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二十三.

 ようやくケアマネさんが手配してくれた方が車いすを押して親父を連れてきてくれた。

「俊、なんだ、急に呼んだりして・・・」

 事態が理解できていないのか、叔母の顔を不思議そうに見ると、叔母は母の傍を離れ、親父をそこへ導いた。

「親父、お袋はもう駄目だよ、年を越せないかもしれないって先生に言われてたんだよ」

「何言っているんだ、おい起きろ、帰るぞ、何をしているんだ」

 母の体を揺り起こそうとし、叔母がそれを止める。

「兄貴にも連絡してある、こっちに向かうと言っているけど、いつになるか・・・」

 もう親父は何も言わなかった、母の顔をただ見ているだけで何も言わない。

 それから1時間ほど経った頃、叔父が病室に入ってきた、頭を下げた私の肩をポンと叩いて親父のいる側とは反対側に行き、母に寄り添った。

 私は酸素濃度のモニターを見た、70を切っていて心電計の血圧も下がってきている、私に出来ることはここまでだと感じた、もう何も無い、あとは最期の瞬間を迎えるだけだ。


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