第12話 依頼
夏休みの終わる頃、3人に刺激された光輝は
コーヒーコーディネーターの資格を取った。
3人に報告はしなかったが小さく
ガッツポーズをした。
2学期が始まった。
初日はやや気まずい空気が流れたが、
すぐにいつもの喫茶研にもどったのだ。
「光輝、今年は文化祭どうするの?」と風華が聞いてきた。
「今年も喫茶店になるんじゃないかな。
まだ生徒会からは何も言われてないけど」
「また光輝が執事服着るんだ」と友美
「今年は着ないよ。制服でいいんじゃないかな」
と話していると、ドアをノックする音が。
「失礼します。喫茶研のみなさんにお願いが
あって来ました。あっ演劇研です」
と演劇研究会の部長をなのる人が言った。
「なんでしょうか?」と光輝
「文化祭のことなんですが、どうかみなさん舞台に立って
くれないでしょうか。お願いします」
4人はポカーンとした。
「実は…」
演劇研究会は元々演劇部だった。
そして毎年文化祭で劇を出していた。
ところが今年1年生が誰も入部せず、4人しかいない演劇部は
演劇研究会に降格。
そして4人しかいないので劇も出来ずといった状況なのだそうだ。
そこで喫茶研に役者として出て欲しいという訳である。
まあぶっちゃけ友美目当てである。
華がある友美が出るなら、話題性が出るからね。
光輝は3人を見た。
風華は首を縦に振っている。
美都里はやりたくなさそうだ。
友美は困った顔をしている。
光輝は「少し考えさせて欲しい」と言った。
演劇研の部長が帰ると4人で話し合いになった。
「どう思う」と一応聞く光輝
「やろうよ。楽しそうじゃん」と風華
「私は畑違いすぎてやめた方が」と美都里
そして友美は「う~ん」と言った後「光輝は?」
「僕はやってもいいかな。事情が事情だし。
でも美都里と友美が反対なら断るよ」
美都里と友美は顔を見合わせた。
そして2人とも光輝がいいというならということで
参加することになった。
美都里が「友美ちゃんいいの?」と聞く
「私はどっちでもよかったから。
やると決まったんだし、頑張るよ」と友美
こうして迷った挙句に参加することになった。
光輝が演劇研に行き、承諾することを言うと、
演劇研の4人は大喜び。
光輝に感謝の気持ちを伝えてきた。
そして急いで台本とセットと衣装を用意すると。
後日台本が届いた。
タイトルは新訳白雪姫。




