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名門貴族の変嬢  作者: 双葉小鳥
【true end】のその先 2
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市場見学

時間軸は双子の話の後です。

ちょっと余裕があったので続きやってみました。


 賑やかな市が開かれている、イルディオ王国の広場。

 見慣れた品から珍しい品。

 さまざまな物が売られているの。

 そんな週に一度のお祭りのような市に、私は来ているわ。

 人が大勢いるの。

 だから、私は人の波に逆らわずに流されています。 

 でも。

 そうね。

 何が言いたいのかと言われたら……。



 誰 か 助 け て !




 人ごみにもみくちゃにされるのはもう嫌っ!!

 この際だから誰でも良いわ!

 だから助けて……。

 じゃないとそろそろ【泣いてる迷子】が完成しちゃうわ!

 でも今ならまだ。

 【泣きそうな迷子】で済むから!!

 そろそろ決壊しそうなの。

 心細くて不安で、どうしたら良いの……?

 嗚呼。

 こんなことになるのなら。


 黙って屋敷を抜け出したりするのではなかったわ……。


 というより。

 もし無事に帰れたとしても。

 テノール達、絶対に怒っていると思うの……。


 もう、どうしたら良いのかしら……?

 

 自業自得と分かっているわ!

 でも。

 でも……!

 良い加減、引きこもりを辞めたかったのっ!!

 お姉様に聞いた、人でにぎわう市に行きたかったのよ!

 だから朝起きてお金持って。

 人形になってこっそりゲート使って屋敷を抜け出して。

 市が開かれている広場に着いたから人形から身代わりの人型の方に姿を変えて来たのに!

 時間がたつにつれて人が多くなるし!

 行きたい方向に行けなくなるし! 

 やっとのことで人の波から抜けたと思ったらなんか薄暗い路地だしっ!

 しかも今なんて。

 お城の建物の目の前だし!

 市からすごく離れちゃった……。

 というより。

 いつの間に城門くぐったのかしら?


 ……もう、こんなはずじゃなかったのにぃ…………。



「っ~~~ひっ……くっ……ふっ、ひっ……」 

    



 もう無理っ! 

 これで泣くなって方がおかしいのっ!!

 もう歩くのイヤ!

 例え『邪魔』って思われてもここから動かないんだから!!

 もう知らないっ!!

  

「ふっ、くっ。う~~~~~」


 両手で顔を覆って地面に座り込んだら、もう何もかも嫌になった。

 そもそも。

 何で人の波に流されてお城その物が目の前にそびえ立ってるの?

 おかしいよ!

 普通は城門で止まるはずでしょう?!

 いえ。

 止めるはずよ!

 門番は何をしていたの?!

 それともこの国は城門を守るはずの門番が居ないの?!

 雇えないの?!

 なる人がいないの?!

 常時開放なの?!

 全部おかしいわ!!

 絶対に、ぜぇーったいにっ! 

 だいたい。

 城門が閉まっていたらこんな中に押し込まれたりなんてしないはずなのよ!

 なのに。

 それなのに……。



 ど う し て こ う な る の っ !


 

 

続くかは不明……。

とりあえず、リスティナに丸投げしてみます!

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