リ・スタート・エンド
恋をするのがお仕事です!
わたしは引きこもりを18年もして来ました。そしてネットを見てアイドルを夢見ながら、変なプロダクションを見つけて、何故かウサギさんに転生したり…ミクロな星を息一つで吹き飛ばしてしまったり。
アイドルになりたくて事務所に入れたのに、仕事は恋をすること…でした。それはいいといえばいいんです。けど、わたし恋をするなら仕事じゃなくて普通にしたいんです。
「ルルコくん…やめちゃうのか? これからアイドルグループも出来そうだったのに…理由は何かな?」
「わたし、アイドルなりたいです! でもでも、恋は普通にしたくて…なので……」
「なるほど。転生は君には苦痛だったわけか。そうか…見込みがあると思ったんだが…」
「えっと、その…やめたくないんです!」
「ん? つまりどういうこと?」
「わたしまだ18なので…大人になってからもう一度、ここに来ていいですかっ?」
「あぁ、そうか…自分でまずは恋愛をしてくる。そういうことかな?」
「ですですっ! もう一度、チャンスをくださいっ! そしてまたここへ入りたいし、転生もしてみたいです! 今度はもっとはっきりと意思表示をしたいです」
「分かった。じゃあ、この話はとりあえずここまで。一か月後にまた来なさい。歓迎するよ」
「はいっ! わたし、ルルコは改名して一か月後にまた戻ってきます! 今度はきちんとやりますっ!」
そんなわけで、ひとまず完結です。