表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アヴェンジ・リボルブ  作者: ネラグ
一章:燃えるは炎か心か金属か
37/38

11月9日:話を聞こうか

水弾(アクアバレット)

「バッ!?」


ダンテの水魔法が勢いよく奇襲者の眉間に当たる


「……貴様は……火事現場に居た者だな……隣の者は誰だ」


奇襲者はトジを見た後こちらを見る


「あーそっか、気絶する直前だから記憶が薄いか。君の足攻撃して檻で逃げ道封じた人、ダンテ・クストだよ。よろしくね?」

「貴様がか……」


奇襲者の頭が身動ぎをするかのような動きをする

しかし当然どこも動かない


「体全体が土に埋まった気分はどうだい?」

「……」

「おっと、魔法を使うのはやめた方がいい。今の君だと頭以外に出せないから自爆覚悟でならいいけどね」


魔法は自分の体から出力される

服などを飛び越えるのはあれど厚さが10cmを超えていれば魔法は出せない

奇襲者の体は直立した体制で埋めた、肩からはギリギリ出せるかもしれないがまぁ実質的には自爆覚悟になる


「ようするに、詰みってやつだね。」

「……それで?何が目的だ?」

「そうだね、じゃあとりあえず名前から聞こうかな」

「……カドゥだ」

「そこは随分素直に話すんだね。じゃあここからの長い時間よろしくね?カドゥ」

「……」


カドゥはこちらを睨むような目をする


「おいテメェ、睨んでんじゃねぇぞ」

「まぁま落ち着いて、とりあえず世間話でもしようじゃない……その頭の火傷と右目はどうしてそうなったの?」

「……戦いだ」

「どの?」

「……ラビス侵略戦争(先の戦い)だ」

「ふーん……君もあの戦争にねぇ……どっちの陣営?」

「……」


カドゥは口を噤む


「あら、だんまり?」

「コイツ……!」

「トジくん落ち着いて、こういう時はね?」


ダンテは胸から銃を取り出して、カドゥの真横を撃つ


「どうなる未来があるのか教える方が大事だよ?」

「……すげぇっすねその……小さな大砲?」

「ははは、これを見た事は内緒ね?もしかしたら今後兵士の標準装備になるかもだけど」

「わかったっす」

「で……どっちなの?カドゥ」

「……ラビス(敵国)だ」


銃を握る手に少し力がこもった

ラビス(南の更に向こう)の人間が戦場から遠いラメル(西の街)に……


「へぇ〜……よくこんな所まで来たね。列車に乗ってきたのかな?ご苦労なことだ」

「なんでそんなヤツがこんな所まで来てやがんだ?」

「……任務だ」

「誰から?」

「……ラビス帝国だ」

「ふーん……そう……」


ダンテは再び銃を向け、右耳を撃つ


「グッ……!?」

「クストさん!?」

「今、嘘ついたでしょ」

「嘘を……付いてなど……」

「理由一つ目、仮にラビス帝国の任務だとして街で大立ち回りして目立つ必要は無い。」


ただ魔法陣を回収しに来ただけなら火事が起きて直ぐに回収するか持ち帰る際に盗めばいい

そうなのにそれをせずわざわざトークルが見つけた瞬間に襲って目立つ理由はラビス帝国にない


「理由二つ目、俺の知っているラビス帝国の軍人は全員自己犠牲の精神性だった。」


ラビス帝国ではとある神が大きく信仰されている

軍人含めその信徒の数は多い。戦場ではご照覧あれと叫びながら捕縛された瞬間に魔法で自爆する連中がほとんどだった

コイツは今現在も死のうとしない以上、あの宗教と関連はなくラビス帝国にこんな無茶をするほど忠誠心はない


「次は左耳でもいこうか、それとも鼻がいい?」

「ぐっ……」

「お前まだしゃべらねぇのか!?」

「へぇ〜……そんなに隠したいの?」


左耳を撃ち抜く


「がァァ!」

「流石にこれ以上は無理かな、次は……わかるな?」

「……!」


カドゥは歯を食いしばって……ようやく口にした


「……研究所」

「ん?」

「研究所だ、そこに雇われてる!」


……研究所?


「トジくん、ここら辺で研究所って聞いたことある?」

「いや……まったく……」


マジか、ここで完全新規の枠が出たな

研究所……まためんどいことになるな


「OK、研究所については詳しく聞きたいところだが……そろそろ時間切れになりそうだ」


壊れた家屋から指す光は夕焼けになりつつある

そろそろ戻りたいが……取りたい情報はまだ取れてない


「次の質問をしよう、火事を起こしたのは君達か?」

「……そうだ」

「ふーん……なんで?」

「……」

「ああそうだ、重ねて聞きたいんだけどさぁ……」


眉間を狙いながら口にする


「子供攫ってるのも君たちだよね?」

「……!」

「じゃあ答えてね、3……2……」

「……そうだ!」


いいね、ここまで取れたら後はボーナスと思おう


「……テメェ!アイツらをどこへやった!」


トジくんは返答を聞いて激昂する

土から動けないカドゥの髪を引っ張り、トジは返答を待つ


「……知らんな」

「嘘ついてんじゃねぇ!答えろ!」


トジはカドゥの頭を地面にぶつける


「ガフッ!……私は特定の地点に集めているだけ……それ以上は知らん!」

「じゃあそこを教えてもらおうか」


再び銃を向ける


「……!貴様ッ」

「ああ、俺は君の生死なんてどうでもいいんだ。この回答次第でお前をどうするか決める」


カドゥは少しの恭順の後、諦めたように喋り出す


「……地図を出せ」

「ん、素直な奴は嬉しいぞ」


ダンテはポケットから地図を出す


「……北の……その角を左に……そうだ、そこだ」


言われた場所に印を付ける、場所は……


「……なるほど、図書館から少し離れた空き地か」

「ガキ共が図書館に向かったつってたのはこれが理由か……直接的に図書館に関わりはないが近いからそう言ってたって訳だ」

「……トジくん、明日からしばらく空いてる?ちょっと協力して欲しいことがあるんだけど」

「いいっすよ、この事件についてなら全面的に協力するっす」

「よろしくね、連絡はこっちからするから……とりあえず先に帰ってもいいよ、俺はもうちょっと聞きたいことがあるし」

「了解っす。後お願いします。」


さて……とりあえずはここまでかな、後は……


「……もう少し聞かせろよ?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