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プロローグ「そして誰もいなくなった」
全ては一つの要によって引き起こされる。
そして、作られるものに含まれるものが「誤り」。
人間はその誤りを認めないといけない。それが神が与えた使命だ。
しかし、時に思う。もしその考えが「誤り」とするならば……?
そうすれば「俺」は生きていた人生全て「誤り」を犯していたことになる。
それでも、「俺」は「誤り」を認め続けていく。
そして、いつしか「俺」は自分だけでなく周りの人間の「誤り」も負うようになってしまった。
感謝されることは多くなったが、もしかすると一部の人間には誤った人間だと思われたかもしれない。
もし、そうだとしたら?
……決まっている。
また「誤り」を認めればいいだけのことだ。
「誤り」「間違い」「過誤」「失態」「不結果」「手落ち」「遣損ない」「過ち」「失策」「事故」
全て「俺」が悪いんだ。