『吾輩は転生猫である。』プロローグ
初めての投稿になります。
楽しみながら書きますので、皆様に少しでも楽しんでいただけましたら幸いです。
吾輩は転生猫である。
名前は今はない。
昔は金子峰子という名だった。
神奈川県出身、1996年生まれ27歳、女性。
ブラック企業で働いていたが、過労で死んでしまったと記憶している。
私は初めて神様というものを見た。
あとで聞いたところ、その神様は上位12神、ざっくり言うとめっちゃ偉い神様であったそうだ。
この神様が言うには、私は数ある魂の中からたまたま拾い上げられて、異世界に転生させてくれるという話である。
今思うと「テンプレきたー」とか年甲斐もなくワクワクしており、不安や恐怖はどっかに行っていた。
ただ神様の提案に載せられるがままヌルっと異世界行きが決まったわけだが、転生の条件がフワフワしたままな気がした。
一旦落ち着いた人魂な私は神様の掌の上で、転生について話した。転生先の世界はいわゆる剣と魔法のファンタジー世界とのこと、転生するのは貴族の娘か、農民か、はたまた魔物か。
この時、私は何を思ったか神様に「猫になりたい。」と妙なお願いをした。
初めて猫にであった幼稚園児の頃から愛くるしいしぐさ、多種多様な毛並み、ツンデレな性格にゾッコンだった。
しかしながら様々な猫と戯れたが、完璧な猫にはいまだ出会えて居なかったのだ。
なら私がなってやろう完璧な猫に。
そういうと、神様はプップッ吹き出し笑いだした。とうやらツボにハマったらしい。
盛大に笑われて恥ずかしくはあったが、神様は笑わせてくれたお礼にと私の願いを飲んでくれるとのこと。
こうして私は晴れて転生猫としての猫生を一歩を踏み出した。
お読みいただき誠にありがとうございます。
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連載できるよう頑張って書き溜めます。