表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/32

戦闘・新たなる知識

バトル開始!


突進しているうちに俺は気がついた。どうやら俺の身体は思った以上に能力が高く、非常によく動くようだと


視界には先ほどの弓矢を構えた男ともう一人ナイフを構えた男の二人が映っている。

もしかするとまだ隠れているやつがいるかもしれないと考えたが、身体が欲する戦いたいという気持ちと、どのみち数を減らさなければと考える頭が一致し俺はナイフを構えた男に勢いのままパンチを繰り出した。

目で追えなかったのかナイフを構えた男はもろにパンチを受け吹き飛び、後ろの木に激突した。恐らくこれではもう動けないだろう


そのまま弓矢を構えた男に目を移すと、弓矢の男は既に少し距離をとっており、弓矢をまたこちらに向けながら男は大声で叫んだ

「おいっ!ドルンッ!女の方を人質にとれっ!こいつはバケモンだっ!!」

その声を聞いたとき、やはり伏兵が居たのかと思うのと同時に、シャーロットさんが危ないと感じた。


壊れた馬車の反対側から剣を持った男が一人シャーロットさんに向かって行く

俺はすぐシャーロットさんの元に向かおうとするが、弓矢を構えた男がこちらを牽制しているのがわかる。


男がこちらに向けている弓は、先程掴んだ弓矢とは違う違和感を感じる。

頭では理解出来ないのだが本能で理解したのかただその弓矢は"なにかがちがった"


しかし、そうしている間にシャーロットさんはどうなったのか気になり、少し斜めに構え、目の前の弓矢の男に注意を払いながらもシャーロットさんのいる方を見る。


「サンダーボールッ!!」シャーロットさんの声がする。

その直後には黄色く光を発しながら浮遊する球体がいくつも出現しドルンとか呼ばれていた男に殺到する。速度はそれほど早くないが、球体は電気を纏っており男を囲うように進んでいく


直後には「アア"ア"ァァ」と男の悲鳴が聞こえた。

俺に弓矢を構えていた男はシャーロットの魔法に驚いていたのか、俺から注意が削がれている。好機とみた俺はそのまま男にタックルを繰り出す。


焦った男は弓矢を放つも、矢は大きく外れて、後ろにあった大きな岩に深くつつ刺さるだけであった。「ヒィ」と男は声を漏らすがそのまま全力でタックルを当てる。

自分でも想定外の威力であった。


俺のタックルは男を跳ね飛ばすだけでなく、男の後ろにあった木をへし折っている。

男は体の骨が何本も折れているだろうし、しばらくはまともに動くことは出来ないだろう。ましてや放っておけば死んでしまってもなんら不思議ではない


しかし男の心配をするよりもシャーロットさんの心配をしようと俺は踵を返しシャーロットさんの元へ急いだ。

戻って見ると大変自信ありげな表情でシャーロットさんはこう言った

「どうでしょうか、私の魔法!実は戦闘には自信があるんですよ」ドヤァ


正直惚れ惚れするほどのドヤ顔であった。

「今のは一体なに?」

俺は冷静に問いかける。


「何って・・攻撃魔法ですよ?知らないんですか?てっきり記憶喪失でもそういった記憶は残っているものだと思ってました。では説明させていただきますね」


その時のシャーロットさんはせっかく披露した自慢の魔法のリアクションが余りにも薄すぎて少し残念がっているようにも見えた


彼女はコホンッと咳払いをするとそのまま魔法についての説明を始めてくれた。


「いいですか?まず魔法とは体内の"マナ"を用いて現実に超上現象を引き起こすことができるというものです。魔法は個人によって得手不得手なものがあり、人によって使える魔法・使えない魔法があります。その中でも私は!使えるものの少ない"攻撃魔法"が使えるのですよ!!」


気のせいだろうか?俺には彼女の鼻はドンドン伸びているように見えた


「すごいんだなシャーロットさんは」

どうすれば良かったのかわからない俺は素直に褒めることにした。


「え!いや、本当にもう・・もっと褒めても良いんですよ!!!」


実はシャーロットさんチョロいんじゃないかと思わせるほどのデレデレぶりである。魔法のことを詳しく聞きたいのは山々だが、それはもっと時間のあるときに持ち越すことにした。


「それよりシャーロットさん、この山賊三人・・どうする?」


どうすればいいのかわからないから俺はとりあえず聞いてみることにした。犯罪者はどうするものなのか檻にでも入るのか、それとも皆死刑にでもなるのか・・想像がつかなかった。するとシャーロットさんはまた先生のような口調で話始めた。


コホンッ「このウェルス大陸に所属する国家には共通する法律があります。その中には犯罪者・賊に関連する取り決めがありまして、基本的には死刑または、隷属の首輪等の処置を施して強制労働・・という風になってますよ!」


シャーロットさんは説明ができて嬉しいのか、また少し鼻が伸びているように見えてしまう。今度は一々褒めたりはしなかった。

それよりもいくつも気になることができて思わず問うてしまった。


「"ウェルス大陸では"という言葉から察するに、他にも大陸があるのか?"隷属の首輪"とはどういったものなのか?大陸国家内の共通の取り決めとはなんなんだ?」


俺の連続質問攻撃を受けて知りたいでしょ~というニマニマ顔に変わったシャーロットさんは説明しようとしてくれた。

が、呻き声を上げた山賊に気がついてとりあえずこいつらを縛り上げて村まで行きましょうという話になり、話はそこで一度終わった。


詳しい話は多分村についたら・・

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