第19話 ifストーリー 卒業旅行
これは2年生の2月に3人が告白しなかった話。
そして4人が無事高校を卒業するころの話。
ifストーリーである。
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大学受験も終わり、4人は教室に集まっていた。
喫茶研の部室は、喫茶研の解散とともに、
使用できなくなってしまったのである。
何か話す時はこうして教室に残って話すのだった。
「もうすぐ高校生活も終わりだね」と風華
「私は風華が大学に受かった事が驚き」と友美
「みなさんのおかげです」と風華
「そういえば卒業旅行とかいかないんですか?」美都里
風華と友美と光輝は顔を見合わせた。
「卒業旅行に、行こう行こう」と風華
「何処がいいかしら。思い切って
海外でもいっちゃう?」と友美
「私は京都とかいいと思います」と美都里
3人があそこがいい、ここがいいと話だした。
友美が光輝を見る「光輝はどこがいい?」
光輝はずっと考え込んでいたが、友美の言葉で我に返った。
「行ってみたいところがある」
「へえ何処?」と風華
「沖縄に行ってみたい」と光輝
光輝が自分から主張するのは珍しい。
3人は顔を見合わせ頷いた。
「沖縄でいいんじゃない」と3人が言う
そして光輝に何処か行きたいところがあるのか聞くと、
「沖縄にコーヒー農園があるんだ。
そこで摘み取りから焙煎も出来るのでやってみたい。
でもこれは僕が行きたいだけだから、
みんなの行きたい場所も聞きたい」
しかし3人は沖縄でいいと言う。
そして3人はスマホを見だした。
「3月下旬なら海開きしてる海岸もあるよ。
光輝。私達の水着を見れるよ」と友美
「マリンスポーツやりたい」と風華
「じゅーしーっていうの食べたいです」と美都里
「ところでコーヒー農園って場所何処?」と風華
光輝は風華のスマホを見て、
「ここかこのあたりのどっちかかな」
風華は光輝が突然近づいてきて、
顔が間近になったので顔が赤くなった。
それを見た美都里と友美も風華のスマホに顔を近づける。
4人が触れ合う寸前の状態だ。
3人ともドキドキしてきた。
しかし光輝が離れたので美都里と友美も離れた。
「でも沖縄だとお金かかるし、
コーヒー農園体験も結構かかるからやはり僕1人で…」
「今まで紅茶や日本茶のイベントに
光輝は付き合ってくれたじゃん。
今度は私達が光輝に付き合うよ」と風華
「ねえ光輝。こっちのコーヒー農園だと。
海開きが早い海岸が近いよ。それに、みんなごめん。
ここの農園ハーブ摘み取りもできるみたい」
と友美がみんなをみて言う
「それなら、決定ですね。沖縄なら、おくみどりという
茶葉があるんですよ。日本茶や紅茶になります。
沖縄で育てられてるのは日本で1番早く摘み取りが
できる煎茶として知られているんです。
3月中旬には摘むらしいんです」
と美都里も日本一早い新茶を飲みたそうだ。
「どのぐらいの予定?」と風華
「2泊3日か3泊4日ぐらいじゃない」と友美
「以前行った温泉みたいに1部屋借りましょう」と美都里
「ちょっと待って。僕は別の部屋に泊まるよ」
「なに言ってんの。最後なんだから一緒の部屋」と友美
「そうだ」「そうです」と風華と美都里も友美に同意する。
その後も3人は各自調べて話し合っている。
そして「3泊泊まるとこ決めなきゃ」と風華
「それぞれ違う場所だもんね」と友美
「4人で泊まる場合たいていベッドが
2人ずつに分かれてますよ」と美都里
「ほう。これは勝負しないとだね」と風華
「ちょっと待って僕はリビングで寝るから」
「なんでベッド余ってるのにリビングで寝るのよ」と友美
「なにで勝負します」とやる気満々の美都里
「良い案閃いた! 3泊にして交代制にしない?」と風華
「それいいですね」「決定ね」と美都里と友美
その後いつ出発して、飛行機はどれに乗って、何処に行くか
と3人で決めていったのである。
3月の中旬、沖縄へ出発の朝、4人は羽田空港へ向かっていた。
そして羽田から沖縄の那覇空港へ。
