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悪魔の契約者  作者: 阿久津庵司
第1章 さらば、日常よ!
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第1話 心霊現象?

これは、ある少年を主人公とした物語である。


「今日は定期考査2日目か。科目は世界史と...うん、まったく勉強してないから先生に殺されるんじゃね?」


などとバスの中で独り言をつぶやく少年。ただその呟きは小さいせいか周りの乗客には何も聞こえなかったらしく、白い目を向けられることはない。


そもそも乗客自体がまばらである。なんでそんなことがわかるかというと、彼の座る席が一番後ろの端だからである。


「いやー、やっぱ朝のバスは空いてて楽だな」


彼は、朝早く家を出る。しかし、家から学校まで何時間もかかるわけではない。ただ、家にいたくないので早く出ているのである。


すると...


「おい君ぃ、煩いじゃいないかぁ。」


という声が後ろからした。


彼は驚いて振り向いてみるが、当然というか誰の姿も見えない。強いて言えばバスの後ろを走っている車ぐらいは見えるが。


彼が突然とった奇怪な行動に、さすがの乗客も怪しい目を向けてくる。


但し、謎の声は聞こえなかったらしい。


その声は、


「おぉ?やっぱ僕の声聞こえちゃってるぅ?誰にも気づかれることなかったから半ばあきらめてたんだけどねぇ。」


彼は自分の頭が可笑しくなったのかと思い、壁に寄りかかって寝ようとした。当然現実逃避気味ではあったが。


「あれぇ、眠くなっちゃったのかなぁ。まあ、いいやぁ。体に入れれば問題ないしねぇ。」


「...はあ!?」


さすがに聞き捨てならないことを言われて、つい叫び声をあげてしまうとバスの運転手に注意された。


(え、いやマジでこれって幻聴じゃないの?)


「あれれぇ、幻聴とかだったら頭狂っちゃってることになるけどそれでもいいのかなぁ?まぁ、僕には全然関係ない話だけどねぇ。」


心の中で考えていたことについて反応が返ってきて彼はとても驚いた。


(おいおい、これってテレパシーかよ!つっても基本的に変な声が思ってる内容は全くわからないし、一方通行過ぎるだろ...)


「ふぇ?あぁ、そういえば僕の姿に全く気付いてない動作してたねぇ、君ぃ。だからと言って姿が見えないとしてもぉ、変な声扱いは酷いと思うなぁ。あと、僕のはテレパシーじゃなくてただ単に意思を読み取ってただけだから安心して平気だよぉ。」


と、最早何言ってるのか理解を放棄したくなるようなことを言われ、彼は頭を抱える事態となる。


こんな風に書いていこうと思っています。

自身の励みにもなりますので、感想など送っていただけると幸いです。

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