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宮様は朝廷をどうにかしたい  作者: 羊の皮を被った仔羊
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まだ来ない

知仁親王 京 仙洞御所 1521年 師走


「寝て仕舞えば可愛いものよの」

「はい、まったく。稚拙でありますが我が子ながら多少の才は窺えます。」

「しかし、まだ1歳にも満たないではないか。それを考えるとのう、神憑りと言うのも頷けるのではないか?」

「雅綱!雅綱はおるか?」

「はい、ただ今」


スーッと襖が開き雅綱が入って来る。


「慧仁が寝てしまった。可愛いじゃろ。寝所へ連れて行け。」

「それがし、毎日見ておりますゆえ」

「ホホホホホ」

「御前、失礼します」


雅綱が慧仁を抱えて出て行くのを見送り、方仁に向き直り、


「そちにはどの様に見えた。」

「はい、我が弟ながら深慮に感服しましたが、正直怖かったです」

「うぬ、それが分かれば良い。誰もが恐怖するだろう。それ故に敵を多く作る。我らが守ってやらねばの」

「はい」

「そちは私に似て性根が堅実だ、ゆくゆくは私達の後を継ぐのに相応しい性根だ。例え神童と呼ばれようが性根は変わらん」

「はい」

「だが慧仁は違う。性根が変革の性根だ。現状を良しとせん。上手く手綱を捌いてやらねばのう。そちにはそれが出来る器と私は思っておる」

「はい」

「そちら二人がこのまま育ってくれて方仁が即位した暁には、慧仁はそちの頼もしい力になってくれようぞ。疲れたじゃろ。下がって良い。」


陛下と私に礼をして、陛下と二言三言話しをして下がって行く方仁を見送り、陛下に向き直る。


「私も慧仁は神憑りと思います。可愛い神憑り。ホホホホホ。」

「さすが朕の孫じゃ」

「いえいえ、神童と神憑り、二人とも私の可愛い息子です。」ニヤニヤ

「とりあえず、高国じゃな」

「高国ですね。末にも義晴を征夷大将軍に任命する事に決まってましたよね」

「うぬ、しかし、先程の慧仁の献策も一考じゃの。高国を太政大臣にか。良いかも知れぬ」

「この長い戦乱、公家衆にも苦労をかけっぱなしですからね。ここが私達の頑張りどころかも知れませんね。」

「うぬ。明日にでも高国を呼び出すかの。高国との駆け引きじゃ、腕がなるのお」


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