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ヴルフィリア王国史

――――ヴルフィリア王国歴329年 第3王女・オリヴィア=ヴルフィリア生誕

 祝福する人は多く、容姿も申し分ない。けれど、血統のみが、祝福されるべきものではなかった。




 ヴルフィリア王国には、とある厄災が封じられている。

 その厄災は、決して滅びることは無く、人々に病や飢饉を与え、苦しむ姿を見てあざ笑っていた。

 ある日、とある魔法使いが世界に蔓延した死の病の根源を断つために世界を放浪し、とある王国内の山奥に住まう厄災を見つけ出した。

 厄災が知的生命体だった故に、魔法使いは言葉で説得をしようとしたが、厄災はそれを聞き入れることはしなかった。

 魔法使いは厄災からの交渉決裂を言い渡された際、自身の魔力を全て使い果たし、その土地に住まう人々、ひいては世界にこれ以上の悲劇が起こるまいと、厄災をその地に封じた。

 その後、その功績をたたえられた魔法使いは各国から土地を譲り受け、厄災を封じた地を中心とした国を築き、正式に国として認められた。

 この際に、厄災を封じた地を中心に築いたのは、いついかなる時も綻びが起きないようにとのことだった。


 ヴルフィリア王国内の国民であればだれもが知る建国の話には、裏があった。

 厄災が封じられた際に、笑いながら宣言したのだ――――五十年毎に魔法使いの血を持つ者を生贄として自らの封印の前で命を断たなければ、再度世界に甚大な悲劇を起こさん。と。

 魔法使いは初めの五十年で命を断つ前に、当時の国王に全てを話すと共に、決して国民に気付かれてはいけないと言い残し、封印の地へ向かった。

 その後、二代目の国王が、王家秘蔵の書物として初代国王の話を綴り、代々引き継いで来た。

 ある時を境に、末の子供を生贄にするまでは。

 王国歴200年、先代の王が自死を酷く恐れ、封印の地へ足を運ぶと言い、行方を眩ませたのだ。その翌年、王国内は酷い飢饉に見舞われ、周囲の国々も国境付近では飢饉が起こった。何かがおかしいと感じた第二王子が少数の護衛と共に自ら封印の地へ足を運べば、厄災は笑いながら手を伸ばし、第二王子を絞め殺した。そばに控えていた護衛を振り払い、王への言伝として「次は無い。それから老いぼれはもう飽きた」と言いながら。

 それ以降、王家では50年に一度の生贄を捧げるための子どもを、孤児かつ未婚の侍女に作らせ、母となった侍女は幽閉されるという慣例ができた。

 オリヴィア=ヴルフィリアはその為に生まれた、王家の末の子供だった。

ある程度完成しているので投稿します

投稿頻度は未定です

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