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56. 拮抗

 56. 拮抗




 六魔将の絶氷のマモンと対峙するサーシャたち。マーリンは魔法で倒れ、サーシャもリズもマモンの力の前に為す術がない。何か……何か方法はないかしら?


 私は必死に考えるが、サーシャとリズの攻撃は全て見切られており、もはや手負いだ。この場にいる唯一の希望は私だけ……。


 でもサーシャに私の声が聞こえていない。おそらくギリギリの精神力で立っているのだろう。


「まだ立ち上がるか……つくづく人間てのは分からない生き物だよな?」


「なんですって……?」


「殺す前に、少し昔話をしてやるよ。この男アルガスは前国王から何もかも奪いたかった。だからオレ様が力を貸してやったのさ。まぁオレ様も復活したばかりで暇潰しはできたがな」


 六魔将の絶氷のマモンは『強欲』を司る。おそらく力を欲してしまったのね。


「この男に力を貸せば、国を支配するのは容易かった。オレ様はこいつの欲望のまま力を貸してやった。王族の血筋は一人残らず殺し、逆らう兵士も皆殺しにしてやった」


「……外道が……殺してやるわ」


「ところがおかしなもんだ。この男は今度は自分が犯した罪の重圧に苦しんだ、『紅蓮の仔がいつか自分を殺しにくる』『罪のない人間をなぜ殺してしまったんだ』とか独り言のように、10年もな。っで、ついに耐えきれなくなったのか1ヶ月前に自害したよ。だからオレ様が意思をついでこの男もろともこの国を乗っ取ろうとしてやったんだ。どうだおもしれぇだろ?」


 マモンがそう言った刹那、マモンの腕が斬られる。そのスピードにはさすがのマモンも驚く。そしてそこには私を振るったサーシャがいた。その姿はまるで閃光


「……そんな話聞きたくありません。あなたはこの国の闇そのものです。これ以上好きにはさせません!」


「くくく……小娘が……お前如きに何ができる!それにオレ様に傷をつけただと?小娘風情が!ふざけるな!」


「あなたは私が倒します!私の全てを賭けて!!」


 サーシャは再び駆け出し、私を振り下ろす。それをマモンは氷の盾で受け止めるが、先ほどとは違い、氷を砕いてサーシャの剣がマモンに届く。


「なに!?」


「これで終わりではありません!」


 サーシャはそのまま私をマモンに向ける。そして魔法を詠唱する……それは幾度となく劣勢をひっくり返してきた私のお気に入りの神聖魔法。


「光の精霊よ!我が呼びかけに応えよ!そして、我に力を与えよ!貫け……『ブリューナク』!」


 サーシャから放たれた強力な閃光の槍は咄嗟に氷の盾で防いだマモンもろとも貫き吹き飛ばす。


「ぐぁあああ!!こ、これは……あの女の……」


「はぁ……はぁ……あ。」


 そしてサーシャはその場に倒れる。カランカランと音を立てて無常にも私はサーシャの手から離れてしまう。サーシャは血を流しながら意識を失っていた。……早く手当しないと!


「よくもやってくれたじゃねぇか……だが、もういい。死ね」


 マモンは腕を上げるとその手に冷気が集まり、巨大な氷柱が作り出される。その大きさは直径3メートルはあるだろうか。


「あばよ!」


 その氷柱は無慈悲にもサーシャに向かって振り下ろされる。ダメ!間に合わない!このままではサーシャが死んでしまう!すると氷柱がサーシャに届く寸前に紅に燃え上がる火炎がそれを防ぐ。


「サーシャは殺させぬ!」


「マーリン!てめえ……そんな状態でオレ様を止めるつもりか!?なめるなよ!」


 マモンは氷柱をさらに巨大化させる。その威力は凄まじく、辺り一面凍りつき、床がひび割れていく。


「オレ様は氷属性だぞ!?炎属性魔法が効くと思ってんのか!?その魔力のねぇ身体で!?」


「魔力がないのはお主も同じじゃろ?サーシャは必ず六魔将、お主らを倒し魔王復活を阻止する。今のお主くらい止めてみせるのじゃ……ワシの命に変えてもの」


 マーリンはボロボロになりながらも、杖を掲げ、魔法を発動する。


「我焦がす。業火の意思を継ぎ、それを具現せよ!『ボルカノン』!」


「無駄なことを……この程度でオレ様の攻撃を防げるわけがねえだろう!」


 マーリンの炎属性魔法とマモンの氷属性魔法が激しくぶつかり合う。その拮抗した魔力がこの玉座の間に放出される。もしマーリンの魔法が敗れればサーシャは……お願い。マーリン何とかして。

『面白い!』

『続きが気になるな』


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