深山村の舞い クトゥルフシナリオ
探索者達は、金山香織という女性に誘われ、深山村に行くことになった。
そこでは、十年に一度、村一番の美人に巫女の衣装を着せ、巫女の舞いを舞うという風習があり…………。
このシナリオは以前作った『深山の祟り』をtrpgをやっている後輩に監修してもらい、書き直したものになります。
『深山村の舞い』
●説明
難易度:初心者向け
人数:2~6人
プレイ時間:1~4時間を想定
ジャンル:クローズド
●シナリオ概要
貴方達は金山香織という女性に誘われ、深山村という祭りに行くこととなった。そこでは十年に一度、村一番の美女を巫女に指定し、神に捧げる舞を披露するのだが…………。
●NPC
・金山香織
現在23歳の女性。医者を目指していたが、去年地元に戻った。人と積極的に関わるような性格ではなく、少しおとなしめで他人に優しくできる性格。黒化ロングの高嶺の花系美人。
・如月逸香
現在23歳の女性。山で鳥や獣を狩って生計を立てている。狩りが得意で、村の子どもを守る形で一度熊と素手でやり合って勝ったという村の生ける伝説。猟銃も得意。
・深山あらた
現在16歳の少年。都会に住んでいた母が数年前に村長と結婚した為、村長の息子となっているが、要するに村長とは血が繋がっていない。父とは死別し、父を裏切った母を憎み、村長とも良好な関係を築けていない。村の子も、彼を余所者と蔑み、引きこもるようになった。ただ、香織が帰ってきた際、彼女の優しさに心打たれ、一目惚れした。
●舞台 深山村という山向こうの村。
●導入
探索者(達)の一人には、大学の頃に(先輩/同級生/後輩)だった金山香織という現在23歳の知り合いがおり、電話が来る。
内容は村の祭りで巫女という凄く誇らしい役職に選ばれたから貴方も見に来ませんかというものである。
・そのPCはこの情報を持っている。
香織は、深山村に高校と大学が無かった為、地元に近い高校を選び、大学は県内の医学部を選択。本当は大学を卒業してからは医者になろうとしていたものの、家の人を説得することができず、大学卒業を期に、深山村へと戻った。
もし、探索者がそこを調べたいというのであれば、図書館で判定させて、成功したら以下の情報を提示。
深山村は某県にある山に囲まれた盆地であり、コンビニすらない田舎である。
人口も百人程で、特産物はない。
移動手段はバスとかもあるが数時間に一回レベル。車がオススメ
準備が良ければ、探索者達は深山村に向かってください。
・深山村は10代から20代までの者が少ないものの、子どもや老人は多い。どこを見ても田んぼや木ばかりの田舎で、若い人も全然いない。電波は通じないが、Wi-Fi環境は整っているところでは整っている。
ただ、村の規模は100人程。
・深山村に夕方の3時頃についた探索者達は、香織の幼なじみであり、親友の如月逸香(APPは自由に決めて)という女性と出会う。
・彼女は「香織は今、巫女の舞いの練習中だから案内は頼まれたんだ。いや〜外からお客さんが来るなんて何年ぶりかな〜」と言ってきた。
車や馬車で来た場合、家に置いてもいいよと言ってくれる。
●キーパー確認用ルール
《特殊ルール》
このシナリオには時間制限があり、夜の零時まで解決出来ずに村の中に居た場合、探索者達は死ぬ可能性があります。
よって、移動に時間を設けます。
通常時、香織と逸香の家同士は近いので、5分。また、二人の家から神社に着くまでの間は5分、ただし、二人の家から村長宅までは15分。
神社から村長宅までは10分
また、事件発生後(19時から)のルール。
本来、動くことの困難な香織が居たとしても、ゾンビからの襲撃を回避するため、探索者達には慎重に動いてもらいたい。
・よって、何とも遭遇したくないのであれば倍の時間経過
・遭遇してもいいという場合、通常時の時間で移動。ただし、遭遇率が上がるため、全員が幸運判定。
・走って行動の場合全員がCon×5で判定し、一番高い人が幸運−10で判定し、成功した場合、半分の時間でつける。
