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異世界転生したら、復讐心に燃える亡国のお姫様に見初められて復讐に振り回されて困ってます  作者: 兎まろ
第1章 異世界転生したら、復讐心に燃える亡国のお姫様に見初められて復讐に振り回されて困ってます
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プロローグ


 01/


 2年前。

 

 少女は、小高い丘の上で、呆然ぼうぜんと立ち尽くしていた。

 夜明け前のまだ太陽が昇る前の薄暗うすぐらい世界で、少女は一人、小高い丘から、海に浮かぶ街を眺めていた。



 少女は、ボロボロの旅装束を身にまとい、よろよろと力無く海に浮かぶ街を目指して、歩き始めた。



 外は、薄暗うすぐらく、足元がおぼつかない。


 

 疲れ切って憔悴しきった少女は、小石につまづき、転んでしまった。


 少女は、転んで痛いのか、小高い丘に倒れたままピクリとも動かなかった。早朝の海風が、少女の美しい栗毛色くりげいろの長い髪を揺らす。

 少女の瞳には、涙でいっぱいにあふれていた。



 「うっ。うう」


 少女は、声もあげずに、泣いていた。



 喪失感そうしつかん罪悪感ざいあくかん、そして、怒りがないまぜになって、少女の瞳には、復讐の色がともる。



 少女は、起き上がり、海の遥か先を見た。





 「私、負けないから」




 心細くなる気持ちを必死にこらえながら、少女は、涙をぬぐいながら、誓った。


 

 海から広がる水平線すいへいせんでは、黎明れいめいを告げる夜明よあけの太陽が、昇り始めた、



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