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アヴェンジ・リボルブ  作者: ネラグ
一章:燃えるは炎か心か金属か
9/13

11月5日:休暇終わりは手が足りぬ

首都アイロネ、ヴェタス軍中央本部

休暇を終えたラセルは、荷物を片付け廊下を歩いていた


「よっ!」


バシン!

後ろを向く、そこには自分の上官兼軍学校時代の先輩が立っていた


「痛っ……だから後ろから叩くのはやめてくださいよリヒデン中佐!」

「ハッハッハ! 許せ許せ! シドア戦線以来か? ラセル中……いや今は大尉か!」

「全くもう……休暇明けそうそう騒がしいですね中佐」

「いやぁみんな休暇で帰っちまったから流石に寂しくてな! ダンテもセネアのやつもいない中やる事務処理は退屈でよぉ……」


そう肩を落とし、オールバックの後ろ髪を掻きながら話を続けていたリヒデンは、突如手を止め真剣な眼差しになり


「んでまぁそれはそれとして……本題に入ろう」

「なにかあったんです?」

「ああ、戦争終わりだってのに各地で事件が多発してる」

「……例えばどのような?」

ラメル(西の大都市)地域でボヤ含む火事が29件、シリロン(商業特区)周辺で8〜18歳の児童32人程が行方不明、ここアイロネでは軍関係者の不審死が8人だ」

「えっ」

「お前も街を歩く時は気をつけとけ、不審死した奴ら全員一人で路地裏に倒れてたらしいからな」

「いやちょっと待ってください!? そんなこと今日の朝刊にも書いてませんでしたよ!?」

「危機感煽らんように上が情報統制してんだよ、休んでたやつ以外はみんな知ってる」

「はぁ……」

「そうだ、ダンテにも伝えに行くんだが見てないか? アイツもお前と一緒で今日で戻ってくるだろ」

「クスト中佐なら先程荷物をもって自室に戻るの見ましたよ、おそらく着いたばかりかと」

「おっ、サンキュー! んじゃさっきの件、他の休暇取ってた奴らにも伝えといてくれ」


そう言い残し、リヒデンは立ち去って言った


「……まぁとりあえず休暇取ってた人がだれか確認を……ってさっきの話してから1人にしないでくださいよ中佐!」

………

……


部屋に荷物を置いて出た矢先、よく見なれた顔が通路に居た


「おっいたいた、よぉダンテ!」

「トークルか」

「いやー寂しかったぜぇ、お前もセネアのやつも里帰りしてるから……」

「……どうした?」

「……それはこっちのセリフだ、何があった?」

「なにって?」

「とぼけんな、お前今俺が里帰りった瞬間唇噛んだろ」

「……」

「なぁ、何があった。もしかしてお前んとこでもなんか事件が……」


()()

心臓が、大きく音を鳴らす、浮かんだのはあの……


「ハッ……ハァッ……」

「おい! どうした!」

「父…さん……母さん……ミリ…ア……」

「クソっ! 水球(ボール)!」


左手から水の玉を作り、そしてそれを顔に投げる


「がほっ」


冷たい水が顔で弾けて、急速に現実に戻される


「ダンテ、落ち着いたか」

「ああ……すまん」

「大丈夫だ、俺も流石に気遣いが足らなかった」


少し間を空けて、呼吸と心を落ち着かせて、話すことにした


「……家が、襲われた」

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