第8話 キャンドル作り
7月になり日差しが強くなりかけた頃、
友美はハーブを摘み取り始めた。
そしてレモングラスでハーブティーを。
自家製のハーブティーは格別である。
「みんなも飲む?」と聞いて
レモングラスとペパーミントとイングリッシュラベンダー
のハーブティーを作っていった。
風華が「このハーブ達、全部ハーブティーにするの?」と聞くと
「飲む以外にもいろいろ使うよ。まずはハーブキャンドルを
作ろうと思う」
「どうやって作るの?」と風華が聞く。
「そうねえ。1番簡単なのが市販のローソクあるじゃん。
あれを溶かして、ハーブを加えて芯を入れて固める。
他は基本同じなんだけど、例えばソイワックスを
買って来て溶かす。あとは一緒」と友美が説明する。
3人を見て「作ってみる?」
風華は「作りたい」
光輝も「ちょっといいかも」
美都里は「みんなが作るなら」
それを聞いた友美が「美都里、あなたは絶対作りなさい。
確かにお茶はいい香りだけど、女の子らしい香りも
身につけないと」と友美
「うぅ…わかった」と美都里
一応溶かすとき火を使うので家庭科部の先生に許可をもらいに。
「キャンドル作りですか。いいでしょう。使用の許可をします」
そして美都里を見つけると
「美都里さん。家庭科部の臨時講師として、
またお茶の講義をしません?」
と勧誘してきた。
美都里は「は・はい。今度…」と勢いで返事をしてしまった。
なんかすっかり気に入られたようだ。
さてこれでキャンドル作りが可能になったので、
100均へ買い出し。
メインのロウは結局市販のロウソクを購入。
そして湯煎するためにボウルも。
後は器となるガラス瓶を各自選んだ。
学校へ戻り、友美がハーブを摘んで、家庭科室へ。
鍋に水を入れ、火を着けてお湯に。
その後ボウルを入れ、ロウソクをボウルに入れ溶かす。
各ガラス容器に芯を入れ、溶かしたロウを入れる。
そこに摘んだハーブを。
風華はペパーミント。
美都里はイングリッシュラベンダー。
光輝はレモングラス。
友美はイングリッシュラベンダーとレモングラス。
風華が「2種類なんてずるい」と言ったが
「別に1種類とは言っていないんだけど…」と友美
あとは固まるのを待つだけ。
その間4人は夏休みどうするかを話して時間を潰した。
しばらくすると固まり完成。
風華は「作り方も簡単だし、また私の女子力あがっちゃうな」
と喜んでいる。
光輝と美都里も火をつけてはいないが、ほんのり香る匂いが
気に入っているようだ。
友美も「後はサシェに石鹸に色々作るぞ」と言った後、
「ねえ光輝。ハーブバスっていう使い道もあるんだ。
一緒に作って入らない?」
「ハーブバスかいいねえ。今度入ってみたい」
まさかの予期せぬ肯定に友美が珍しく少し動揺した。
友美は少し顔が赤くなったのをみんなに見られたくないと思い、
「じゃあ、今度作るね」と言った後、廊下へ飛び出した。
(私の方が動揺するなんて…)
友美は赤くなった顔を隠すためにみんなのいない方へ走り出した。




