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10月30日:脳裏に焼き付くあの色
ふと目が覚めた、あの光景は夢だったんじゃないかと思う
でも、村長のガデリさんから伝えられたのは、紛れもない真実であるという事実だけだった
あのあと倒れた俺をガデリさんの家で介抱してくれたこと
ミリアは村中を探し回ったが、見つからなかったこと
死体の状況を鑑みて、父さんと母さんの葬式はこの後行うこと
あの戦争で、死に慣れたつもりだった
軍学校の友人は、4分の3が死んでしまった
昨日も一人は確実に殺している
なのに
両親とミリアの死は、何一つ受け入れられなくて
死体が入った両親の墓と、エプロンが入ったミリアの墓
こんな事実だけが、残っている
…いや、まだある
少なくとも、両親は貫かれている、そして明らかに異常な青緑の炎
「許さない」
「絶対にお前を見つけ出して殺してやる…青緑の炎…」
「あの色は絶対に忘れない」
これにてプロローグは終わりとなります、続きはまた書け次第投稿していこうと思います