幸運失敗時は1d3のゾンビと遭遇。
銃はサプレッサーを持っているならペナルティー無し。持っていない場合、幸運を振らせ、失敗した場合、ターン終了後に1d3体追加(ゾンビの最大値は97)
銃等の音が出る武器を使用しなかった場合、ゾンビが増えることはない。
●導入終了後
「そんで何処行きたい? つっても名所なんて全然ないんだけどね」
この時、逸香が持っている情報
・村に戻った香織が今は自分の家を診療所のように改造して、医者のいないこの村で診療所を作ろうとしていると教えられる。
・親は祭りの準備に行っているから香織の家には誰もいない。
・昔から香織とは姉妹同然で過ごしていた事。
・巫女の舞いとその伝承について。
※巫女の舞いとは何かと探索者達に問われた場合、逸香はこの深山村に古くから伝わる伝承を教える。
『伝承』
何百年も昔、疫病や天災による飢饉で苦しんでいた頃、一人の女がこの深山村に現れた。彼女は弥吉という青年に空腹で今にも死にそうだと声をかけた。しかし、青年は金も明日食べるものもない。あるのは山で狩ってきた手に握る野うさぎだけ。それは、ここ最近まともな食事すらとることの出来なかった弥吉にとってのご馳走。だが、弥吉は本当に辛そうにしている相手の女性を見て、彼女に野うさぎを調理して振る舞った。
女性は野うさぎの肉がなくなるほど食べ、告げた。
「あなたのお陰で私は明日も生きられます。何か望みがあれば叶えてさしあげましょう」
その言葉に対し、弥吉はこの飢饉と病気がどうにかなったらいいなと冗談混じりに持ちかけた。だが、女性はそれにわかりましたと告げた。
女性は弥吉や村の者達を集めて村の中心部に行くと、不思議な言語を口から呟きながら、不思議な舞いを踊り始めた。
しばらくして彼女が舞い終わると
「これでこの村で病気が流行ったり飢饉になることは絶対に無いでしょう。しかし、10年毎に村一番の美女が先程の舞いを舞わねば、せっかく招来してくださった彼を怒らせてしまうでしょう。絶対にあの者を怒らせてはなりません。怒らせればこの村は終わりだと肝に命じなさい」
という言葉と一冊の書物を残し、女性は去っていった。
※この情報は聞かれた際にPDF化して開示してもよい。
ショートカット版。
弥吉が見ず知らずの美女を助けたら、なにか願いを叶えてくれると言ったので冗談半分で村の問題を解決してくれと弥吉は頼んだ。すると彼女は2つ返事でOKし、不思議な舞を見せてくれた。
「これでこの村で病気が流行ったり飢饉になることは絶対に無いでしょう。しかし、10年毎に村一番の美女が先程の舞いを舞わねば、せっかく招来してくださった彼を怒らせてしまうでしょう。絶対にあの者を怒らせてはなりません。怒らせればこの村は終わりだと肝に命じなさい」
舞い終わると、女性はその言葉と一冊の書物を残し、去っていった。
※逸香は書物が村長宅で大事に保管されていることを知っている。(この情報は聞かれたら答える。聞かれなければ言わない)
・探索者達が行ける場所は、自由に決めていいです。
・重要な場所は以下の4つ
香織宅
・香織が診療所を開くべく改造しており、行けば医学の心得や医療道具がある。(持っていけば医学と応急手当に+20)
・香織の両親は祭りの手伝い、香織は舞いの練習で居ないと言われる。
逸香宅
・書棚があり、図書館に成功すると、以下の情報が手に入る。
『伝承』についての古い手記があり、この村では毎年十年に一度、村一番かつ汚れなき美女が今後の繁栄を願って酉の刻に村の中央にある神社で舞いを披露すると書かれてある。
村長宅
・村長宅には村長の息子がいる。
深山あらた(APPはご自由にお決めください)
また、この子は16歳で、布団を被ってゲームばっかりしている自宅警備員。コミュ症で、密かに昔よく遊んでくれていた金山香織に憧れを懐いている。ゲームの話を振ると、だいたい乗ってくる。ただ、エロゲーの知識はない。16歳なんで。
