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第十七章
「まさかその銃発射しないよな?」
転生者取り締まり連合の隊長スグルが言った。
「お前が一歩でも動かなかったらの話だがな」
ITRのボスが言った。
「じゃあその銃を俺が壊したらどうするんだ?」
「その時はITRの負けだ」
「じゃあその銃を壊してやるよ」
「できるものならやってみろ」
ボスは銃弾を発射したのだった。そしてスグルの膝に穴が開いたのだった。そしてスグルは膝を床についたのだった。
「どうなっているんだ。体が一歩も動かないじゃねーか」
「そりゃ動けるわけないだろ。相手を動けなくする覇気を放ってるんだからな」
「どうやら俺の負けみたいだな。早く頭を撃ちぬいてくれ」
「誰がお前の頭なんて撃ちぬくかよ。そこまでする気はねーが今度でっかい戦い起こしたら確実に殺すからな」
「って言う事があったんだ」
ボスが言った。
「そのまま倒してきたらよかったじゃん」
「今回はまだ決着の時じゃないと思ったんだ」
「ふーん」