11月8日:立ち話は軽く長く
朝、ダンテは外出の準備を終え、トークル達と合流するため基地の廊下を歩いていた
すると……
「失礼、君はクスト中佐であっているかね?」
「?はい、ヴァスク小隊所属のダンテ・クスト中佐でありま……」
声をかけられ後ろを振り向く、そこに居たのは……記憶より白髪増えているがが間違いなく見知った顔の……
「クフェル教官!?」
「やはりか!ハッハッハ!しばらく見んうちに随分とイイ顔立ちになったなぁ!」
そう言いながら肩をバシバシと叩いてくる
ルック・クフェル教官……俺たちが軍学校にいた時、教官だった人だ
確か俺たちの卒業前に戦地に招集されてしまってそれ以降のことは知らなかったが……
「何故……ここにいらっしゃったんです?」
「いや何、コイツを見てくれれば何となく分かるんじゃないかのぉ?」
そう言いながらクフェル教官は首に親指を向ける
そこには階級章が……
「……中将!?」
「ハッハッハ!お前さんやリヒデンの悪ガキ、ヴァスクの小娘と同じよ、戦争でやれることをやってたら上がっちまったのよ」
「そ、そうですか……」
「まぁ実際には穴埋めなんじゃがの、ここの元基地長が逝っちまったようでなぁ」
「なるほど……?」
つまりなんだ、クフェル教官は今……
「ここの基地長になられたんですか?クフェル中将」
「おっ、やっぱりお前は飲み込みが早いのぉ。まぁそういうことじゃ」
アイツ絶対知ってて黙ってやがったな……?
「はぁ、やっぱり俺も確認しておくべきでしたね……そこら辺はトークルに任せっきりだったので」
「そこら辺は変わっとらんのかい。まぁいい、それで調査の方はどうだい?」
「連続火事のことならまだ手探りですね……先日の東地区の方の調査を始めたばかりです」
「ふむ……北地区と西地区の方はウチの部下も既に動いておる。ある程度情報をお前さんらにも共有するよう指示しておく。」
それは助かる
今日はある程度クルスも連れ回す関係上こちらの調査に遅れも出る。本来俺たちが動いておくべきだが手伝ってくれるのならこの上ない
「ありがとうございます」
「ほぼ飾りみたいなもんじゃが、それでもワシが指揮する場所じゃ。面倒事は早めに始末を付けたい」
「ご謙遜を、中将は間違いなくその実力でその地位にいるんですから」
「ふん、お世辞はええわい……ヴァスクの小娘にも会えるかと思っとったが今回の任務にはおらんのだな」
セネア・ヴァスク大佐、俺とトークルの上司であり……軍学校の同期だ
「ええ……セネアはシドア戦線で左腕を負傷……麻痺したので現在も療養中です」
「そうかい……お前さんらも、十分に気をつけてな。リヒデンにもよろしく言っといてくれ」
「そちらもお気をつけて、クフェル中将」
おっと、少し話しすぎたか。ちょっと急がなきゃな




