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その中に
焦っている。
何に対し焦りを感じているのかはわからない。
ただ、何かをしていないと落ち着かない。なのに体は動かない。
朝は起きれず、深い夢の中にいる。携帯のアラームがけたたましく鳴り響く。布団からは出られずにいた。
[第1章]3月4日
アパートの1階の角部屋、それが僕の唯一の居場所になった。
大学生になって初めての一人暮らしはとても快適であったが親しい友人と簡単に会える距離ではなくなってしまった。
それでも遠くの地に行きたかったのだ。
自分の事大学には夢があった。
やりたい授業に期待を膨らませその日は寝た。