表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/5

銀行強盗 シノビガミシナリオ

 初シノビガミのシナリオを制作してみました。

 鉄火市はシノビガミのルルブを入手しました。

●シナリオ名『銀行強盗』

●シナリオ概要

 穏やかな昼下がりに都内の大手銀行で銀行強盗が発生した。

 彼らは自らを強盗団『銀鮫』と名乗り、銀行内に立て籠もった。

●タイプ:対立型

●推奨流派:無し

●リミット数:(不明)

●プレイヤー人数:4

●プライズ:


●導入

 ここは大型銀行、いつものように多くの市民がお金を預け入れしている。そこに突然黒塗りのバンに乗って数名の男達が侵入してきた。

 男達は覆面を被り、サブマシンガンを所持していた。

 一瞬で状況を理解した職員達は顔を真っ青にし、警察を呼ぼうとした。

 直後、男の一人が天井に向かってサブマシンガンを乱射した。

「てめぇら全員動くんじゃねぇ!! 死にたくなかったら全員ここで這いつくばって携帯をこっちに寄越せ!!! 妙な動きをするんじゃねぇぞ!! なんか妙な動きを見せたら蜂の巣にすんぞ!!!」

 その言葉を大声で告げた後、男は再び天井に向かって乱射した。


 その後、中の監視カメラを全て破壊し、中に居た者達を這いつくばらせ、男は覆面を取った。

 それは、スキンヘッドにブルーアイの男だった。

「俺様は強盗団『銀鮫ぎんざめ』のボス、アルモンドだ!! ここに5億円の現金が先日入ったと情報を受けている。素直に寄越すのなら命だけは取らないでおいてやる。(ここでボスの【使命】公開)おいそこの新人(PC1)……えーと……名前なんだてめぇコノヤロー!!」

 その言葉で、PC1は覆面を取り、自己紹介をよろしくです。

(ここでPC1の【使命】公開と自己紹介)


「ところでここの奥にある金庫を開けれる奴はどいつだ? さっさと名乗らねぇとここにいるやつら全員一人ずつ殺していくぞ!!」

「わ……私です」

 そう言いながら手を上げたのは少しこ太りの中年男性だった。

「金庫を開けろ」

 這いつくばっていたその男の元に行き、襟を掴んで顔を上げさせ、アルモンドは命令した。

「しかし……」

「開けるよな?」

 そう言いながら、アルモンドはサブマシンガンの銃口を彼の口に突っ込んだ。銀行員の男の視線が怯えたように引き金を見、青ざめた表情で何度も首を縦に振った。

 そして、アルモンドが彼をたたせ、お金を取りに行こうとすると、外からサイレンの音が近付いてくるのに気付く。

「チッ、やけに早いな……てめぇら急ぐぞ!!」


 一方変わって警察側。

 PC2、PC3、PC4は上司である警部と共に、銀行強盗の現場をネズミ一匹逃げられないように囲み、警部の元に集まっていた。

「さて、今回違のお前達に来てもらったのは他でもない。今回のヤマは『銀鮫』という人を殺すのも躊躇わない卑劣な強盗団を捕まえる絶好の機会だ。上からの圧力も強い。ここでなんとしても捕まえるぞ!!」

(ここで警部の【使命】公開)

(次にPC2、PC3、PC4の【使命】公開)


●表の使命

・ボス(Npc)の【使命】:あなたは『銀鮫』という強盗団のボスである。

 オカネホスィ、超欲しい。だから、あなたの【使命】は銀行強盗を成功させることである。


表の【使命】:あなたは銀行強盗である。あなたの【使命】は銀行強盗を成功させることである。

 ・PC1


表の【使命】:あなたは警察である。あなたの【使命】は銀行強盗を阻止することである。

 ・警部.PC2.3.4


●秘密

・ボスの秘密

 あなたは5億円を獲得し、この場からなんとしても逃げ出さなくてはならない。

 その為の抜け道を実は事前に用意しており、このことは仲間にも知らせていない。また、あなたは陽動の為に爆弾を4サイクル後に爆発させようとしており、4サイクル終了時点でこの秘密をPC1が知らなければ、強盗団含めて多くの死者が出る。


・警部の秘密

 あなたは今回の事件の指揮を任されており、出来ることなら犠牲者をゼロにしたいと考えている。しかし、警察上層部は強盗殺人等の罪を幾度も重ねてきた『銀鮫』のボスをなんとしても捕らえたいと考えており、あなたは4サイクル後に突入しろという指示を警察上層部から受けている。そのうえ、警察上層部は強盗団に対する射殺許可も出している。しかし、彼らも人間。彼らにも彼らの死を嘆く家族がいるかもしれない。出来ることなら、生かして捕らえ、罪を償わせたいと考えている。

 あなたの本当の【使命】は強盗団『銀鮫』とそれに属する者をなんとしても逮捕することである。


・PC1の秘密

あなたは警部直属の部下で現在潜入捜査中である。

強盗団『銀鮫』のボスは豪胆な性格で、今までにも何度か警察に捕まりそうになっていた。しかし、その度に行動を先回りしたかのような行動をするため、あなたは警察内部に裏切り者がいるのではないかと考えており、秘密裏に潜入し、裏切り者を探そうとしている。

