表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この世界が私の居場所 ~明るく楽しむ異世界生活~  作者: 彩音
第二部 新大陸・学園編
36/56

2-08.楽しい女子会 その2

 さぁ、夜も本番。コイバナの時間。


 


 まずは私とアメリアがお互いのことを話し出した。

 ・・・のだけど私は現在恥ずかしさで身悶えしている。

 最初のうちは良かった。普通に惚気あって他の3人の顔を赤くさせてあまりにバカップルすぎるんで弄られてって感じで、それは私の考える女子会での惚気の在り方だったから。

 それが途中からアメリアが恋人モードになって、私の背後に来たかと思うと首に手を回して来てそのまま後ろから凄く優しい顔で私の顔を見ながら喋り出すものだから私は赤くなるばかりで何も言えなくなって。

 なのでずっとアメリアに話すことを任せていたらアメリアは「ユーリはボクのもの」宣言の後、軽くだけどそういう話(・・・・)をして、それから私を強く抱き締めて皆の前で唇と唇でキス。

 これには私達のバカップルぶりを普段からよく見聞きしている筈のアンナさんとラナさんも真っ赤になり、そういうことが初めてのコーネリアは鼻血を流し出すという大惨事になった。

 

「ふ、2人は進んでるんですね」

「照れるー。聞いてるだけで照れるー。なのに生々しくキス見せられると余計にさぁ」


 とはアンナさんとラナさんの弁。

 コーネリアに至っては「なんですの。この尊さ」。

 それを繰り返すロボットになってしまってそのせいで私は現在に至っている。

 その皆の生温かい目もそうなのだけど、何よりアメリアの! その! 穏やかな瞳が! 温もりが! 言葉が! 仕草が! 私を悶えさせているの!!


「ユーリ、大好きだよ」

「あ・・・。うっ・・・うん」


 どうしよう。アメリアの顔がまともに見れない。

 顔が熱い。そう言えば耳も熱い。ううん、体中が熱い。心臓の音が煩い。私、死ぬんじゃないかな。体が異常をきたしまくってるんだけど。


「ユーリ?」


 分かってるくせに。白々しい。顔を見ようとしないで。体反転させられた! 両手で顔を隠そうとしたらその手を持たれて下げられる。見られた。くそ~、前にも見られたことあるけどさ。これ本当にものすっっっっっごく恥ずかしい。


「ユーリ。真っ赤だし、潤んでる。可愛い」

「あんまり・・・見ないで。お願い。恥ずかしくて死にそう」

「可愛い。ボクの恋人可愛すぎる。ねぇねぇ、コーネリアもそう思わない? ボクの恋人世界一でしょ」


「えっ、ええ。そうですわね。・・・・この尊さが間近で見られるわたくしはなんて幸せ者なのでしょう。ハンターを目指したことは正解でしたわ。あのときのわたくし、よくやりました」


 アメリアは何ちゃっかりコーネリアに同意を求めてるかなぁ。

 それでコーネリアは何しっかり同意してるのよ! いや、同意されないとそれはそれで悲しいけど、ね。

 それで最後の方小声だったけどなんて? ハンターがどうとか言ってた気もするけど。

 ・・・はっ! まさかハンターに私達を討ち取らせようと!? 目の前でこんな様を見せたから? 許して。私はどうなってもいいからアメリアだけは。


「ユーリ!」

「わぷっ」


 抱き着かれた。うあっ・・・、心臓の音聞かれる。体の火照りに気付かれる。う・・・ううっ、これじゃあ恥ずかしさがループし続けるじゃん。

 そうだ! 水魔法で水被れば収まるかな。いやいやいや、アメリアと部屋がずぶ濡れになるから。ダメダメダメ。落ち着け。私。


「ユーリ、体が熱いよ。もしかして湯冷めしたんじゃ」


 へっ!? 湯冷め!? 違うよ。これはアメリアが・・・。

 私はそれ(・・)を意識した瞬間、急に目の前が真っ暗になってその先の記憶が途絶えた。





 話し声が聞こえてくる。

 これはアンナさんとラナさんかな。

 コーネリアは自分の部屋に帰った?

 アメリアは・・・私と同衾してくれてるね。アメリア大好き。温かい。


「アンナ」

「なぁに? ラナ」

「アンナって好きな人いる?」

「ラナがそんな話題を振ってくるなんて珍しいですね。どうしたんです?」

「自分でもそう思う。多分、ユーリとアメリアに中てられたのかな。コイバナしたくなったんだ」

「そうですか。ちなみに私にはいませんね。恋心っていうのが良く分かりません。ラナは?」

「それがさぁ」


 ラナさんは思わせぶりにそこで言葉を切る。

 私を見てるような気がするけど、私が起きてることに気がついてるのかな?


「ユーリが好き・・・って言ったらアンナはどう思う?」

 

 へっ? 私?


「アメリアさんがライバルですよ?」

「知ってる」

「絶対勝ち目無いですよ?」

「それも知ってる」

「あの2人に割って入るなんて血の雨が降るかもですよ?」

「かもだよねぇ」

「バカだなって思います。・・・で、いつからですか?」


 いや。待って! ほんとのほんとに私なの?

 私、ラナさんのことは友達としか思えないよ。

 好きなのはアメリアだけ。ラナさんの気持ちには答えられないよ。


「いつからだろ。ユーリって大人しそうなのに言うときは"ズバズバ"言うとこあるよね」

「ありますね。気に入らない相手に対しては容赦がないというか。正直敵にしたくないです」

「そういうとこ可愛いなって感じ始めたら意識してた」

「それは・・・」

「変だと思う?」

「ライバルがライバルなだけにやめといたほうがいいとは思いますけど?」

「アメリアがもしヘタレたらかっさらおうかなって」

「アメリアさんがユーリさんのことでそんな風になることなんて絶対ないと思いますけどね」

「もしかしたら!?」


「それはない。ユーリはボクのだから」


 アメリア起きて・・・。


「うわぁ、起きてたの!?」

「ラナのさっきの言葉はボクへの宣戦布告ってことでいいよね? でも戦いにもならないと思うけど」


 アメリアは強く私を抱き締める。

 柔らかくて。いい匂い。胸がいっぱいになる。

 やっぱり私はアメリアが好き。


「ユーリには内緒で」

「いいよ。仲間内で揉めると面倒くさくなりそうだよね」

「勝てなくても負けないつもりだから」

「意味分からない。おやすみ」

「うん、おやすみ」


 場が静かになる。

 手遅れだよー。私、知っちゃったよ。

 明日からどうすればいいの。

 アメリアは今まで通りでいいとして、ラナさんとどう接すれば!?



 悶々と1人悩む中、アンナさんのため息がやけに大きく聞こえた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