3時間弱のフライトで沖縄に着いた。
ゲートを出ると水槽があり魚がいる。
4人は近づいて行きニシキアナゴやチンアナゴにクマノミなどが
泳いでいるのを見た。
大手コンビニでは沖縄限定のSPAMフライが。
風華が食べたそうにしてたが、この後ご飯食べるからと
説得して我慢させた。
空港の外で食べようと思っていたが、空港内の食堂が
美味しそうだったのでここで昼食をとることになった。
4人はメニューをみて、悩みながら
風華がソーキそば
美都里はタコスボールとじゅーしー
友美はタコライス
光輝は沖縄そば
沖縄そばとソーキそばってどう違うんだろと思って
途中で風華に交換を申し込んで交換してもらった。
すると美都里と友美も交換したいと言って
結局4人で食べあいっこに。
それぞれ美味しかった。
沖縄そばとソーキそばは肉の種類とスープの味付けが
違うようだった。
その後はバスに2時間弱乗り、目的地のかりゆしへ。
ホテルへチェックインをする。
荷物を置いて、さっそく海に行こうかという話に。
ただ20度は超えて暑くはなってるけど、
海で泳ぐって感じではない。
外を見るとウエットスーツを着てる人や、
水着に羽織ものを着て足だけつかってる人が多い。
「どうする、海入る?」と風華
「今日はマリンスポーツやらない?ウエットスーツ着て」
と友美が提案する
「そうしよう。ウエットスーツをレンタルしよう」と風華
「私は海辺で見ています」と美都里
「はぁ、美都里もやるの。楽しいよ」と風華
「僕も?」
「当然」と風華
4人でウエットスーツをレンタル。
部屋で着替える時、友美が
「光輝着替えるの手伝って」
風華と美都里からブーイングが
「私が手伝う」と風華
そして海に向かった。
まずは4人で乗れるものに。
ジェットスキーで引っ張ってもらう乗り物だ。
受け付けで手続きを済ませ、ゴムの乗り物に。
これは背もたれがあって寄りかかれる。
注意事項など説明を受けた後に、引っ張られる。
風華と友美が両手を上げてキャーキャーと言う。
美都里は「光輝君お願い」と言って腰に抱き着いてくる。
光輝は美都里を抱き寄せ「大丈夫」と囁く。
10分のライディングが終わろうとすると、
風華と友美が光輝と美都里が抱き合ってるのに気づく。
「「ああ!!!!」」
そしてライディングが終わった。
風華と友美は「美都里ずるい」
「ごめんね。私怖くて」と美都里
光輝も「僕らも無理やり乗せたようなものだから」
しかし2人は納得してない。
美都里は時々こういうことをやると3年間の付き合いで
知っているからだ。
もし文句をいうのなら、
光輝に抱き着かなかった自分にだろう。
風華と友美はそう思ってようやく不満が治まった。
次は洞窟ツアー スノーケル。
船に乗って場所まで移動。
そこから一旦陸に行き、準備をしてから海へ。
ガイドさんに先導してもらう。
ものすごく透明な海でたくさんの魚がお出迎え。
ガイドさんが餌を渡してくれたので、海中で餌をあげると
たくさんの魚が寄ってくる。
お魚パラダイスにみんな笑顔。
洞窟の中に入ると真っ青の海が。
その神秘的なな光景にみんな圧巻された。
風華が光輝の隣に来た。
「綺麗だね」と風華
「そうだね」
「いつまでも見ていたい」
と風華が言って光輝の手を握る。
光輝も頷いて手を握り返した。
友美が「ねえ光輝さあ」と近づいてきたが
風華と手を繋いでるのを見て
「風華ずるい」
2人は手を離して「ちょっと誘導してもらっただけ」
と風華が誤魔化した。
友美は不満そう。
美都里はさっきの件もあるので黙っている。
ガイドさんも「なにかありました?」
「いえなんでもないです」と光輝が言う。
こうして2時間ちょっとの洞窟ツアーも終了。
夕方も遅くなったのでホテルの部屋に戻ってきた。
テラスで夕食を食べた後は、お風呂。
部屋にも付いてるけど、せっかくなので
オーシャンンビューのお風呂へ。
もちろん男女別。
そして部屋に戻ってきた。
ここからこの日最大のイベント。
ベットは4つあるが、2つセットになっている。