・伝承の女性が残した書物を読みたいと彼に頼んでも、彼は絶対に見せようとしない。もし、探索者達が説得を振ったり、言いくるめなどの技能を使用した場合、下から村長(男)が息子に「祭りに行くぞ! あらたも来んか!」と言ってくる。
あらたは「行かない!」と答え、父親が「今年は香織ちゃんが巫女の舞いをするらしいぞ?」と言ってくる。
その言葉に彼は顔を真っ赤にして「行かないよ!」と答えた。
(ここで心理学に成功すると、彼が香織に惚れているんだとわかるが、申告をしなければあえてさせる必要はない)
神社
村長宅からか逸香宅からかだと距離が違う。
逸香宅からだと5分くらいで着くが、村長宅からだと約15分
・村の中心部にある神社の周りでは、祭り用の屋台が用意されており、活気にみち溢れていた。また、神社の方に行けば、本殿の敷地内にある道場で踊りの練習をしている金山香織と出会える。
香織の容姿は黒髪ロングで、踊る時には後ろ髪を束ねている。
元々何事にも熱心に取り組む性格もあって、練習を見てくれていた人(去年舞った30代の美人。子持ち)に太鼓判を押され、屋台巡りには香織も付き合う。
(屋台巡りの描写はキーパーの裁量にお任せ致します)
午後6時の30分前になると、香織は着替えや準備の為に、探索者達とは別行動をとる。また、香織と元々知り合いだったという設定の方は、ここで心理学をする。
(成功した場合、彼女が物凄く緊張していることがわかる。そして、彼女が学生時代、人前に立って発表するのが苦手だということを思い出す)
巫女の舞いは今年の豊作を願うもので、赤と白の巫女服を纏い、6畳程の板張りの舞台で神楽鈴を持って舞う。
金山香織のAPPは16で、村一番の美人ということもあり、今年の巫女を任された。
その幻想的な舞いは、不思議と魅入ってしまう魅力があった。しかし、舞いの途中で彼女は足をもつれさせてつまづいてしまう。
初めての舞いだから仕方ないと考える探索者達とは違い、村人達はどよめき始めた。
香織の方を見れば、板張りの床に膝をついて震えていた。
心理学をすれば、彼女が取り返しのつかない過ちを犯したことに震えていることがわかる。
逸香の方を見れば、彼女も青ざめており、
「こんなこと今まで一度もなかったけどとにかく不味い気がする」と一緒に居た探索者達に伝える。
舞いが中断されしばらく経つと、村人の声が上がる。「お、おい! あれなんだ!」その声で全員がそちらの方を向く。突如、どこからともなく現れた黒い靄が神社の光で照らされる。
それは、村人の一人の体に覆い被さるようにまとわりつき、靄が離れると、その村人は地面に倒れていた。
近くの村人が、靄にかかった男に近寄ると、靄にかかった男がその村人にいきなり襲いかかり、襲いかかられた方もゾンビ化していた。
(ゾンビの能力値とSAN値減少はルルブ参照)
黒い靄によってゾンビになったSANチェックは0/1d3
ゾンビの出現により場は恐慌状態。
※ここで探索者達には選択肢を与えられる。
貴女は祭壇で震えている金山香織を見捨てて逃げますか?
それとも、金山香織の元に駆け寄って助けますか?
香織を置いて逃げた場合、香織が死ぬとこのシナリオはどうしようもないので、家に帰るという選択肢が出ない限り、深夜の零時に香織が死んだルートへ。
香織を助ける場合、逸香に香織を見捨てるという選択肢は無いため、共に逃げる必要が出てくる。
(この村の人間ではない探索者達には靄が来ない)
『香織と逸香を連れて逃げる場合』
神社でうずくまっている香織に精神分析をしなければ、香織は一人で立てそうにない。
境内からの脱出時に、ゾンビからの襲撃。
ゾンビの数は3体。
銃はサプレッサーを持っているならペナルティー無し。持っていた場合、幸運を振らせ、失敗した場合、ターン終了後に1d3体追加(ゾンビの最大値は97)
銃等の音が出る武器を使用しなかった場合、ゾンビが増えることはない。
境内から抜けて行ける場所。
・神社
ゾンビ達とレッツパーリーしようぜ!
