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村を出る

話も終わり村を出るときのこと・・


朝、俺とアイシャは村を出る前に今後の予定の確認をしていた。


・一番近くの町キャンジスを目指す。

・キャンジスで支度を整えてからバリエティー共和国の首都・クルシブルを目指す。


アイシャの持っていた地図でおおよその位置を把握するが、そのときに気がついた。残念ながら俺は文字も読めないようで、町の名前が書いてあっても全くわからなかった。

すると得意気になったアイシャは「フフンッお勉強ですね!」などと言っている・・まあ、文字が読めるに越したことはないが・・



予定の確認が終わり、村長に挨拶をし、町へ向かおうとするもののどうやら村の中心部へ行ってしまっているようだった。

一声かけてから村を出ようとしていた俺とアイシャは、村長に挨拶をするべく村の中心部へ向かった。ところがそこには立派な鎧を着た男が数名おり、村長と話している。


様子が気になって近づくと、村長がこちらに気がつき鎧の男達に俺たちを紹介してくれた。

「騎士殿こちらが、先の賊を捕らえた者達です」

鎧の男達はどうやら騎士らしい

すると騎士の代表と思われる男は俺達に自己紹介を始めた。

「私は共和国騎士団第3部隊隊長のダミヤンと申す。この度は賊の捕縛、感謝する。この賊には懸賞金がかかっているからな・・一番近くだとキャンジスの町で懸賞金の受け取りができるはずだ。今度そちらへ行くがよい」



そういうとダミヤンは変な紙切れをちぎり色々書き込んだかと思うと、こちらへ渡してきた。

俺は意味がわからずボケッとしていたが、アイシャがすかさず受け取り、礼を述べる

「いえいえ、自分達の身を守っただけですから♪ありがたく懸賞金は頂戴しますね!」

ダミヤンはそれを見ると笑いながら喋り始める

「フッハッハなんとも珍しい二人組ですな!では、旅の安全を祈らせて頂きますよ」

そういうとダミヤンは部下と捕縛した賊を連れ、どこかへ行ってしまった。


残った村長にそろそろ村を出ると告げると、旅の無事を祈るとのことで、気持ちよく村を出ることができそうだった。


村長から少し離れ、先程アイシャの受け取った紙を見て聞く


「アイシャそれはなに?」


「話の流れからわかるかと思いましたが・・これは換金証といって指名手配犯等を国家の騎士団に引き渡すと、その犯罪者にかけられた懸賞金が貰えるというものです。主に傭兵や賞金稼ぎ・または腕に自信のある旅人や狩人なんかが賊の引き渡しを行います」

「なるほど・・なんか手間が多いな」

「そう感じるかもしれませんが、中には高額な犯罪者もいまして、そういった人物は簡単に用意できる額ではない場合があります。そのために大きな町の騎士団詰所までいく必要があるのです。ちなみに騎士は村を定期巡回しているため犯罪者を捕らえたら村に連れていくのはよくあることですよ!何かしらの収容施設は大抵の村にありますし、騎士もよく巡回してきますから」


言われてみればまあ、納得はいったが、別に賞金稼ぎになりたい訳じゃないんだがな・・・



ここで俺は、あの時弓矢を構えた男の弓から感じた違和感を思いだし、その正体を知らないかアイシャに聞いてみることにした。

「そういえば・・あの弓矢の賊が持っていた武器、途中から不思議な圧力を感じたんだがなにか知らないか?」


そう問うとアイシャは簡単に答えてくれる。

「フフッ簡単ですよ!肉体強化の魔法の応用で武器にも強化を施したんです。多少難しさはありますが馴れれば多くの人が体得できる技ですね、元の力の強い鬼族とは非常に相性の良い魔法とされていますし、時間のあるときに練習してみたら良いかと思います♪」


「なるほど・・確かに便利そうだな」俺は素直に感心して、今後是非練習してみたいと思った。


「アイシャは使えるのか?できれば教えて欲しいのだが」


「当然ですよ!ですが、あまり得意ではありませんね・・やはり魔法には個人で向き不向きがありますし、ですが教えることに問題はありませんよ!時間を見てたっぷりと教えて差し上げます!」


「よろしく頼むよ、アイシャ先生」

アイシャ先生という言葉が気に入ったのか、彼女の顔は大変誇らしげである。


そんなこんなで、村を出て二人でキャンジスを目指すことにしたのであった・・・



さて、ようやく冒険が始まります


まだまだ先は長そうですが

よければお付き合いください

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