誰が光輝とくっついているベッドで寝るかだ。
「さてどうしますか」と風華
「順番性だよね」と念を押す友美
「でもなんか譲れませんよね」と美都里
じゃんけんの結果美都里が勝利。
「光輝君よろしくね」と美都里
「ただ横で寝るだけでしょ」と風華
「まさか襲う気?」と友美
「そんな破廉恥なことはしません」と美都里
アメニティのコーヒーや紅茶や日本茶を飲みながら
寝るまで4人で色々話をした。
ちなみに友美は持参のハーブティーのティーバッグを飲んだ。
しばらくして、就寝することに。
それぞれ自分のベッドに行くが、
光輝と美都里は緊張していた。
すぐ横で寝ることに。
それは風華と友美がいるのを忘れるぐらいに。
お互いの息遣いが聞こえ、2人はなかなか寝付けない。
美都里が横向けになり光輝を見つめる。
そして光輝が寝てると気づくと、近づいていく。
「はいそこまで」と小声で友美
「友美ちゃん起きてたの?」
「もちろん。抜け駆けはなしね」
「うぅ…わかった。おやすみなさい」
こうして1日目は終わったのである。
2日目。
光輝が目を覚ますと、風華が起きて窓の外をみている。
「光輝おはよう」
「風華おはよう」
「見てみて。海が綺麗」
「そうだね。綺麗だ」
会話が聞こえたからか、美都里と友美も起きた。
「「おはよう」」
女性3人は身だしなみを整える。
光輝はなんだか肩身が狭く感じ、部屋の隅へ。
その後朝食だが…
ホテルではビュッフェがあるが、値段が。
これはある程度分かってたので、
持参したパンなどで済ます。
そしてチェックアウトを済ますと、移動開始。
沖縄で超有名な水族館に着いた。
ここで水族館へ入るのだがその前に
荷物をコインロッカーに。
そして一旦外へ出て、近くの工房へ。
ここでまずシーサー作りをすることに。
色塗りだけのもあるけど、せっかくなので
土から作ろうということになった。
作る前にどういうのを作るかを決める。
大・中・小の大きさと
雄(口を開けてる)か雌(口を閉じてる)か
4人で統一したいねって話になり、
大きさは中で雌を作ることに。
参考になる見本を見ながら制作。
先生が付いてくれて解説をしながら
説明してくれる。
手袋をして、粘土をスケッパーで切り
丸めたりしながらコネコネしていく。
その後くっつけたり、太い竹串も使い形にしていく。
2時間ちょっとかかりながら完成。
もちろん1人を除いてだが。
「風華遅い」と友美
「芸術には時間の概念なんてないのさ」と風華
先生もやばいと思ったのか途中から風華に付きっ切り。
そして3人に遅れながら風華も完成?した。
どうみても見本と違うのだが、
本人は納得してるのでいいか。
そして素焼きをしてくれる。
時間がかかるのであとで再び来店に。
そして昼食だけど、ホテル内や
目的地の有名水族館内にもレストランがあるけど、
ちょっと歩いて沖縄料理が食べれるお店へ。
風華はなにこれと言いながら、ゆし豆腐そばというものを
美都里は気に入ったのかじゅーしーおにぎりを2個。
友美はゴーヤー定食。
光輝は骨付き肉定食を。
みんな、ゆし豆腐なるものに気になっていたが、
風華曰く「ホロホロして美味しい」とのこと
3人も少し食べさせてもらった。
みどりが「じゅーしー美味しいですよ」と言ったので
光輝は1口もらったが…
風華が「光輝、美都里が口つけたとこ食べたね」
「だっておにぎりだからしょうがないじゃん」
美都里は光輝が食べた後をを食べ始めた。
友美は間接なんてどってことないといった感じだ。
強い。
食後はさっき作ったシーサーの色塗りの為
再び工房へ。
絵具を使って色塗りの為、
焼きあがったシーサーを渡されたが。
「風華のはシーサーなの?」と友美
「失礼などうみてもシーサーでしょ」と風華
「風華ちゃん。わからないから聞いたんだと思う」
と辛辣な美都里
光輝「…」
「時間がないから色塗りしよ」と風華
そして各自色塗り。
なんか4人ともカラフルなシーサーが出来上がった。
そして移動。
2日目のメイン有名水族館へ。
前売りで買っていたチケットで中に入り少し歩くと、