・香織の家、もしくは逸香の家
香織が少し落ち着けるという理由で、逸香が香織を1d3時間寝かせようとする。
自分がその間に守るというので、どうしても香織をどこかに連れていきたい場合は、説得マイナス20。
・また、目星を使って中を探せば香織の家には、彼女が集めた応急セットや医療セット、医療の心得がある。
逸香の家には、逸香が狩り用で使っているライフル、あと父親が趣味で買った刃ありの日本刀が置いてある。
・村長宅
・探索者達が本のことに気付かない場合は、一緒にいる逸香が村長宅にある本になら打開策が書かれているんじゃないかと提案してくれる。もしくはキーパーが伝承を聞いた人にアイデアを振らせる。
祭り中もゲームをしていたあらた少年が家の中にはいる。
あらたに本を寄越せと言っても本の場所を信用できない人には教えない。
(彼と親密な関係とキーパーが判断した場合説得信用にプラス補正、もしくは村の住人の言葉なら信用するだろうが、両親の死を連想させるような言葉を言った瞬間、説得にマイナス30。
あらたを説得すると、書物が借りれる。もし失敗しても、あらたは非力な少年なので、簡単に奪うことはできる。ただし、あらたは読ませたくない感じである。
(心理学に成功すれば、彼が何かを隠していることがわかる。この子は親の言葉で書物を誰にも見せないようにしているが、実は以前興味本意で日本語訳にてしおり、完全な日本語訳を持っている。ただ、完全な日本語訳を読んだ際、流し読みしただけで吐いた為、誰にも見せたがらない。※ただし、香織のことが好きで、精神分析で正常な状態にした香織が彼にお願いすれば、彼が日本語訳に成功したものをくれる)
何もしないのであれば英語ロールが必要。
図書館に成功すれば、英和辞典が手に入れられるものの、翻訳時間は書物自体が短いため、一時間程度。
あらたがくれた書物の中には、こんなことが書かれている。
『彼を怒らせてはならない。
怒らせた場合、この村はまず間違いなく消滅することだろう。
もし、なんらかの形で怒らせてしまった場合、私が舞った日に舞った場所で村一番の美女に踊らせるしかない。
謝っても無駄だ。彼が人の言葉に耳を傾けるはずがない。
だから、もしもの時の為に、ここに退散の呪文を記す。
呪文は彼の前でないと意味がない。
呪文は踊りと共に発動せねば意味がない。
なんぴとも踊りを妨げるな。
なんぴとも呪文を妨げるな。』
※PDF化して送って可
書物の中には退散と招来の呪文、それから退散の方法が載っていた。しかし、書物を日本語に訳して読んだ者は、その冒涜的な内容にSANチェック1d3/1d6
クトゥルフ神話技能も1d3あげちゃう♪
呪文を唱えたい場合は発動時に1d3のSAN消費と1d3のMPを消費してもらう。
〔退散の方法〕
退散の呪文を習得した探索者が誰か一人でもいいので3ターン退散の呪文を唱え、金山香織がその間舞い続けることで神は退散する。
退散の呪文は芸術:歌か、キーパーが納得した技能で判定。
また、呪文の場合はMPを1消費する毎に+10の判定。
香織の舞踏は80
※詠唱者は誰か一人が3ターン、香織の舞踏と共に唱えなくてはならない。どちらかではなく共になので、1ターンの間に双方が成功しなくてはならない。
ここに行った後、本を読んで神社に行けばクライマックスだが、ここで一つ問題が起きる。
ちなみにあらた君はついていこうとしませんが、言いくるめに成功すれば、ついてきます。ただし、武道も持っていない。ダメボ無しの少年です。歌は超絶音痴です。
『クライマックス前』
祭壇に来た瞬間、探索者達は全身に鳥肌が立ったような感覚を覚える。
そして、悪寒を感じた探索者達は、神社の屋根にひとつの人影を見つける。
それは、人の形をしていながら、人ではないと誰もがわかるだろう。
何故ならそいつは、黒い靄に覆われながら、口角をつり上げていたからだ。
だが、ここで探索者達はおかしなことに気付く。
黒い靄に覆われたそいつは動こうとはしなかった。ただ、眼下にいる探索者達に向かって、大きな口を笑みで固めるだけ。
その笑みを見ていると、心臓がぎゅっと鷲掴みされたかのような感覚に陥り、探索者達はSANチェック1d5/1d10+1
(クトゥルフ神話技能を使っても、オリジナルの神格なので不明。強いていうのであれば、彼に実体はなく、まだ本体ではないのだと理解できる。攻撃をしてもまともなダメージは期待できないということも理解する)
香織は失敗しても自分のせいという責任感もあり、ちゃんと踊ろうとするのであしからず。まぁ、キーパー次第でもいいですが、SANチェックをさせたいのであればご自由にどうぞ。
