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濁り  作者: しらかみ
1/1

出来事


私には好きな人がいる。

だから私は彼にラブレターを書いた。

「私はあなたのことが好きで好きでたまりません。あなたとともに死ねたら、それはすごく嬉しいな。」

そう書いてマサトくんの部屋のポストに入れた。

彼はそれを読んだのだろう。

私に封筒を送ってきた。

封筒の中には、拳銃が入っていた。

そして、手紙が添えられていて、自殺してくださいと書いてあった。

私はこの拳銃を持って彼の家に行った。

私は彼の家に着き、ブザーのボタンを押したが、反応がなかった。ドアノブを左手で持ち、右手には拳銃を持ち、ドアを開ける。本来だったら、鍵がかかっているのだが、鍵はかかっていない。だから入ろうとした。その瞬間、銃声が聞こえた。

私は驚きもしなかった。でも、なんとなく怖くて、拳銃を捨てた。玄関から土足で入って、リビングのドアを左手で開けて、中に入る。しかし、彼はいない。


なんで彼はいないのだろう?


その時、ウサギのぬいぐるみが話をかけてきた。

「彼は、もう死んでしまったよ。そういえば、もう帰ったほうがいいんじゃない?

君には好きな人が2人いたはずだけど?」

私はうるさいウサギのぬいぐるみの縫られてある首のところを引きちぎって、中から盗聴器を取り出す。

盗聴器の再生ボタンを押すと、マサトくんの声が聞こえてくる。「ねえねえ、彼女さんいるんじゃないの?」若い女の声が聞こえる。

「あんなやつ、単なる金づるだよw

ブサイクな女なんて、ごっこ遊びしてれば、

ひょいひょいと金をくれる。そうしたらその金で、美歌と一緒に旅行に行けるし、ブランドもんのバッグやら服やらなんでも買える!

二番目の女は、金づるなんだよw

なんせ、2000万近く、貢いでるからなww

あいつブサイクなのに、金だけは持ってるんだよなw

勘違いすんなよ。美歌は、俺にとって一番の女だから。」


「分かってるよ〜マサトくんのこと私も大好き! それでさ〜明日で付き合って3年の記念日でしょ!だから、高級なレストランの予約したんだけど〜いいかな?」


「全然いいよ〜金が無くなったら、あの女にたかればいいんだし。あいつにも3年目でお祝いしよ!とか言われたけど、仕事で忙しいって言ってお断りだよwあんな女には、記念日だからって後でそこらへんのケーキ屋でケーキ持っていって、またお金をたかれば、俺の労力と時間とケーキ代は全てチャラというか、数倍稼げるからなw簡単なバイトだわw

明日は楽しもうぜ!」

「うん!」

私は、その盗聴器と近くにあった彼のスマホをリュックに入れてベランダから投げ捨てて、取り乱した私の心を落ち着かせるためにリュックの中に入っていた粉の薬をペットボトルの水で流し込む。

気分が落ち着いた私は早くここから脱出しようと思った。だから、入ってきた道を戻った。そしたらドアが開いていた。そこにはこのマンションの人がみんな見ていた。

そして、警察に通報してるみたいだ。

私はその時、思い出した。彼に自殺しろって言われてたんだ。私は落ちていた拳銃を拾って、首に銃口を当て、発砲した。


その後、この事件はマンションサニーローズで起こった馬マスク心中として地方新聞に載った。

被害者は、現場の近くのホストクラブで働いていた金ヶ崎雅斗 27歳


容疑者は、OLの岬美歌 25歳 彼女は馬のマスクを被り、彼を殺し、錯乱した様子で自殺。現場に残されていた粉は、ヘロインであったことが判明。日常的に乱用していたことも加害者宅の家宅捜索によって大量のヘロインを押収。容疑者はお金に困っていたと容疑者の知人への聞き込みによって被害者から日常的にお金を借りていたことも発覚し、お金を借りられなくなった被害者からお金を奪う目的の殺人だと警察は捜査を始めている。


私は3階のベランダから投げ捨てられたリュックを拾い、車を走らせた・・・・・







作者のしらかみです。皆さん読んでいただきありがとうございます。今回はミステリーに挑戦してみました。

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