警部以外の人間はあなたが警察関係者だとは知らない。

あなたの本当の【使命】は強盗団『銀鮫』とそれに属する者を全員生きた状態で逮捕することである。


・PC2の秘密

あなたは強盗犯のボスの内通者である。

あなたの【使命】はなんとしてもボスを逃がすことである。


・PC3の秘密

あなたはPC2の幼馴染である。

あなたの【使命】はPC2の手助けをすることである。


・PC4の秘密

あなたは強盗団に相棒を殺されている。

親友の命を奪ったあいつらだけは絶対に許せない。

あなたの【使命】は強盗団とそれに与する者を全員逮捕することである。

 また、この秘密を獲得した者はプライズの情報も取得する。


・プライズ『親友の拳銃』

 あなたは『銀鮫』のボスに相棒を殺された際、彼から拳銃を託されている。

 あなたは以前、彼の死を伝える為に彼の家に向かった。そこには彼の妻と幼い娘がいた。彼の死を二人に知らせた時の二人の顔が未だに脳から離れない。しくじった自分の代わりに弾丸を受けた親友の顔が今でも忘れられない。

 あなたはこの時、復讐を決意した。

 あなたはボスの体力が1の時にこれを使うと宣言し、【火術】で成功すれば、ボスを殺すことができる。

 あなたはこの銃を持っていると、ボスを殺したくて殺したくて仕方なくなる。そのため、ボスを殺しても【使命】達成となり、あなたは追加の功績点2点を得る。

(射程距離は2)

 このプライズの情報は忍法以外での受け渡しが出来ず、感情共有も発生しない。


●マスターシーン

・1サイクル目終了時のマスターシーン

強盗団が、人質の子どもに手紙を託して、解放した。

(何故幼い子どもなのかと言うと、子どもには情報伝達が未熟であり、自分たちの正確な情報とこの場の状況を教えることが不可能と考えたからである。また、手紙を渡す程度であれば、子どもでも事足りた。あと、泣くとうるさい。以上の観点から子どもに指定)

 手紙は指揮を任された者宛で、彼らは人質を殺されたくなければ逃走手段を用意しろと言ってきた。


・2サイクル目終了時のマスターシーン

強盗団が銀行の金庫から5億円を手に入れ、逃走の準備を始める。


・3サイクル目終了時のマスターシーン

警部が突入を上層部から急かされる。

●クライマックスシーン


 銀行内部で突然爆発が起き、警察本隊が突入するも、大小の怪我はあるものの気絶した人質と強盗団のメンバーしかなく、ボスの姿はなかった。

しかし、ボスの秘密をPC1またはPC4が入手していた場合、ボスとエンカウント出来るようになる。


・警察は突入する準備を完全に済ませており、後は警部の指示を待つだけとなった。

 PC1を除いたあなた達は、悔しそうな表情で悩んでいる警部の言葉を固唾を飲んで見守る。そして、警部はゆっくりと口を開いた。

「……これより突入する。市民の命を第二に考え、奴等を根絶やしにしろ!!」

 その表情からは、悔しさがにじみ出しており、あなた達は警部の言葉にゆっくりと頷いた。

 次の瞬間、周囲の音を上塗りしてしまう程の轟音が辺りに鳴り響き、あなた達は咄嗟に耳を押さえて目を瞑る。

 そして、轟音が収まったのを確認し、ゆっくりと目を開き、音のした方を見た。

 あなた達が銀行の方を見ると、銀行は辺りを飲み込むような炎に襲われていた。警部の顔はメラメラと燃える炎とは対照的に血の気が引いて真っ青になっている。

 唇を震わせ、警部が叫ぶ。

「全員、中にいる民間人と強盗団を助け出せ!!!」

 その指示によって、あなた達は動く。

※ここでPC1がボスの秘密を入手していなければ、PC1の生命力を3減らす。

 また、知らない場合、『銀鮫』を全員生きた状態で逮捕が不可能になった為、新たな【使命】として、GMはあなたを裏切ったボスを殺すという【使命】をPC1に与えてください。


 PC2、PC3以外のPCがボスの秘密を知っていた場合、ボスに追い付ける。


※ボスと警部はGMの判断で構成を考えていただきたい。私的な判断だと上忍にした方が面白いだろうなとは思いつつも、バランスの良い構成はやはり経験者の方がわかると思うので、あえて構成もなにも書きませんでした。中忍頭、もしくは上忍でお願いいたします。

 人によってボスと警部の構成が変わるって面白そうとは思いつつも、GMの負担を増やしてしまい、申し訳ございません。

 ただ、流石に『銀鮫』のボスは比良坂にしないでください。そこは流石に譲れないです。


●あとがき

 このシナリオの肝は、メタ読みしても詰む可能性があるということです。まず、ボスの秘密を獲得しなければ、クライマックスに突入することが出来ません。

 そして、2対2の対立型ではありますが、PC1がPC4の秘密を調べない限り、使命達成不可になる可能性があります。回避方法は、秘密獲得からの居所入手からの戦闘という手もありますが、一番手っ取り早いのは自らの手でボスに引導を渡すこと。体力が1でない限り、ボスを殺すことはできないので、体力調整は大事です。

 また、PC4がPC1の秘密を知らない場合、警察関係者だとは知らないので、敵対関係となります。

 完全な警察側は、PC1と警部。

 完全な強盗側は、PC2とボス。

 PC3はPC2の仲間であるため、強盗側。

 PC4はボスを殺したいという欲につき動かされ、最悪PC1の使命達成の邪魔をするうえ、秘密を知らない場合、PC1を敵と見なします。

 4サイクルという情報は警部とボスから出るけど、警部の秘密よりもボスの方が厄介ですからね。ボスの秘密を探らないと、クライマックスシーンが無しになる可能性が出てくるシナリオだから4サイクルにしましたが、無視されたらもう仕方ないと思う。

 あと、ボスの秘密は受け渡し可にしないと、いっぱい人が死んじゃうから、可にしました。


 ここまで読んでいただき誠にありがとうございます。

 意見、アドバイス、感想等ありましたら、感想の方にいただけると幸いです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