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アヴェンジ・リボルブ  作者: ネラグ
一章:燃えるは炎か心か金属か
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11月10日:狂像炎讐①

「年齢は若ィ……手土産にはいいなァ……そうだよなァ()()()()ゥ……うん、ウん!そうだヨなァソウダヨナァ!」


突如、街の大通りで大きな声を上げたフードの人物に全員注目する


「何!?」


クルスは後ろを向く

フードの奥からこちらを覗く瞳が見えた

少し前に味わった嫌な視線に似ていて

……もっと狂気を帯びた目だった


「ヒッ……」


クルスの体が強ばる


「おいそこのフードの君!突然大声を上げてどうした!」

「ァア゛?」


近くにいた衛兵が不審な人物に気づいたのか近づいていく


「そんなに声を上げたら周りへの迷惑だろう、何があ……」

炎上(シネ)

「っ!?うわぁぁア゛アアァアア!?」


目の前で、1人の人間が燃えていく


「れ、レイン!ウォータ!」


衛兵は咄嗟に水魔法で消化を試みる

だが止まらない、火が消えない


「うるセェ、銅釜(ダマレ)


衛兵が()()()()()()()()()

中から叫び声が響くが……少しすると声が消えてしまった

周囲の住民はその光景を見て……狂気の渦に飲まれる


「う……うわぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」


大通りは騒然とし、恐怖の声と共に人が逃げていく

ただ……クルスは今の光景に見覚えがあった


()……()()()()()……」


あの日がフラッシュバックする

()()()()()()()故郷の里を


「まえが……」

「アァん?なんだよガキ」

「お前が……里を、襲ったのかしら!」

「里ォ……?ァア、あの山ンなカのかなァ……」

「ッ!」

()()()()()()()()()()()()()


心底どうでもいいと言う顔で言い放つ


「ッ!お前ェ!」

「こっチはオマえをつレてってかエルんだよ。なァヴェールゥ……そうダよなぁ?」


そう、誰かに話すようにフードの男は誰もいない虚空に向かって喋っている


「……?」

「だヨなぁ!だよナァ!とっトと気絶(おト)しテ土産にシて、ヴェールを治すようアイツラに言ワねェとなァ!」

「誰と話してんのよ!」

「アァ!?コこにいンだろウがよォ!キモちわりリィなァどイつもコいつもォ!」


そう言い、フードの男は先程話していた虚空を指さしながら激昂した

……狂ってる


「……雷光(ライコウ)!」


自分に反動が来ない程度の雷魔法を打つ

程々に広範囲な雷が飛ぶ


「あア゛!?銅槌(ハンマー)ァ!」


ドゴォン!!!

しかし、その雷全てが巨大な銅に押しつぶされて消える


「嘘っ!」

「コォのガキィ!(ファ)……」

「そこの男!止まれ!」


先程おばあさんが言っていた山の方から沢山の軍人さんがやってくる


「……チッ!犬ドもガ!」

「大人しくしろ!」

「ダァーれがスるかヨォ!」


フードの男は軍人さんの方へ手を向ける


「……!来るぞ!避け」

炎砲(ブラスト)ォ!」


フードの男の手から……()()()()が飛ぶ


「えっ」

「なっ!?グァァァッ!?」

「隊長!?……貴様ァ!」

「テメェも逝けヤァ!炎砲(ブラスト)ォ!」


再び()()()()が飛ぶ

先程のは見間違いではない事が呆気なく証明される


「異能が……2つ……?」


()()()()()

異能は1人につき1つのはずだ

私の里が特殊だったわけではない、ダンテさんやトークルさんだってそう言っていた

何より最初は普通の炎魔法を使っていたはず……!


「ハハハハッ!!!やっパすゲェなぁヴェールの魔法ハよ!!!」


動揺していたたった数秒

1分足らずの時間で衛兵さんたち6人は動かなくなった


「さァて……後はテメェを気絶(オと)して逃ゲッかァ!」


こちらを向きながらそう口にする

その勢いでフードが捲れた

男の顔を見て、クルスはその異常性に視線が取られる


「赤い目と……茶色い目……?」

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