珊瑚礁がメインの水槽にきた。
珊瑚がきれいだ。
この水槽には150種の魚がいるらしい。
すごい。
2階へ移動。
ここに来ると水槽にジンベイザメやナンヨウマンタがいた。
でかい。
見るとマンタが宙返りを繰り返している。
餌を食べてる行動とのこと。
大迫力である。
お土産コーナーにやってきた。
ものすごい種類だ。
風華と美都里はかわいいかわいいと言い物色している。
友美はぬいぐるみコーナーをジッと見ている。
光輝が「買わないの?」と聞くと
「買わないわよ」と友美が答える。
「ここ宅配で送れるらしいぞ」と言うと、
友美がピクリと反応したが、
考え込んで何処かへ行ってしまった。
風華と美都里は買い物をしたらしい。
いくつかのお土産にサイダーも買った。
更に3人でオーシャンティーバッグというのを買った。
中身は日本茶と紅茶とハーブティーが10個入っている。
注目すべきはティーバッグである。
ティーバッグの形が、イルカやジンベイザメなど
魚の形をしているのだ。
光輝はそのセットにコーヒーが入っていないのを恨んだ。
この後は水族館を出て移動。
目的はイルカショー。
席についてイルカショーの迫力とかわいさに
4人は見惚れていた。
その後はマナティー館でマナティーの見学。
こちらもかわいくて見惚れていた。
その後は一旦ホテルへチェックイン。
そして夕食を食べに歩いて店へ。
ホテルでもいいんだけど、予算がね。
店内は満席に近いが4人で席に座れた。
風華はとうふチャンプルー
美都里はソーキそば
友美は三枚肉そば
光輝はビーフチャプスイ
それぞれ美味しく食べてホテルへ。
お風呂に入った後、コインランドリーがあったので
それぞれ洗濯に利用。
そして…
女性陣3人にとってはこの旅行最大のイベント。
4人部屋は取れたのであるが、
ベッドがダブルを2つの部屋になってしまった。
つまり誰かが光輝と同じベッドで寝ることに。
しかし美都里は前日、光輝の隣で寝たので
今回は脱落。
風華と友美のどちらかが。
2人の睨み合いが続く。
剣豪同士の決闘のようだ。
しばらくの沈黙の後じゃんけんが。
結果は風華の勝ち。
ガッツポーズの風華と、崩れ落ちる友美。
友美は「風華襲わないでよ」
「しないよ。そんなこと。たぶん」と風華
「たぶんってなんですか。ダメですよ絶対」と美都里
友美は美都里にあんた昨日襲おうとしたじゃんと
ツッコみを入れたかったが我慢した。
光輝は何度も床で寝るからと言うのを
風華が説得。
こうして夜を迎えた。
光輝と風華は緊張していた。
同じ布団で寝ている…
「風華もう寝た?」
「ううん。寝れない」
「明日もあるんだから寝なきゃ」
「それは光輝もでしょ」
30分、1時間と時間が過ぎていく。
2人はまだ寝れない。
しばらくして風華が寝返りをうつ振りをして
光輝に近づく。
光輝は風華の髪の匂いを嗅げる距離に。
すると友美がやってきて
「はいそこまで」と小声で友美
「友美起きてたの?」
「もちろん。抜け駆けはなしね」
「無念。わかった。おやすみ」
光輝は2人のやりとりをこっそり聞いていて
ホッとした。
そしてようやく眠った。
3日目。
朝、事前に買っていたサーターアンダギーで朝食となった。
もちろん飲みものは、それぞれの好きなもので。
その後バスで屋我地島の宿に移動。
1時間ちょっと乗った後、宿について先に荷物を預ける。
向かうは古宇利島。
宿からすぐのところに古宇利大橋があり全長2km弱の
橋を渡って行く。
橋を渡る前に階段を降りビーチへ。
遠くへ見える古宇利島。
そこまで続く長い橋。
目の前の海を見るとものすごく透きとおっている。
こんな海を見るのは初めてだ。
遠くを見るとエメラルドグリーン。
これからこの絶景を橋を渡って行くと思うと
4人はテンションがあがる。
そして4人はレンタルサイクルを借りた。
電動アシスト自転車に4人は乗り橋を渡る。
橋の両側は綺麗な海。
風が気持ちいい。
途中にバルコニーがあったので自転車を止めて海を眺める。
風華が「あそこ見て」と言って指を指す。