・もし、ここで発狂した場合は、香織は震えて強制1ターン行動不可。探索者達はこれか、発狂ロールプレイか、ダイス振って決めてください。
その黒い靄をまとった奴が指を鳴らすような動作をすると、ゾンビ達が現れ、石段で歌おうとしている者と、6畳程の祭壇で舞おうとしている二人目掛けて襲いかかってくる。舞踏中は襲ってくるが、探索者達の中で前に出る宣言をした者にだけ襲ってくる。また、逸香は戦闘技能を持っているので、連れていっていると便利かも。
ゾンビの数は1ターンに5体(探索者の数でここは調整してくださって結構です)までしか戦闘の場にいられない。
毎ターン、ゾンビが1d2現れるが、上記の条件に則って現れなくなるかもしれない。
・拳銃等の大きな音を出す武器の使用は、香織の集中力を切らす可能性があり、また、呪文の詠唱と被るため、発砲主は、幸運マイナス50で発砲分振ってください。失敗すると、詠唱と舞踏が止まります。
香織が踊り始めると、黒い靄の男は屋根から飛び降り、ゆっくりと香織の元に歩き始める。
(10ターン以内に成功しなければ、香織を殺す。ただし、誰かが肉盾になるのであれば、1ターンは耐える。一番最初に肉盾になるのは逸香。誰かが肉盾になった場合、そのターンの香織は涙を流しながら自分の下唇を悔しそうに噛んで、仲間の命は無駄にしないという感じになって確定成功)
※香織は1ターン目の最初に前のミスを引きずって転倒する。再び自虐的になるが、そこはお前ならできると説得を振ってください。説得に行動ターンは費やしません。
その後、退散の呪文を詠唱する人と同じターンで、同時に踊ることができる。
10ターン以内に、詠唱者と香織が無事に3ターン生き残った場合、黒い靄に覆われたその人影は、まるで荒れ狂う暴風に襲われているかのような状態になり、靄ごと消滅する。
ゾンビだった者達は、その靄が消え去ると、塵になって消えていった。
(10ターン設定にしたのは、銃でやり直しになったり、詠唱者が失敗し続けた場合の処理です。一回で成功してくれれば5ターンもかかりません)
《エンド》
・この日のうちに解決できたのであれば、ハッピーエンド。村人が何人死のうが、香織さえ生きていればトゥルーエンド。
各々自由なエンドを任せます。香織も好きにしてくださって結構です。
また、この事件をきっかけに、香織は医者になります。あの日救えなかった多くの命を取り戻すことはできない。その代わりに、もっと多くの苦しんでいる人を一人でも多く助ける為に、彼女は医者になる決意を固めます。
・金山香織が死亡した場合は、舞い手がいない為、どう足掻いたって奴がいなくなるのは不可能。ただ、死亡したとしても、別に結界とかが張ってある訳では無いので、逸香の家に置いてある車を使えば脱出できる。また、初期に見捨てても、香織は香織の家に逸香が連れていくので、香織の家に行けば香織と合流できる。ただし、三時間は絶対に過ぎるし、逸香からの信用は下がるし、合流しなければ夜の零時に村は消滅する。
・香織、もしくは呪文が失敗して、10ターン経っても退散しなかった場合、そいつに香織を殺された瞬間、その場にいる者達も1d20の衝撃波を受ける。
どんなダメージで生き残っても強制気絶で、目を覚ました時にはまるで最初からそこには村なんて無かったかのような状態になる。
多分死んだ探索者の死体も消し炭になっており、1d6/1d10のSANチェックを生き残りには受けてもらう。
報酬はSAN回復1d10
NPC(新クトゥルフのルールブック参照)
・金山香織(23)
STR14 CON12 POW10 DEX8 SIZ14 INT16 EDU19 APP16
《技能》芸術ダンス:80(75) 信用:50(50) 医学:71(70) 応急手当:80(50)
医学生だっただけあって、治療が得意
・如月逸香(23)
STR13 CON12 POW15 DEX16 SIZ18(胸) INT10 EDU13
《技能》ライフル:75(50) 近接格闘:75(50)
狩人で戦闘が得意
・深山あらた(16)
STR5 CON10 POW10 DEX9 SIZ8 INT16 EDU18
《技能》コンピューター:75(70) 図書館:80(60) 信用:60(60)
調べ物が得意
(新クトゥルフの場合、能力値×5)
(残りの技能はKP次第)
ここまで読んでいただき、誠にありがとうございます。
質問、アドバイス、感想等をいただけるなら、感想欄にいただけると嬉しいです。
Npcの技能値を新クトゥルフのルルブを使って変更しました。