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輪廻  作者: ゆわ
3/3

最終。

「嗚呼、私にも『死』が訪れ、そして来世があるのか。」

まるで、この世の仕組みを悟ったかのように。

そして、穏やかな表情で。


孤独で。

でも、温厚で。


笑顔が絶えなくて。



涙なんか知らないみたいに。



でも。


でも。


本当は寂しかった。

誰もいない。

何もない。


花も、木も、壁も。


全てが同じような風景。


飽き飽きした毎日。


医者には




手遅れ。



って。




私が死んだとき。

その少し前。


数十秒前。



私の耳の近くでは、小鳥や、木々、花々、風。


そっと私を迎えてれた。



温かいうららかな日に。


私は死に、そして輪廻した。


来世で、また「人間」として、幸せな人生をつかめるように。




ありがとう。

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