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この世界が私の居場所 ~明るく楽しむ異世界生活~  作者: 彩音
第一部 始まり。そして旅立ち。
6/56

06.ステータス公開

チートだけど、最強じゃなくて主人公には大きな弱点がある。

そして魔法は万能の力ではない。

そういう設定が私は好きです。

 目覚めてすぐ、私を待っていたのはシンシアさんの何やら悲痛にも取れる叫びだった。

 

「あんたちょっと」


 何やら魔道具と呼ばれているらしい道具の使い方を聞いて言われた通りに手を乗せる。

 青い光を見ながら私はこんなことを考えていた。

 この画面? に当たる金属っぽいのは何を使ってるのかなぁ。

 水晶(クリスタル)? ううん、こういう世界だからもしかしたら真銀魔鉱石(ミスリル)ってやつかも。

 それで背面は黒水晶(モリオン)かな?

 これ、なんかあれに似てるなぁ。

 石板みたいに平べったい。でも石板より厚さがない。

 そう、あれ。地球で言うところのタブレット。

 i〇〇dとよく似ている。

 縦、横、高さ。見た目もそっくりだ。

 最もあのマークもなければ画面に映し出されるのはちょっとした数値と文字だけらしいのでそれとは全然比べ物にもならないけれど。

 なんだかどうでもいいことばかり考える。

 その間に映し出される数値と文字。

 あらぬ方向に飛んでいた意識を引き戻して魔道具を見つめる。


********************

名前:ユーリ・アオバ(青葉悠里)

年齢:15歳

種族:デミ・フォレストハーフエルフ

体力値:エルフ成人女性平均1000 ユーリ300

魔力量:エルフ成人女性平均3000 ユーリ27000

職業:元学生

適正職業:聖女、賢者、魔導士

スキル:土魔法・水魔法・光魔法・風魔法・錬金術

ユニークスキル:契約魔法・木魔法

バッシブスキル:言語理解

称号:

元異世界人

王族の血を引く者

樹木精霊(ドリアード)森守人(エルフ)人族(ヒューム)の混血

先祖返り

世界樹の加護

フェンリルの主人

********************


「うわぁ」


 これはひどい。

 突っ込みどころが多すぎる。

 まず種族。新種だよね、これ。

 んで体力。21世紀初頭を生きてきた、正しく女子高生らしい、もやしっ娘ステータス。

 これはまぁ仕方ないよね。文明・生活環境の違い。こっちの世界の住人と比べるのが間違い。

 それに比べて魔力量。多すぎない? これって私、もしかして体は魔力で出来てるんじゃってレベルだよ。

 んで聖女って。絶対向いてないから! 世界一不向きだぞ。私。だって私だもん。

 後はスキルについてはよく分かんない。特に契約魔法って何?

 これだけのスキルを使いこなそうと思えば使いこなせるってことなのかな?

 称号系についてはもう見たくない。

 けど一つ気になるのは異世界人に<元>がついてることかな。

 これはこっちの世界の住人って世界に判断されたか、或いは先祖返りだからかなぁ。

 しかしなんだこれ。私知ってるよ。これ誰かに見られたら厄介ごとに巻き込まれるやつでしょ。偶像にされたり、実験動物にされたり、それでなくてもなんか面倒くさいこと言われたり、頼まれたりするんでしょ。勘弁してください。もう嫌だよ。こっちの世界では穏やかに生きたい。争いごと反対!!


「シンシアさ~ん」


 涙目でシンシアさんに縋りつく。

 多少引かれたものの私の気持ちが通じたのだろう。

 解決策を提案してくれるシンシアさん。

 ありがたいです。


「そうさね。隠蔽と改竄をしておくかねぇ」

「スキルでですか?」

「そんなスキルはないよ」

「えっ、じゃあどうやって・・・」

「魔道具にちょこっと手を入れてそう見える(・・・・・)ようにさせるのさ」

「でもそれって」

「安心しな。この魔道具の生みの親はあたしだ。こっちで操作したら全部の魔道具が自動的にそうなるようになってる。この系統の魔道具については世界に出回ってるのはあたしのだけだからねぇ。他の誰かが同じようなものを作ればまた手段を考えないといけないが、そこまでの需要があるわけでもないし、何かと割に合わない。そんなわけだから多分これからもこれ以上のものが出回ることはないだろうよ。だから・・・」

「おお~。良かったです」

「それじゃあやっとくよ。ちょいちょい。・・・こんなのでどうだい?」


 シンシアさんの改竄が終わったので私は改めて魔道具を覗き込んでみる。


********************

名前:ユーリ・アオバ

年齢:15歳

種族:ハーフエルフ

体力値:エルフ成人女性平均1000 ユーリ300

魔力量:エルフ成人女性平均3000 ユーリ5000

職業:魔導士

スキル:土魔法・水魔法・光魔法・風魔法・錬金術

バッシブスキル:言語理解

称号:

森守人(エルフ)人族(ヒューム)の混血

********************


 うん、結構改竄されてる。

「スキルとかはそのままだけどいいの?」と聞いてみると森守人(エルフ)であればこの程度なら問題ないだろうってことだった。正し、これはあくまで隠蔽・改竄しただけ。現実は何も変わっていないのだからボロを出さないよう気を付けるように何度も念を押された。

 うん、気を付けるよ。面倒なのは絶対に嫌だから。

 私はシンシアさんと約束して、それから魔法と錬金術を教えて欲しいと頼み込んだ。

 シンシアさんのステータスも見せてもらったところ私と似たり寄ったりでとんでもないものだったから。

 はい、師匠って呼ばせてもらうことになりました。


********************

名前:シンシア・フォン・ステイニー

年齢:2050歳

種族:エルフ

体力値:エルフ成人女性平均1000 シンシア2000

魔力量:エルフ成人女性平均3000 シンシア33000

職業:森の魔女・大賢者

スキル:火魔法・火魔法・闇魔法・錬金術・水魔法・風魔法・瞑想・念話・杖術

バッシブスキル:言語理解・身体強化・魔法攻撃力増加・魔力自動回復率増加

称号:

大賢者

森の偉大なる守人

フォレストダンジョンマスター

神の呪い(世界樹の永遠の守人)

********************

ユーリ「おはようございますかな? それともこんにちは? 或いはこんばんはかな。はい、悠里改めユーリです」

アメリア「どんどんどんどんパフパフ」

ユーリ「アメリア、合いの手ありがとう」

アメリア「ユーリの秘密が明らかになったね。凄い子だったね!」

ユーリ「ねー、私もびっくりだよ。でも別に私は私だけどね」

アメリア「そういうとこ好き」


ユーリ「次回 常識のお勉強。ここから徐々にアメリアが」


アメリア「えへへっ」

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