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11月5日:苦しみと一歩
あれから6日経った、休暇は1週間しか取っていなかったから今日が最終日になる
……まともに休養は取れていないが
「もう……いくのか」
「ガデリさん」
あの後、ガデリさんは家も家族も失った俺を泊め続けてくれた。ストレスと悪感情、フラッシュバックで時々暴れる俺を奥さん共々止めに入らせてしまったりもした。
「はい、俺はもう軍人なので」
「……そうか、じゃあ少し待ってろ」
そう言うとガデリさんは小さなバスケットを持ってきて
「女房が昨晩お前のために用意してた昼飯だ、もってけ」
「ありがとうございます」
「それから……もう疲れたなら、軍を辞めてここに戻ってきてもいい。アイツらの代わりにはなれんが、手伝ってやることはできる」
「……大丈夫ですよ、俺はもう」
どこからどう見てもただの強がりだ、今もまだフラッシュバックは続いている。それでも……
「わかった、行ってこい」
ガデリさんは、俺を送り出してくれた
………
……
…
曇り空の中、ゆっくりと汽車がやってきた
重い体を椅子に預けて、窓の外を見る
着いた時には青緑だった草原は、少し茶色が混ざっていた