表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/8

眠れる森の美女2




「あのー!!

誰かいますかー!?」



姿が見えなかったので、出来るだけ大きな声で言ってみた。


すると、声はピタリと止んだ。



「……あれ?」




青年の声が聞こえた瞬間、少女の動きは止まった。


リスは、心配そうに寄り添っていた。



「声…っ。

男の…人の声…」



その声は、震えていた。



「……、ごめんなさい…リスさん…。

私……今日はもう、遊べないわ…」



そう言って、少女はリスを離しベッドに潜り込んだ。


リスはしぶしぶ…といった様子で窓から出て行った。




「……あ!クー!

お前どこに行ってたんだよ!」



青年はリスを連れて、茨の森を離れて行った。




─次の日─



「あー!もう!

何でまた…」



リスはまた、茨の森に来ていた。



「昨日女の子の声が聞こえたし…。

やっぱり誰かいるのか…?」



青年は塔を見上げていた。




カリカリカリ…



「まぁ、リスさん。

いらっしゃい」



少女は昨日と同じようにリスを部屋に入れた。



「昨日はごめんなさいね。

今日は何して遊びましょうか?」



少女がリスと遊ぼうとすると、また、声が聞こえた。



「あのー!!

ひょっとして塔の中に誰かいるんですかー!?」


「……っ」



昨日と同じ、男の人の声。



「あの人は……リスさんの、飼い主…?」



リスが頬擦りをしたのを確認してから、少女は外を覗いて見た。


そこには、1人の青年がいた。




「……あ」



青年は、塔の窓からこちらを見ている少女を見つけた。


その肩にはリスがいる。



「………」



青年は、何も言えなかった。


少女の美しさに、目を奪われたからだ。



「……あのっ」



話しをしようとすると、少女はピューッと、塔の中に戻ってしまった。



「……あり?」



青年は拍子抜けした気分だった。






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