11月8日:昨日の今日で
「なんかあったのか?」
「いや、ちょっとぼーっとしててな……」
「ほんと大丈夫かお前……?まぁいいか。すみませんテイカーさん、先程伝えた2人です」
そうトークルは職員と思われる妙齢の女性へ伝える
「ようこそ、ラメル公立図書館へ。私はこの図書館の館長を務めております、ボニー・テイカーと申します」
「はじめまして、ダンテ・クストです。本日はよろしくお願いいたします」
「えっと……クルス・ディクロア、です。よろしくお願いします。」
「ありがとうございます。では応接室へ案内しますね」
テイカーさんに応接室へ案内される
その道中で少し見渡してみたが、来館者はそれなりにいるようだ
2階に上がって少し進んだ所の扉が応接室の様だ
「ここが応接室になります。少し準備するものがございますので、中で座ってお待ちください」
そういうとテイカーさんは応接室から離れて行った
「このソファーふかふかで座り心地もいいわね……」
クルスはソファで横になり始めた、ちょうどいいのでトークルを応接室の前に呼ぶ
「どうしたダンテ?」
「いや、ちょっと聞きたいことがある。お前なんかクルスに変なこと言ったか?」
「あ?なんだよ急に」
図書館の前でクルスが言っていたことを話す
「……?いやすまん、本当に分からん。あの子にゃあの件の調査のことをぼかして言った程度だぞ?」
「いつ?」
「お前がちょっと遅れたタイミングでだ。俺たちが別のとこから来たって言ったんだがその時になんで来たのか聞かれてな」
「ならなんで……」
「あ、クストさん!」
「ん?」
突然名前を呼ばれた方を見る、そこに居たのはつい昨日話を聞いたトジだった
「トジか?」
「昨日ぶりっす、隣の方は……」
「ああ、君がダンテが話してたトジくんか。俺はトークル・リヒデン中佐だ、よろしくな」
「よろしくっす」
「それで、トジはどうしてここに?」
「昨日ダリが図書館に通い出したって話したじゃないっすか、それで今日集まったガキ共に話を聞いたら他にも図書館に通いだした奴が何人か居たらしくて」
「それは……変なことなのか?」
トークルが聞く、確かに図書館に通い出すだけなら普通のことではある。ダリくん以外の子達は特に関係無さそうな気もするが……
「ダリだけならまぁなんか変化があったんだろうぐらいなんすけどね……そもそもまともに字も読めないやつまで混じってたんで」
「ふむ……そいつは確かに変だな」
「それでとりあえず確認ついでにここに来たんすよ、ウチに来てたガキ共の顔は全員覚えてるんで見れば分かりますし」
「なるほど……なら後でどうだったか教えてくれ、こっちもダリくんが借りてた本について調べておく」
「了解っす」
トジが急ぎ足で離れていく、子供達のことが心配らしい
「とりあえずまぁ、さっきのことは頭に止めて置くだけにするか?」
「……そうだな、なにかあったならまた聞いてくれるだろうし」
応接室の中に戻る
するとクルスは寝息を立てて寝ていた
「すぅ……すぅ……」
「……ふっ、ハッハッハ!緊張してただけかねぇこりゃあ」




