第7.4話 魔法陣の対応~神々の行動その1~
アーラズイールの魔法陣が拡大した影響で各地の神や、権力を持った存在たちが動き出していた。
神たちでさえも例外ではなく、各地で集まり話し合いをしていた。
とある部屋の一室では、円卓の周りに複数の種類の椅子が並べられており、そこに座っている神々が話し合っていた。
<これまで土地に関して何も考えてこなかったあやつが、急に土地を侵略するなんてあり得るのだろうか?再びあの厄災が起こるなんてことにならんようにしてきたのだが、果たして効果はあったのだろうか...>
とは、雷を体に纏っている神の発言である。彼が座る椅子は豪華で金色に輝いていた。彼は、ここにはない何かにとてもおびえるかのように不安げな顔を浮かべていた。
そして、その左側には同じ椅子があり、そこには布を体に巻いた女神が座っていて、
<落ち着いてくださいませ。かけられているものはいまだ継続されていることは把握しておりますゆえ。どうやら、契約を果たした結果らしいのでございます。>
というが、彼の顔から不安が消えることはなく、むしろ契約をしたという事実によってもっとおびえながら、
<あれが残っているとはいえ、契約をしたのだろう?それでは時間の問題ではないか!我々はあのようなことを阻止するためにこうなっているということを忘れたのか、ヘーラーよ!>
と叫ぶ。その姿は哀れで、少しも神の威厳が出ていなかった。そして布を体に巻いた女神_ヘーラー_はそれをみて、
<あなたともあろう人がそのような態度をとっていては、だめであるといい加減理解してくださいませ。起きてしまうことは予想ができたことのはずでございます。それならば、対策をきちんと考えておりますので...>
<対策だと?そんなものが通用するならあれを抑えるのは容易ではなかったか!その結果を知らないわけではあるまい!>
と、ヘーラーが言うことに耳を傾けることなくどなる。すると、
<あらまぁ、ゼウス様ともあろうおかたが何を恐れていらっしゃるのですか?>
と聞くものが聞けば挑発とも取れる言い方をしながら入ってくる女性がいた。当然だが彼女も神である。彼女に言われた彼_ゼウス_は、
<黙れ、ディアテープロー。>
と呟いた。するとその直後まとっていた雷を彼女_ディアテープロー_に飛ばした。雷はディアテープローに襲い掛かったが、何者かが前に出てきてそれを消し飛ばした。
<落ち着いてくださいませ、ゼウス殿。ここで争いを始められては民たちに動揺が走りますので。また、ディアテープロー殿も発言にはお気を付けください。わたしとていつでもお守りできるとは限りませんので。>
そういって現れたのは、大きな銛を持った青年であった。ゼウスの雷を相殺できている時点で人間であるはずがなく、神である。ゼウスはその青年を哀れな目で見ながら、
<別にそれを守る必要などないだろう?それとも、守らねばならない理由でもあるのか?>
と、問う。
<われら十二神は誰一柱として欠けてはならぬ存在であるということをお忘れですか?われわれは絶対的存在であるために死ぬのは言語道断とまで言われていた時期があるではないですか。それを言い始めた張本人が忘れたとはさすがに申さぬようお願いします。>
と返す。そしてそれに便乗せんとばかりにディアテープローが、
<そうでございますよ?もしわたくしを消したければ十二神には他の神をお選びになればよろしかったのでは?>
と言う。
<ふん、なんとでも言っているがよい。...さて、他のものはまだなのか?この話し合いにあまり時間をかけたくないのだがな。>
と、ゼウスが言うと、今いる十二神がそれぞれの席に着くが未だ四柱のみで、他の神が来る様子もなかった。
こうして、緊張した空気が張り付いたまま時間が経過していくのであった...
どうも、誕生日だったのでこれは投稿しない訳にはいかんやろって思ったためやらせていただきました。
本来であれば数ヶ月経ってからやることで確実に執筆を進めるつもりだったのですが、まぁ気にしないで下さい!
僕もまた歳を一つ取りました!日本語は相変わらず下手なままですが...
これからもよろしくお願いします。
次また会える日を楽しみにしています。
ここまで読んで下さった方々、この物語にご協力して下さっている方々に最上級の感謝を。
では!