3人が風華が差したところをみると、
ウミガメが泳いでいる。
初めて見る野生のウミガメに4人は興奮。
ウミガメが見えなくなるまで、ずっと見ていた。
そして再び自転車を漕ぐ。
抜群にきれいな海をみながらはものすごい爽快感だ。
しばらくして、古宇利島に着いたのである。
まずは古宇利ビーチへ。
アイスクリームが売っていたので4人は買うことに。
風華はブルーウェーブ
美都里は紅イモ
友美は塩ちんすこう
光輝はシークワーサーシャーベット
3人は食べあいっこをしている。
そして風華が「光輝のも食べたい」というので
アイスを風華に渡す。
3人であっという間に食べられてしまった。
「ごめんごめん。代わりに私のあげる」と風華
しかし女の子のアイスの食べかけは
なんか恥ずかしいので、理由をつけて断った。
風華は少し落ち込んだ。
悪い事したかな。
ビーチから海は相変わらず綺麗だ。
足だけでも入りたかったが、タオルもないので断念。
次はチグヌ浜へ移動。
ここは琉球神話で人類発祥の地とされている
ところである。
次のところへ移動中にカフェを見つけたので昼食。
4人でピザやフレンチトーストを食べた。
もちろん沖縄らしく、
パッションフルーツのバターを使ってたり、
黒みつと黒糖を使ったりしてて美味しかった。
そして島の北部ティーヌ浜へ。
ここはハートロックがある。
波の浸食で削られた岩が2つ並び、
ハート型のように見えるのだ。
女子3人は神妙な顔立ちでみている。
干潮時には岩のとこまで歩いて行けて
触れるらしかったので3人は残念がった。
次は南下してオーシャンタワーへ。
有料だが4階の展望台からの見晴らしは
絶景だった。
4人はしばらくそこに留まって見ていた。
お土産コーナーがあるので見てみると
光輝が35COFFEEを見つけた。
ちなみにサンゴコーヒーと呼びたいが
スリーファイブコーヒーという。
これは焙煎に、風化した骨格サンゴ(死んでしまったサンゴ)
を使っているのだ。
光輝は購入して満足だった。
もう1人食いついたのが友美だ。
琉球ハーブティーが売っていたからだ。
数種類あってどうしようか、値段をみながら考えている。
後は明日の朝食にとみんなでパイナップルケーキも購入。
そしていくつかの海岸をみながら
古宇利大橋を渡って屋我地島に戻ってきたのである。
レンタルサイクルも返し、宿に向かう。
今回はホテルではなく宿泊用の家といった感じだ。
4人が部屋に入ると一同驚きの表情に。
しばらくみんな何故って感じになった。
驚いているなかでただ1人口角を上げてる人がいた。
友美である。
そして嬉しそうに頷いた。
なにがあったかというと、ベッドである。
4つあるのだが、2つずつ別々の部屋に置かれているのだ。
しかも離れて。
今回光輝の横で寝るのは友美である。
風華と美都里は文句を言ったが、これはどうしようもない。
友美が舌なめずりをしているように見えた。
光輝にとってはもう1つ問題があった。
ここはホテルではない。
お風呂が付いているが、男女別ではない。
つまり女の子たちと同じ湯船につかることだ。
風華と美都里の動揺が少し治まったところで、
友美からプールに入ろうと提案が。
ここは各部屋の外にプライベートプールがあるのだ。
光輝はこの発言に更に動揺。
事前にプールがあると知ってはいたのだが、
完全に失念していた。
友美が「じゃあ着替えようか」と言った。
「ちょっと待って、僕がいるから」
「私は構わないけど」と友美
「えっとそこに化粧室あるから、せめてそこで」と光輝
風華と美都里も戸惑っている。
光輝の必死のお願いで、
なんとか化粧室で着替えることになった。
それでも「着替えている間、僕は外へでているよ」
「光輝、みんな水着になるんだから、覚悟を決めなさい」
と友美が言う。
こうして1人ずつ着替えることにようやくなった。
まずは友美。
紺のビキニである。
光輝が目のやり場に困りだした。
次は風華。
ピンクのワンピース。
そして美都里。
