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異種族冒険劇
・・・・・・・・は・・から・・・・・めて・・
また・・・・い・・・ひか・・・・・・しい・・
その場所は暗いのか・・明るいのか・・それすらもわからない
だけど、そのとき確かに"声が聞こえた"
綺麗で優しくて・・まるで柔らかくなにかに包まれるような澄んだ声だった。
俺はただ、その声を聞いていることしかできず指一本動かせないまま
ただただ、その場にいることしか出来なかった。
どれだけの時間が経過したのだろうか
ずっと眠っていたような気もするし、声を聞いてからすぐ起きたような気もする。
回りを見てもそこにあるのは木々やそびえ立つ山々ばかりで、ここはどこなのか、そして、"俺は"誰なのか全く何一つとしてわからなかった。