引き金を引く。
バンッと2、3発の銃声が響いた。そして、チリンと薬莢
が落ちる音が聞こえた。
これで終わりかな?。今日も今日とて、早いなぁー。これは、仕事ができるってことかな?。
薬莢を、拾い帰る用意をしていると前から声が聞こえた。
「やっぱり、ガキには銃なんて扱えないんだよ!。散々バカにしやがって!。お手本見せられてねぇじゃねぇーかよ!。」
弾は全部、壁に当たっていた。
あれ?。当てたつもりだったんだけど、外れてたとは。恥ずかしい。誰にも聞こえてないけど、心でちょっと自分を褒めちゃってた。
けど、柱に隠れてちゃ当たらないのは当然じゃない!。
まさか、お姉ちゃんが外すとは…。こんなの初めてだ。
体調でも悪いのか?。
「これで終わりだな。クソガキども。経験の差なんだよ。」
そう言い、そいつは引き金を引いた。
やつは、確信してたようだ。勝てることを。生き残れることを。
撃たれた弾は、当たることなく、僕の剣で受け止め地面に落ちた。
「残念〜。外れ。弟のこと忘れてるようじゃ、私達には勝てないよ。」
姉は、また容赦なく撃った。今度は成功してるよね?。お姉ちゃん。これ失敗してたら。普通に負けそうだからさ。そろそろ成功して欲しいかもな。もしできてなかったら、僕が剣投げて何とかするけどさ。
その弾は、綺麗に当たっていた。
「何とか勝てたねぇ。当たってるつもりだったんだよ!。だって、相手が柱に隠れるから…。」
少し、しょんぼりしながら当たらなかった理由を、必死に説明し始めた。
長くなりそう。
「そんなに、必死に言い訳しなくていいよ。お姉ちゃん。」
「……。あ、あの。ここどこですか?。」
誰だ!。後ろから、声がした。振り向くと、そこには4歳か5歳の子供がいた。
「あら。可愛い。迷子かしら?。」
なんで子供がここに?。
その時は、まだ気づけなかった。この後、大変なことになることに。




