第十五章
「ボスどうだった?」
「転生者取り締まり連合の兵は全員倒したぜ」
ITRのボスが言った。
「隊長も?」
「隊長はいなかった」
「ふーん」
「でも副隊長の方なら倒したぜ」
「えっあの副隊長を倒したのか。さすがボスですね。それに副隊長を倒したってことは報酬も結構な金額もらえましたか?」
「ちゃんともらったぜ。一億セイ」
「一億セイ⁈そんなにもらったなら今日の晩はすき焼きにしませんか?」
「そのつもりだ」
「ズミガ最近ずっと雨だな」
火の魔王ヒーバが言った。
「そうだな。どうやらつゆが早まってるみたいだな」
「異世界温暖化ってやつだな」
するとドアがノックされたのだった。
「入れ」
「ズミガ様ITRからお手紙が来ました」
「ITRだと⁈」
ヒーバが言った。
「手紙にはなんて書いてあるんだ?」
「まだ手紙の中身は読んでいません」
「そうかとりあえずここにおいてくれ」
ズミガが言った。
「それでは失礼しました」
「いったい何の手紙だろうな」
ヒーバが言った。
「読んでみるか」
「こっこれは」
二人ともびっくりしたのだった。
「報酬が手に入ったから今日の晩すき焼きをする。来てもいいぜ。ボスより」
「なんじゃこりゃ」
ヒーバが言った。
「行くか?」
ズミガが聞いた?
「俺は遠慮しておく」
「僕も今回はパスしておくよ」
「でもITRがこんなことを言ってきたということはもしかすると何かあったのかもな」
「とりあえず連絡が来るまで待とうか」
「そうだな」