表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最高な悪夢を見ていた  作者: なもゆ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1/2

イントロダクション

 人が空を見上げた瞬間、言葉は意味を失う。

 そこには、現実の色とは思えないほど深く澄んだ水色が広がっていた。

 青でもなく、白でもない。まるで世界が息を止めたかのような色。雲は一片もなく、空は限りなく遠い。

 星々は昼の名残を宿したまま、淡く、しかし確かに瞬いている。

 その光は冷たく、同時に優しく、見る者の胸を静かに震わせた。この場所では、天と地の境界が曖昧になる。

 空は頭上にあるのではなく、すぐそこまで降りてきているかのようだった。

 手を伸ばせば、指先がその青に溶け込んでしまいそうな錯覚さえ覚える。

 人は、理由もなく理解する。ここは、人の世界の続きではない。

 ここが――


 エベレスト探索隊の列の中で、一人の女性隊員が靴ひもを結ぼうとしゃがみ込んだ。

 そのとき、彼女の視界に場違いな物が入り込む。女性は思わず、その場所をまじまじと見つめた。

 そこには雪が降り積もっていたが、一部から皮のようなものが覗いていた。

 彼女は慎重に、指先で雪を軽く払いのける。次の瞬間、彼女は大きく目を見開いた。

「……た、隊長!」

「どうした?」隊長が駆け寄ってくる。

 女性は、皮が見えていたその部分を指さす。

「これは……大発見だぞ……」隊長が、静かに、しかし冷静に呟いた。

 隊員全員の視線が、その先へと集まる。

 そこには、雪と岩に包まれるようにして、静かに眠る一人の男の姿があった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