美都里は今までラッシュガードの水着しか着てないが、
今回は緑色のフリルのついたワンピースに。
光輝は下を向いて沈黙してしまった。
友美と風華が「光輝感想は?」
「似合ってるよ…」小さな声で光輝が言った。
「光輝君私は?」と美都里まで言い出した。
「似合ってる…」
光輝は急いで化粧室へ行き、水着に着替えた。
そして4人でプールへ。
プールは海に面している。
ライトアップされたプールから、
夜の海を見ながら入るのは最高だった。
その後デリバリーで夕食を食べてお風呂だ。
光輝は最初に入ろうとした。
しかし、いつの間にか風華が
「私お風呂ね~」と言って入っていく。
光輝がしまったと思っている間、
美都里・友美と入っていく。
光輝は3人が入った湯船に入ることになった。
でも考えてたら、一緒にプール入ったんだしと
覚悟を決めて、お風呂へ。
お風呂に入ったのに、なんか疲れた光輝だった。
そして3日目の最大の山場が。
友美が風華と美都里を見て勝ち誇ったようにしている。
「友美ダメだからね」と風華
「友美ちゃんダメですよ」と美都里
「私は疲れてるから寝るだけだよ」とぼける友美
そして就寝することに。
1時間後。
風華が起きて光輝と友美の部屋に様子を見に行く。
2人とも眠っているようだった。
風華は安心して部屋に戻った。
午前4時頃。
友美は目を覚ました。
というか緊張で眠りが浅かった。
そして隣のベッドを見る。
光輝がぐっすり寝ているようだ。
友美は辺りを見てから光輝に近づく。
そして光輝に触れようとした時、
「はいそこまで」と小声で美都里
「美都里起きてたの?」
「もちろん。抜け駆けはなしね」
「美都里に阻まれるとは」
友美は自分のベッドに戻っていった。
光輝は薄っすらと目を開け。
(3日間理性を保つの大変だった…)
と心の中で思ったのである。
最終日。
朝、光輝は起きると少しテンションが高くなった。
今日は沖縄旅行の最終日だが、光輝にとっては
沖縄に来た目的の場所に行くからだ。
前日買ったパイナップルケーキを朝食に、
みんなそれぞれの好みの飲みものを飲む。
そして荷物をまとめだした。
必要なものだけを手元に残し、
残りは宅配便で送ってしまうのだ。
そしてコーヒー園に行った後は
夕方の便で帰ることになっている。
宅配便の手続きを済ますと、目指すはコーヒー園。
そこは木々の中をずっと進んで行くとあった。
そして建物の場所に行き挨拶。
体験コースがいくつかあるが、
迷わず高額の収穫コースを選択。
ここはハーブ園見学&摘み取りもあるが、
友美は僕に付き合ってくれた。
なんどもいいのかと聞いたが、
本人がそうしたいと言う。
さあ今から喫茶研究会最後の活動だ。
熟したコーヒーの赤い実を丁寧にねじって
紙コップに入れていく。
カップ一杯でちょうどコーヒー一杯分が
飲めるとのこと。
一杯のコーヒーを飲むためにこれだけの量を
摘むこととは驚きだ。
コーヒーの木一本で40杯しか飲めない。
実がなるまで5年かかることを思うと、
一杯一杯味わって飲まないと悪いと思う。
その後はボウルに水を入れ、その中で皮むき。
ツルンと向ける。
向いた豆をドライヤーで乾かす。
そして薄皮を剥がして飛ばす。
そして焙煎である。
揺らしながら焙煎していくとパチッと音がなった。
1回目の音で浅煎り~中煎りぐらいだ。
光輝は程よい酸味が好みなのでもう少し焙煎する。
三日ぐらい置くともっと美味しくなるとのことだが、
当然時間がないので、煎りたてをミルで粉に。
そしてフィルターに入れ、お湯を注ぐ。
この間、女子3人はずっと光輝を見守っている。
ポタポタとコーヒーがカップに注がれる。
コーヒーが出来上がると、光輝は香りを嗅いだ。
そして一口。
光輝から一粒涙が落ちた。
そして笑顔で「美味しい!」
(完)
喫茶研!をお読みいただきありがとうございました。
自分にとって喫茶研!はとても楽しく書かせていただき、
思い出深いです。
これにて光輝達の話は終わります。
読んでいただいた皆様には、感謝の気持ちでいっぱいです。




